「超えられない壁」ザ・ライト エクソシストの真実 Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
超えられない壁
新しいアイデアも、CGを駆使しても、『エクソシスト(1973)』を超える恐さを描くのは 難しいのかなという印象でした。
アンソニー・ホプキンスのしゃべりを聞いた時、「この映画観たい! でもホラー…」と思って躊躇していましたが、主人公・マイケルがキュートだったので (いつもながら動機が不純です、笑)観に行きました。
前半に 見どころが集中しています。 ユーモアのあるセリフや、バチカンでの ありとあらゆる法衣をまとった人々の描写、マイケルの回想など ストーリーにぐっと引き込まれる感がありますが、後半は 失速気味でした。。
アメリカの神学生マイケルは、恩師の勧めでエクソシスト(悪魔祓い)の養成講座を受講するため、イタリア・ローマへと赴く。 悪魔の存在に否定的なマイケルは ルーカス神父(ホプキンス)に師事し、悪魔祓いを学んでいくが……(作品情報より抜粋)。
主人公・マイケルを演じた コリン・オドナヒュー。 白くないけどロバート・パティンソン?と思わせる、ヨーロピアン・イケメン。 恐怖を表現する場面が多いのですが 「俺は信じないね」って態度だけど、明らかな 異変に気付いているって演技が 要求されましたが、まあまあでしたね。 澄んだ瞳がステキな コリン。 これからの活躍に 期待します。
マイケルに エクソシストを教えるルーカス神父に アンソニー・ホプキンス。一瞬 「あれ? これ『ウルフマン』だっけ?」と惑わされますが、今回は 神父さま役です。 さすがの演技力を 見せつけてくれます。 そしてまた 「ん? これ 『レッド・ドラゴン』じゃないよね?」って思ってしまいます。 とにかく 存在感ありありで、コリンを グイグイ引っ張ってます。恐怖を学ぶなら アンソニー以外にはいません。御歳73才☆ あっぱれ!
マイケルとバチカンで出会う女の子・アンジェリーンに アリス・ブラガ。 よく見かける顔だなと思ったら 『レポゼッションマン』や『アイ・アム・レジェンド』に出てました。 ブラジル出身の女優さん。 チョイ役ですが、ポイント押さえてます。
ホラーにしては (多少)安心して観れる感じ。 実話に基づいて作られた 作品らしいので、「本当に こんなことがあったの?」と思うと、あとから恐怖が こみ上げます。。 『ザ・ライト(儀式)』というタイトル通り、儀式(エクソシスト)の場面は 見ものです。 無宗教の方でも 神や悪魔について 考えたくなる一本です。