ザ・ライト エクソシストの真実のレビュー・感想・評価
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若き悪魔祓い士誕生までの物語
「エクソシスト」や「オーメン」のような派手なオカルトホラーを期待して観ると裏切られます。
この作品は、信仰心が揺らいでいる若者が信仰心を取り戻し、
神父として、そして、エクソシスト(悪魔祓い士)として、成長していく姿を描いた物語です。
バチカンに実際に存在するという「エクソシスト」を育てる学校の存在や
実話を基にしている物語の内容等、僕自身は興味深く観ることができました。
無宗教な人が多い日本人には、なかなか理解しづらい内容だと思います。
オカルトホラーというよりは「悪魔憑きと悪魔祓いについて大真面目に描いた作品」という感じです。
ホラーではない 真実を訴えようとしている
まず色彩の美しさに目を見張る。わずかにシアンが乗った色調が美しい。カメラの構図も綺麗だ。
エクソシストを扱った映画は、74年のリンダ・ブレア主演による「エクソシスト」を筆頭に数々作られてきたが、今作の特色はホラーではないことだ。悪魔に取り憑かれた人間の首も回らなければ緑色のヘドも出ない。この手の作品としては異例にソフトだ。
現在も実在するバチカン公認の職業、エクソシスト。はたして悪魔は本当に存在するのか、疑いを持って映画を見つめる観客の目は、信仰を見失ってしまったアメリカの神学生マイケルの目と一致する。
悪魔の存在を否定しながらも、ルーカス神父のもとに通い続けるマイケル。その門を開ける手は、一抹の可能性を捨てきれない観客の手そのものだ。
信仰への迷いを払拭できずに悩む神学生マイケルをコリン・オドナヒュー、一流のエクソシストと称されるルーカス神父をアンソニー・ホプキンスが好演。怪演で知られるホプキンスだが、今作では落ち着いた演技を見せる。それはある意味、この作品が単に作り話ではないことを物語っている。悪魔が実際に存在するかどうかは別として、バチカンには悪魔払いを専門にする部門が実在するというのだ。
悪魔の存在を疑いながらも、もしかという気持ちが真実を解明していくストーリーを通じて、エクソシストという職業の存在が明らかになる。
誤解のないように。これはホラーではない。真実を訴えようとした物語だ。
名作「エクソシスト」の衝撃には遠く及ばず・・
アンソニー・ホプキンス×エクソシストという絶対おもしろいやろ要素満載だと思っていてすごく期待し過ぎた感はあったので、その分落差が大きく正直がっかりでした・・。
正直、中盤から後半にかけては寝たり起きたりの繰り返しでした。。
神の存在に疑問を持ってしまった優秀な神学生がエクソシストとして教えを乞うのがアンソニー扮する異端児にして最強との呼び声の高いバチカンのエクソシストで、その出会いから驚愕の体験をしていくというお話です。
あらすじだけを書くとベストキッドみたいなお話ですが、アンソニーが最強かどうか眉つばなぐらいエクソシズムに失敗したり悪魔に取り付かれたりするのですがそれが割とグダグダとテンポが悪い!
「マグノリア」よろしく的にカエルもたくさん出てきますが、私はカエルが世界で一番嫌いなので確実に1点減点ですW
カエルは浄化の意味のある生物だと聖書に書かれていますが、この映画では不浄というか悪魔の使いとして扱われていて間逆なのも違和感がありました。
悪魔の概念が薄い日本ではキリスト教以外の方が観ればある程度の衝撃の内容だとは思いますが、ウィリアム・フリードキン監督の「エクソシスト」を観た時のショックに比べると明らかに見劣りしますし、エクソシズム系映画をある程度観ている方ならばさほど驚きは無いと思います。
実話がベースという触れ込みでしたが、この話が全て真実なら驚愕に値しますがどうやら導入部や要点のみが実話みたいですね。肝心の大きな部分は脚色が大いに入っているようである意味ホッとしましたが・・
いつもの様にパンフレットを買ったのですが、その後ゲーセンで遊んでいたらつい夢中になってしまい気が付けば忽然と消えていました。きっと悪魔のしわざに違いありません!
という事で、パンフレットは買っても悪魔に盗まれてしまうので買わずに、TVで偶然放送していて他に見る番組が無ければオススメです。
もし、事実であるならば…底冷えする恐怖。
ホラー映画の体裁を取りながら、その実ホラーじゃない。
淡々とした物語運び。
示唆に富みながらも序盤はエクソシストのエの字も出ない。
話が進んでるのか不安になるぐらいの、ゆったり進行な物語描写。
やっと禍々しい存在が登場すると、話は悪魔祓い一色。一気に加速する。
んーそうなんですよね。
とにかく物語描写が丁寧で、ゆっくり核心へと進んでいくんで、多少のグダグダ感は否めなかったです。
ただ、前半中半の全てを『エクソシストと悪魔のタイマン勝負』への伏線に注ぎ込んでたと考えれば、納得はできます。
クライマックスは盛り上がりましたし。
いや、なかなか興味深く鑑賞出来ましたよ。
下手に怖がらせようとせず、実際怖くなかったし。
で、これって、実話が元なんですか?マジですか。
脚色は、しまくってるんでしょうけど。
実話ならめっちゃ怖いじゃないですかぁ。
まあ、真実半分として受け取っておきます。
悪魔とは何だろう
悪魔モノの映画とか漫画とかの創作物は好きですが、「信じるか」とは別です。
日本でのんびり暮らしてる私には想像もつきませんが、キリスト教圏の人々にとっては悪魔の存在という意識は、かなり身近にある恐怖の対象なんですね。
ちなみに悪魔とは、
・もとは天使だったものが天を追い出されて(もしくは自分の意思で去った)悪魔になった。
・天使だった時の力はそのまま、その力の強さによって悪魔の世界に階級が存在する。
・強い悪魔は軍隊を持っていたりする。
というのが私の認識です。
悪魔の存在を信じるかどうかはともかく・・・
アンソニー・ホプキンスはああいう「尋常でない精神状態」をやらせたらすごい。もう彼が出るならばそういう演技はつきものというか。
参りましたとしか言えません。
かたやマイケル役の人も、かなりの演技力だと思いました。実際の「悪魔祓いの現場」感が伝わってきましたから。
音楽良し(グレゴリオ聖歌などを聴いたときと似たような感覚)、映像も良し。
サン・ピエトロ大聖堂なんて、神々しさとそれと同時に不気味感がたっぷりで、目に見えない何かが潜んでいそうな空気を感じさせます。
この映画がたぶん意図的に狙っている場面と、映画館の音響が大きい事が重なって、何回か「ビクッ!」と驚かされるシーンがありました。
初見で大きい音で見るとかなり心臓に悪い気が・・・。
しかし・・・
悪魔を撃退できるかどうかは精神力と言葉にかかっているんですね。
テレビで見る日本の霊能者がやる除霊と似ていますね。
どんなに経験豊富な神父でも絶対に揺るがない信仰心なんて持っていないんです。そりゃあ人間ですもの。その“疑う心”と同じくらい“信じる心”の強さがあるんですよね、人間というのは。
でも忘れちゃいけないのは、人間も心ひとつで悪魔に近いものになる危ういものであるということ。
マイケルがルーカス神父を救おうとするあの儀式で、なぜ悪魔は名前を明かしたんでしょうか?
なにも3回も繰り返さなくても?(まあまあ盛り上がったけど)
決め手になったものが何なのか、そこがよく分かりませんでした。
事実を基にした映画といって、仮に大きく誇張されていたとしても、これはこれで物語として楽しめました。
マイケル立派に成長して良かった・・・。
怖くはありませんですよ
アンソニー・ホプキンス と ルトガー・ハウアー という、最凶の俳優が二人揃うということで、そこはおおいに期待したのですが、ふたりとも年をとって 好々爺 になりましたね(笑)
冷たい刃のような斬れ味は昔ほど感じませんでした。
むろんお話や演出のせいもあるのでしょうけども
実話だと思うと色々興味深い
実話に基づいたエクソシストの話ということですが、これが事実だと思うと怖いです。。。
バチカンの神学校はかなりハイテクな感じですごいんですけど、教えてることとのギャップがすごい。
アンソニーホプキンズが渋くてかっこいい神父を演じてるんですが、悪魔と接し続ける仕事というのが与える影響というのもあるのかなぁ。。。恐ろしい。
ホラー映画ではないので、怖いことが主体ではないんですが、それでも悪魔祓いのシーンとかは結構怖かったです。
一人で見に行ったことをちょっと後悔ですw
アメリカにも実際にバチカンの派遣するエクソシストがいるんですね。。。主人公のマイケルは元々信仰とは縁がない青年役なんですが、実家が葬儀屋さんをしていて、冒頭のシーンが、死体の化粧を行うシーンから始まるんですけど、結構不気味なオープニングですよね。。
お父さんがかなり不気味な雰囲気を出していて、後に繋がってくるのかなぁと思いながら見てました。
というか、結局謎なままな気がします。。。なんだったんだ。。。あのシーンは。。。。
悪魔祓いのシーンで、「名を名乗れ!」って言いますが、名前が分かれば従わすことが出来るっていうのは、陰陽師の妖をつかう際にも、同じ事をいいますよね。
すごく超自然な部分で、こういう一致点があるのは非常に興味深いです。
実話だと思ってみると色んな事が気になりますが、怖いのが苦手な人は見るの要注意です!
「エクソシスト」のような重苦しさはなく、今作は最後に希望が持てるライトなものでした。
初代「エクソシスト」(73)は公開時アメリカで失神者続出、心臓麻痺で死者も出たという触れ込みだったんですが、今見ると普通の、むしろ地味なオカルト映画です。
当時アメリカが衝撃を受けたのは、これが実話だったという理由もあったのでは。今作品もジャーナリストがバチカンのエクソシスト養成講座を取材した本が原作となっています。
ベテランと新米二人のエクソシストが悪魔に取り付かれた少女の悪魔払いを行うというのも初代を踏破してます。
たいして信仰心もないアメリカの神学生マイケルは、指導神父の強引な勧めでバチカンでエクソシスト養成講座を受けることになる。(マイケル役のコリン・オドノヒュー、イケメンでこれから女子たちに人気になると思います)
マイケルが見込まれた理由に彼が葬儀屋の息子だからというのがあります。幼いころから遺体と接し肝が座っているだろうと。
そのおくりびとのような父親役にルトガー・ハウアー。「ブレードランナー」のときのようなギラギラした感じは消えてますが渋みのある老け顔がいい味だしてます。
そして、バチカンで彼が師事するベテランのエクソシストにアンソニー・ホプキンス。「羊たちの沈黙」はじめ各作品で怪演を見せてきた彼が今作でもやってくれます。
タイトルのザ・ライトとは宗教的な儀式のことらしい。初代は結末でも悪魔の強大な力を見せつけられアメリカの観客たちはショックを受けたでしょうが、今作の最後は希望が持てるもので、初代のような後味の悪い重苦しさのないライト(軽い)なものでした。
怖くはなかった。
よ~く見ると、この映画のジャンルは「ドラマ」でした。
ホラーかと思ってた。
と言う訳で、もっと怖いものだと勝手に思っていたけれど、怖くはなかった。
「THE RITE」とは、儀式のこと。
実話を元に作っておられるとのこと。
元祖「エクソシスト」のような、怖さを前面に押し出した作品ではなく、きっとこんなんなんだろうな~と思える内容だった。
私は、キリスト教徒ではないし、信心深いというわけでもない。
≪苦しい時の神頼み≫は、よくお願いするけれど。
そんな私と、若きマイケルの姿が重なり、悪魔が本当にいるとは、すぐには信じられないよね~、なんて同調しながら、話は進んだ。
精神病と悪魔付きとの違い、なんてなかなか見分けられない。
それを見分けるのが、経験なんですね。
「エクソシスト」って、バチカンが認めている、れっきとした神父さんの職業なんですね(そんなことも知らんかった)。
暗く、暗く、深い、深い、そんな映像と、サー・アンソニー・ホプキンスの怪演が、素晴らしかった。
できれば、アンソニーには、ピアノを弾いて欲しかったけれど、この内容では無理ね。
それにしても、一つ空けて隣に座ったバカ女、上映中にも関わらず、喋りっぱなし。
「コワイィ~~」
「ぎゃあ~」
「この人、死ぬんと違う?!」
喋っていない時は、ポップコーンをポリポリポリポリ食べている。
ポリポリ音に腹を立てる気はないけれど、本当に怖かったら、食べ物なんて、のどを通らないんじゃないの~?!
おかげで、あまり楽しめなかった。
現実的な描写とハイテンションな映像が面白い悪魔祓いホラー
いつかのレビューでも書いたかもだが、僕は無信心な人間である。
『この世には人間では計り知れない巨大な自然の摂理が存在する』
という事に関しては信じない訳でも無いが、
それが“神”という人格を持った存在だとはこれっぽっちも思わない。
“最後の審判”が本当に行われるなら、真っ先に地獄行き決定ですね。
この映画の導入部は、そんな宗教的(正確にはカトリック的)フトドキモノも話に入り易い。
神学校の生徒が残虐描写満載のTVゲームに興じるシーンがあったり、
お堅いイメージの強い神父が「神学校を辞めるなら奨学金返せ」
みたいな脅迫まがいのことを言ったり、
映画の教徒達からは“宗教”という言葉の持つ堅苦しい印象を殆んど受けない。
またエクソシズムに関しても、『悪魔憑きか精神疾患か』という視点を提示したり、
オカルト的表現が(初めは)控えめだったりと、
映画やTVなどの影響で植え付けられたエクソシズムの大袈裟なイメージを
少しでも払拭しようという狙いが窺える。
主人公が最初の悪魔祓いの儀式を見た後のシーンで、アンソニー・ホプキンスのこんな台詞に笑ってしまった。
「首が回転したり緑のゲロを吐くのを期待してたかね?」
だがその姿勢も前半まで。
いよいよ主人公の身辺で怪奇現象が起こり始めると、オカルト表現もどんどん派手に。
画作りに気合が入っているのでこれが結構怖い。
特に“赤眼のロバ”が出現する辺りの場面は、めくるめく悪夢的雰囲気が実に良い。
画ヅラとして地味になりそうなクライマックスの悪魔との対話も、
極端なクローズアップやフラッシュバックを多用したハイテンションな映像で引っ張る。
けどね、前半が結構リアリティを感じさせる内容なだけに、どんどん派手で現実離れ
してゆく展開に「結局そうなるんかいッ!」とツッコミたくもなるんですね。
特に、サー・アンソニー・ホプキンス様の表情にVFXは不要。
彼の見事な表情はVFXを加えなくても十二分に怖いのである。
てか、VFXが加わらない時の方が怖いのである。
宗教色が若干濃く、PR的な意図も見え隠れしている感もある本作だが、
これを観て神や悪魔を信じる気になる無神論者はまあ少ないだろう。
事実なんて、その人の視点で幾らでも姿を変えるものだし。
とはいえ現実的描写とハイテンションな映像によって、
割と怖くて楽しめるホラーには仕上がっている。観て損はナシ、かな。
<2011/4/9鑑賞>
これは面白い
本来はキリスト教圏の人が観る映画だと感じたのですが、日本人は一歩引いた視点から観れたのでとても新鮮でした。
まず、この映画をホラー映画だと勘違いしている方がいますが、確かにそういう演出はあるのですが、これは「実話」です。映画館を出たら終わり、ではありません。現実にあることなので、そこがいわゆるホラー映画とは一線を画するとこですね。
超えられない壁
新しいアイデアも、CGを駆使しても、『エクソシスト(1973)』を超える恐さを描くのは 難しいのかなという印象でした。
アンソニー・ホプキンスのしゃべりを聞いた時、「この映画観たい! でもホラー…」と思って躊躇していましたが、主人公・マイケルがキュートだったので (いつもながら動機が不純です、笑)観に行きました。
前半に 見どころが集中しています。 ユーモアのあるセリフや、バチカンでの ありとあらゆる法衣をまとった人々の描写、マイケルの回想など ストーリーにぐっと引き込まれる感がありますが、後半は 失速気味でした。。
アメリカの神学生マイケルは、恩師の勧めでエクソシスト(悪魔祓い)の養成講座を受講するため、イタリア・ローマへと赴く。 悪魔の存在に否定的なマイケルは ルーカス神父(ホプキンス)に師事し、悪魔祓いを学んでいくが……(作品情報より抜粋)。
主人公・マイケルを演じた コリン・オドナヒュー。 白くないけどロバート・パティンソン?と思わせる、ヨーロピアン・イケメン。 恐怖を表現する場面が多いのですが 「俺は信じないね」って態度だけど、明らかな 異変に気付いているって演技が 要求されましたが、まあまあでしたね。 澄んだ瞳がステキな コリン。 これからの活躍に 期待します。
マイケルに エクソシストを教えるルーカス神父に アンソニー・ホプキンス。一瞬 「あれ? これ『ウルフマン』だっけ?」と惑わされますが、今回は 神父さま役です。 さすがの演技力を 見せつけてくれます。 そしてまた 「ん? これ 『レッド・ドラゴン』じゃないよね?」って思ってしまいます。 とにかく 存在感ありありで、コリンを グイグイ引っ張ってます。恐怖を学ぶなら アンソニー以外にはいません。御歳73才☆ あっぱれ!
マイケルとバチカンで出会う女の子・アンジェリーンに アリス・ブラガ。 よく見かける顔だなと思ったら 『レポゼッションマン』や『アイ・アム・レジェンド』に出てました。 ブラジル出身の女優さん。 チョイ役ですが、ポイント押さえてます。
ホラーにしては (多少)安心して観れる感じ。 実話に基づいて作られた 作品らしいので、「本当に こんなことがあったの?」と思うと、あとから恐怖が こみ上げます。。 『ザ・ライト(儀式)』というタイトル通り、儀式(エクソシスト)の場面は 見ものです。 無宗教の方でも 神や悪魔について 考えたくなる一本です。
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