劇場公開日 2011年6月25日

「もう少し予算を掛ければ世界に通用したのに残念。」アンダルシア 女神の報復 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0もう少し予算を掛ければ世界に通用したのに残念。

2020年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

私はかつて、日本映画で「全編海外ロケ」を謳うものでマトモな映画に出会った経験がなかったものだから、この映画にもほとんど期待せず、従って観にも行っていなかったんです。

ただ、友人が「なかなかいいよ」と言うものだから、観に行きました。

予想外と言っては失礼だが、かなり良かったです。
原作がしっかりと立っているのが成功の秘訣だったのかも知れません。

予告編だけ見て「こりゃまた例の期待薄系かな」と思っていたので、意外に良くて感心しました。

黒木メイサがすばらしい演技。
宇宙戦艦ヤマトでも好演技を見せた彼女。
相当に頭が良いと思う。
ただ彼女の髪の毛は、漆黒のほうが似合うと思うけど。

戸田恵理香が、この人どこの大根役者って下手ヘタ演技で失笑しましたが、それ以外は良かったと思います。

ただまあ、
「幼い頃にいろいろと抱えてしまいました、だから……」
みたいな因縁話って、私には好きになれないストーリーの組み立てではあるのですが。

それと、せっかくの「豪華別荘への突入」のシーンがまったくなかったのにはガッカリ。
もしかして、予算が尽きたのでしょうか。

ハリウッド映画との差がこういうところに出ていると思ったのでした。

それと、スキー場の、この湿雪、この重さは日本でしょう。
アンドラ公国には興味があったのですが、日本ロケだったのは残念でした。
宣伝文句に偽りあり、って感じ。
やはりこれも予算の制約?

お水汲み当番