「長距離だと思って大喜び・・・」アンダルシア 女神の報復 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
長距離だと思って大喜び・・・
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国際銀行のマネーロンダリングがテーマとなっていた。フランスで開かれていたサミットで日本人代表の村上(夏八木勲)が取締り強化を提案する。猫も通れないくらい狭い道でのやりとりが面白い。
インターポールに追われていた結花(黒木)を助け、アンドラからフランスではなく、スペインのバルセロナの領事館に向かう。すったもんだの後、彼女からビクトル銀行の裏取引の情報を得る。が、内部告発して左遷させられたインターポールの神足(伊藤英明)は黒田を撃ってしまうのだ。
なんだかんだと言って、神足と黒田が手を結んで結花の犯罪を暴く。決して殺人罪ではないのだが、巨大な詐欺事件で暴力団や警視総監の息子・川島(谷原章介)の不正を利用しただけ。終わってみると、彼女の動機が弱いような気もする。彼女の心中した家族が川島によって追い込まれたのなら理解できるが・・・
ストーリーは大がかりの割に緊迫感がなかったのだが、黒田、神足、結花が乗り込んだタクシーがトラックに追突され、反動で前に飛び出したところを大型トレーラーが突っ込んでくるハリウッド並のアクションシーンで目が覚めた。「長距離だと思って大喜びして・・・」などというタクシー運転手の気持ちがよくわかる。
そんなスリルに欠けた展開の中でも、黒田にしても外務省トップから、神足は警視庁のトップの指示を無視して悪を暴くなんてところは痛快ではある。
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