「魔女狩りが実は・・・。」デビルクエスト カル―ステ・ガルベンキヤンさんの映画レビュー(感想・評価)
魔女狩りが実は・・・。
いくつか言いたいことがあるんですが、中世の魔女狩りって残酷ですよね。昔、読んだ本で「魔女とは女性だけではなく男性も含まれる。また、魔女と疑われた人はしばられて、川に落とされる。で、浮かんで来たら魔女と認定。沈んだら溺れ死ぬ」と言うことでどっちにしても死ぬのです。魔女に疑われるような何らかの行為をしたら、その時点で死刑決定ですね。怖い時代があったものです。
それと、ニコラス・ケイジが十字軍として多くの敵を殺します。が、誤って敵の若い女性を刺し殺してしまいます。そこで、人殺しに疑問を持ち、殺戮行為を止めるのです。同じようなことが、アメリカがおこなったベトナム戦争でもありました。ウエストモーランド将軍と言う人が「サーチ&デストロイ」と言う作戦を指示します。で、ある兵士が村に侵攻し家の中で妊婦を誤って殺してしまうのです。胎児が妊婦のお腹からはみ出てたそうです。彼は生きてアメリカに帰って来たのですが、妊婦を殺した影響で精神的に参ってしまい、毎晩のように悪夢を見ます。殺した妊婦の顔が自分の奥さんの顔に、殺した胎児の顔が自分の子供の顔に変わるそうです。精神科に行ったそうですが、全く効果がなかったそうです。
それと、最初は魔女だと疑われていたのが実は悪魔だったのは、意外な展開で面白かったです。悪魔や悪魔祓い(あくまばらい)と言えば、そう、「エクソシスト」! 聖水もちゃんと出てきたし、呪文で悪魔が苦しむところは良い感じでしたね。さすがに、この作品の悪魔が「ゲロ」を吐いたり、ブリッジで階段を降りるようなことはありませんでしたがw
クエストとタイトルが付いていたので、最初は「ドラゴンクエスト」みたいな映画かと思ったのですが、中世を舞台にした映画にしては面白かったです。主役も安定のニコラス・ケイジだったし。最後は亡くなったけど。