東京公園のレビュー・感想・評価
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軽やかな日常に死の痕跡
大変に軽やかな作品で、平板な日常をカメラで「見る」ことで異化効果的にちょっといつもと違うものに見せてくれる。浮気調査を依頼された主人公が、公園を巡る女性を撮り続ける。一方的な見る・見られるの関係性は、映画を見るということにもつながる行為というか、一方的に世界を覗き込むことはいかがわしさを含む行為なのだなと感じさせる。
この映画には死の痕跡がある。死んだ友人が主人公にだけは見えていて会話できる。死んだ母の写真を飾っている主人公の部屋。その母は主人公が追いかけている公園の女性と瓜二つだ。(どっちも井川遥が演じている)
カメラで撮った写真は現実そのものかを切り取っているのかだろうか。カメラは、現実の痕跡を残すものではないかと思う。映画も何かの痕跡を残すもの。それは人が死んだ後も残っていく。痕跡を残すことを軽やかに描いた、とても豊かな作品だと思う。
もう匙を投げた青山監督だったがこれはいい
映画の客観的批評なんてできるわけではなく、単に嗜好に合うか合わないかだけが評価基準であるに過ぎず、特定の作品を除いた殆どの青山真治監督作品には個人的に首を振るばかりだった。
しかし、本作品は最初こそ「すかした都会感覚のスノッブ映画」と斜に構えてみていたが、徐々にメインテーマでもあるちょっとすれ違う男女間の融和・融合という形が明確化するにつれ心地いいシンクロ感が生じ、大きな感動とかではないけれど不思議な安寧とでも言える余韻がエンドロール中、そして視聴後でも持続している状態。
でも何が良かったんだかは実はよく分からない。これ見よがしではない演出の微妙なテクニックが奏功していたということなのだろうが、それが分かれば玄人批評家になれるのかもね。笑
俳優陣ではやはり物語の要となる主役:三浦春馬の「人畜無害的中庸演技」が冴え渡っていたと思う。(亡き親友、その恋人、美しい義姉、謎の綺麗な子連れ人妻、その妻を写真監視する嫉妬深い夫、ゲイマスターなど全てと強くなくかといって弱くなく関わり合う中心人物)
実は視聴中、顔や雰囲気の似通っている別の俳優に置き換えてみたりもしたがそれらの俳優では三浦春馬と同じ味わいは出なかっただろう。
他の出演映画でも良好な印象が残った記憶があるが、三浦の気取りのない普通の二枚目キャラは非常に貴重な資質だったのだなと今になって認識させられた。
一歩間違えば「茫洋とした意味不○ソ映画!」と腹を立ててもおかしくないような内容ながら、じっくり見入って共感さえできたのだから、原作・脚本・監督・俳優その他の組み合わせの妙が本作にはあったのだろうとしか言いようがない。まぁそれも結局は客観評価ではなく主観評にしかすぎないけれどもね。
2104-7
青山監督って不思議だなあ〜また、見たくなるんだよなあ〜
監督のファンなのか、この映画は、男の方が、おおかった!なんとなく、男性の気持ちよりにつくられたのかなあ〜榮倉さんと春馬さんの会話のやりとりが、私は、好きだなあ〜
人間関係が最初よくわからず
はじめのうちは人々の繋がりがよくわからずに???なんだけど嫌な感じではなく、ふんわりと話が進んでいく。
光司の部屋の写真の女性と、公園で尾行の対象の女性(井川遥)が同じなのが?まあ、後にわかるのだが。
何故歯科医の男性が尾行を依頼してきたのかも?わからずに光司、よく引き受けたなあ。
ヒロが光司にしか見えない幽霊であることも最初は分からず、ところでヒロは何故死んだ?
美咲と光司が血のつながらない姉弟も最初分からず、わかってから納得。
歯科医は妻が、尾行をする若いイケメンと浮気をするか試そうとしたのか?その辺りがよくわからない。ただ妻は夫との思い出の地を順番に回っていただけのようだけど。
そして光司よっ!女心わからなさすぎる。まあ、確かに姉としか見ていなかった女性を女としては見れないだろうけど。
でも結局,お互い気持ちを表して、アレでケジメがつくのだろうか?あの後、姉と弟に戻れるのか?
富永は光司の家に押しかけて、ヒロはコレがキッカケと姿を消したようだから、光司と富永はこれから付き合うってことだよね?
ほー、ふーん、なるほどねっで感じのまったりほんわかの話で心地よい映画。まあ、三浦春馬が女心のわからない、ちょっと鈍くてシャイな若者をサラッと素敵に演じてた。小西真奈美、榮倉奈々、井川遥がそれぞれ違うタイプのれ女性を素敵に演じていた。
小西真奈美が輝いています
絶頂期の美しき小西真奈美のドキッとする様な表情が沢山見れて、それだけで観賞価値有ります。大島で一筋の涙を流すシーンはとても印象的でした。
ストーリーの展開、結末もとても好感持てました。榮倉奈々もいい味出してました。
とても良かったです。
いい雰囲気の映画
三浦春馬さんのための映画!
そんな感じがするゆったりまったりほんわかしながらストーリーが流れます。特に感動するわけでもなく同居人を含め登場人物の関係性が徐々にわかってきても大きな驚きもなく、でも楽しめる作品じゃないかと。
がたいのでかい榮倉奈々さんがかわいらしく(でも実際にいたら若干ウザかったりしそうですが)恋人との別れのいきさつとそこから抜け出せないいじらしさ。そのくせ鈍感な主人公にズバズバ物申す幼馴染ならではの関係性。なかなかいいじゃないですか。
東京には住んだ済んだことがないので大きな公園がいくつもあることはテレビやメディアで理解するだけですが、なんだか公園がたくさんあって家族連れや、カップル、歳を召されたご夫婦など、みしらぬ老若男女がいききする場所なんて素敵だなぁって思いました。
僕の住む名古屋はそんなまったりできる公園ってあるんだろうか?
三浦春馬さんの作品を今観ると、本当に残念な気持ち、悲しい気持ちになってしまうんですが観終わったあとの感情はほのぼのできて不思議な感覚でした。
10年以上前の作品なんですね。あまり話題にならなかったような…レビューも少なめですよね。でも隠れた名作なんじゃないでしょうか?多くの幅広い世代の人に観てほしいと思いました。いい映画ですよ。
ふわふわっと、気がついたら終わってました
タイトルから公園をテーマにした作品かといわれたら、そういうわけでもない。
三浦春馬と小西真奈美?榮倉奈々と染谷将太?
三浦春馬と井川遥?いや、なんだかんだ三浦春馬と榮倉奈々?
なんてどこのラインもなんかふわふわとしてて、
気がついたらエンディングという感じでした、
まるで公園で、ポカポカ気持ちよく寝落ちしそうな、そんな作品でした。
よくわからなかった
うーん…
淡々とシーンが流れてる感じで、盛り上がりも落ちもなく、よくわからない感じで突然終わっちゃった。
映画ツウの人は、理解できるのかもしれないけど。
単純なストーリーが、好きな自分にはついていけなかったな。
春馬くんは星5、映画は星1
アマプラにて。
こういう映画ほんと苦手。なんの話?なにを描いてる?って全然理解できない。退屈な邦画の象徴。
好きな人は好きなんだろうな。私は苦手。微妙な心情の変化とか分からない。え?なに?どういう状況?っていうシーンの連続。音楽も全然ないから気持ちも盛り上がらない。
ただ俳優さんたちは好き。
とくに春馬くんは最高の俳優さんだった。
女性達が魅力的
カメラマン志望の大学生・光司(三浦春馬)が公園で家族写真を撮っていると、男から、彼女の写真を撮ってほしい、という依頼をされた。その女性(井川遥)の写真を撮る光司、彼氏が死んだ元カノ(榮倉奈々)、義理の姉(小西真奈美)と魅力的な女性たちとの人間関係が徐々に変わっていくという話。
三浦春馬は素晴らしかったが、周りの女性達、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥が心の葛藤を演じ魅力的だった。
最後にビックリする展開が待っていた。
『最後にビックリする展開が待っていた。』
なんて事は無く、最初から最後までひたすらマッタリ進行していく作品でした。
小西真奈美さんと三浦春馬さんが!とか
榮倉奈々さんと三浦春馬さんが!とか
じつは、井川遥さんが本当に浮○!とか
何か有るのかと思っていたのですが
本当に何も無かった。
まぁたまにはいいかな、
こんな時間の過ごし方も。(笑)
これでよかったの?って思う。
三浦春馬演じるカメラマン志望の学生が、ある日変わったお願いを引き受けることから、始まるちょっと素敵な物語。
三浦春馬はどんな役でも自然だなと思える代表作。友達の元彼女との関係、姉との関係、あっても不思議ではないかなと思えてしまうから不思議です。人柄が出てる。どっちつかずの表情、演技がうまい三浦春馬君だからこんなにもいい映画になったと思う作品です。
優しく穏やかな時間と美しい三浦春馬さん
公園の風景と共に、優しく穏やかな時間が流れ、登場人物それぞれの心の内が繊細に表現され、切なさや人の温かさを感じる作品です。春馬さんの美しい手が、端整な顔立ちがカメラによく似合い、感情のひだを切なく時に危うく魅せる目や表情に心奪われ、観終わった後の余韻が心地良いです。
見つめあう。
東京の中の大きな公園。
大学生の光司(三浦春馬)はカメラマン志望でいつもこの公園で写真を撮っている。木々の音。鳥のさえずり。子供たちの声。色いろな人たちが来る。
公園の日常の穏やかな息づかいが感じる。
カメラを持つ三浦が似合っている。この先カメラマンとしてやっていけるのか悩んでいる。
榮倉奈々と小西真奈美の関係も微妙で。お互いに光司の気持ちを探りあっている。小西との関係はちょっと理解できないところもありますが。光司はふたりの気持ちに気づかない。
そんな三浦の目の表情や声のトーンがいい。
おおきな出来事とかは無いけど日々の日常を公園を通して描いている。
公園に行きたくなったら思い出す作品です。
凄まじい。榮倉奈々が三浦春馬と家で話している時、笠智衆に見える瞬間...
凄まじい。榮倉奈々が三浦春馬と家で話している時、笠智衆に見える瞬間がある。三浦春馬と小西真奈美が一線を越える瞬間これ以上になく官能的。傑作。
主人公が追う女性は東京の公園をあちこちと巡っているが、女性はまるで...
主人公が追う女性は東京の公園をあちこちと巡っているが、女性はまるでタブーであるかのように東京最大の公園に辿り着きはしない。主人公の視線は誘惑され、遮断されることを繰り返すだけである。
主人公の義理の姉との仲も、タブーであるかのように微妙な距離を保ったまま物語が進む。
彼は肉眼ではなく、カメラのレンズを通してのみ、そのタブーに接近することができる。
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