サンクタムのレビュー・感想・評価
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洞窟探検映画の最高峰
洞窟の作品は大好き!特にこのサンクタムはモンスターも出てこない純粋な洞窟探検ムービーです。探検家の父親と息子を軸に天候変化による状況の悪化と地下からの脱出劇は観ていてとても楽しい。配信ではなく3Dで劇場鑑賞したかった素晴らしい作品でした
あくまでも実話に“基づいた”映画。
ほぼノンフィクションかと勝手に思っていたが、ほとんどがフィクション。実際は15人の隊で洞窟を探検し遭難、救出作戦が成功して全員無事帰還しているとの事。そこを踏まえると、観終わった感想としては“娯楽”とも“作品”とも判断しにくい映画ではある。
サンクタム=聖域。踏み入れてはならない自然の聖なる領域。
『洞窟という未知の空間での、閉塞感と恐怖。』
観ていて本当に息苦しくなるくらいの臨場感。進む先が全くわからないという想像を絶する不安。“光”の重要性、ありがたさを物凄く実感できる。
『極限状態の人間の精神や、行動。』
何が正しくて、何を信じれば良いか。限られた物資が少なくなっていく恐怖。仲間達が1人、また1人と減っていく中で、冷静で居られる訳がない。突如襲ってくる精神的なパニック。
『そこに無限かと思わせる程の恐怖を煽る水。』
生きる為に必要不可欠な“酸素”。普段当たり前にしている呼吸が出来なくなる、水という恐怖。
とても考えられて構成されているサスペンスホラー。少なめの照明で、洞窟内を表現している演出も良かった。当時はIMAX3Dでの上映だったようだが、さぞ水中の臨場感は凄かっただろうと思う。が、せっかくなら気持ち良く、心地良く、物語と映像美に酔いしれたい。
本作はレーティング『G』のはず?だが、Amazonプライムではレーティングが『18+』となっているくらいに衝撃的なシーンも多い為、観ていてモヤモヤの残る映画。心地良いハッピーエンドは期待せず、サバイバルな雰囲気を楽しむのならオススメ。臨場感とサバイバル感は素晴らしいので★+0.5。
一瞬にして命をかけた洞窟冒険の体験に陥る
こういう
ジェームズ・キャメロンはただのプロデューサーなのに、J・キャメロン...
ジェームズ・キャメロンはただのプロデューサーなのに、J・キャメロンをバリバリ前面に押し出して宣伝した、いやらしさ満開のアドベンチャー作。
まず何よりも驚いたのはCGが想像以上にショボイこと。3D映像で映画界に革命を起こしたJ・キャメロンのネームバリューをつかうなら、もう少しマシなものを造るべき。やはり大半の鑑賞者はその辺を期待していただろうから、今作は詐欺レベルの、あらゆるところでガッカリ感想に誰もがなると思う。
洞窟探検のアドベンチャーも、サバイバルの中でのドロドロとした人間ドラマも、どれもこれも並レベルに見えるのは、やはり監督のイマイチな手腕によるところでしょう…。それこそJ・キャメロンがメガホンをとっていたらもっと面白くなっていただろう、色んな意味で残念な一作。でも、頑張って真剣に観れば後半はそれなりの感動をもらえることができる。
とりあえず、テレビの洋画劇場でダラーっと観るのには適した作品です。
極限の人間の心理怖いw
ジェームズ・キャメロンは3Dで「ポセイドン・アドベンチャー」をやりたかったのだろうと思った。
この映画を見て、インタビュー等で聞いたことはないけれど、ジェームズ・キャメロンは「ポセイドン・アドベンチャー」をかなりリスペクトしているのでは?と思った。
設定は違うけど、内容は「ポセイドン・アドベンチャー」そっくり。
「タイタニック」も結局は「ポセイドン・アドベンチャー」に恋愛をプラスしたものだし、この「サンクタム」は実話を元にしたリアル感に、3D映像をプラスしたものという気がする。
セリフやキャラ設定も似ているところがいっぱいあった。
本当はそのままやりたかったのだろうけど、いろいろ問題があるので、実話を元にした話ということにして、監督も他人にやらせているのではないかな?
いつも思うことだけれど、こういう「ポセイドン・アドベンチャー」をまねした、あるいは影響を受けたであろう映画は数限りなくあるのだけれど、おもしろさは足元にも及ばない。
なぜかよくわからないけれど、魂の入り方が違うというか、映画の持っているオーラみたいなものが全然違うような気がする。
CG全盛時代になって特にそう思うようになった。
昔はお金をかけるところはセットだったけど、現在はCG映像になっている。
CG映像の方がすごいものができるのは当然だけれど、人間味がないような気がする。
「ポセイドン・アドベンチャー」は手書きで描かれた名作絵画みたいなもので、CGや3Dで対抗したり、まねしようとしたりしても無理だと思う。
実話だとしたらある意味怖い
ジェームズ・キャメロン探検隊が行く!ジャングルの奥地に広がる大洞窟!襲いかかる嵐!一向を待ち受ける運命は…!?
パプアニューギニアのジャングルの奥地に広がる大洞窟。探検隊が足を踏み入れるが、巨大嵐が直撃。洞窟からの脱出を試みるが…。
ジェームズ・キャメロンのプロデュースによるサバイバル・アドベンチャー。
パプアニューギニアの雄大なジャングルの景色は「アバター」のパンドラみたい。ちょっと意識した?
見る前は探検隊が洞窟内で得体の知れない何かに襲われるB級モンスター・パニックと思っていたのだが、何とこれ、実話らしい。
なので当然モンスターは登場せず、決死のサバイバルが描かれる。
冒頭のこれから始まる冒険にワクワク、前人未到の大洞窟に恐怖、嵐の直撃による危機また危機に手に汗握り、亀裂が生じる探検隊の人間模様にハラハラ…スリルいっぱい。
でも、そのいっぱいのスリルが逆に押し付けがましくなっちゃって、少々B級臭が匂うのもまた事実。
骨となるような太いドラマ性が足りず、探検隊の人間模様もよくあるピリピリ確執ドラマの域を出ていない。
大自然の脅威も薄い。
無難には楽しめるが、いずれはB級サスペンスの棚に陳列されて、「えっと、サンクタム、サンクタム…」と探す事になっちゃうような映画。
第2の「運命を分けたザイル」にはなれず。
ジェームズ・キャメロンもたまには小品を作りたかった?
人が踏み入れてはならない聖域
正直、期待はずれ、何を伝えたかったのか・・・
まぁこんなもんでしょ
ぇ?…!もう??100円レンタルしたが、まぁおもんないなぁ……実話みたいだから、どうこういうのもあれだが…
画像は綺麗。それしか誉めるところがない。結局自分勝手のやつって、哀れな死に方するよね。
ジェームズキャメロン製作!って大々的にアピールしてるけど、それだと監督に申し訳ないよね。名前だけじゃヒットしない!
洞窟ゆえに、暗い所多いのでブルーレイ鑑賞希望。
先に進むしか、道はなかったのか・・・
3Dには不向きな痛々しい冒険のリアリティ
かつて、この劇場で感動した『アバター』の監督ジェームズ・キャメロンが製作を手掛けた3D最新作で、引退するオリオン座のオオトリには相応しいかなって期待して観たのだが…。
お世辞にもあんまし良い出来じゃなかった。
そもそも3Dには全く向いちゃいないネタやったと思う。
海より遥かに深い場所の底にて、メンバーの行く手を遮り、容赦なく呑み込んでいく水の脅威を全面に打ち出した展開は『タイタニック』以前の名作『アビス』に近いニュアンスを感じた。
っていうか、確実に『アビス』の方が面白い。
それは、命を脅かす災害に対するファンタジー性の有無だったと思う。
冒頭で
《実話を基にしています》
と記された時点で、
「ロクな終わり方しないな」って、ヤな予感が渡来したが、その通りの流れと化した。
ピンチを乗り越えるのではなく、諦めて進むリアルな逃避は、痛々しさを増大させ、娯楽性を優先する3Dには重過ぎて、機能を全く活かしていない。
重く暗い洞窟から脱出する話なのだが、見終わると、後味の悪さに、客の気持ちの方が重く暗く沈んでしまったのは言うまでもない…。
では最後に短歌を一首
『闇呑まれ 飛沫の迷宮 潜る影 よじ登る泡 愛を沈めて』
by全竜
さらば、七間町シネマ通りよ、
そして、今まで幸せな一時をありがとう。
パニック映画であることを忘れる美しさ
誰が最後まで生き残るのか、この作品、パニック映画ではあるのだが、地底湖の美しさについ見とれてしまう。3Dによる、鍾乳洞や青く澄み切った水のなかを抜けるトンネルの映像は、ネーチャー系の作品を観ているようだ。
躰ひとつがやっと通るようなトンネルを抜けると目の前に広がる水中洞窟、そして地底湖。自然の美しさに感嘆すると同時に、果てしない脅威をも感じる。まさにそこは〈聖域〉と呼ぶに相応しい。
冒頭、ヘリで上空から見下ろす森のロケーションも美しく、突然ぽっかり口を開ける“エサーラの洞窟”は圧巻だ。
ドラマは、巨大なサイクロンによる鉄砲水に襲われ、退路を断たれた6人が、まだ発見されていないトンネルに一縷の望みを懸けて、イチかバチかの前進を決意する。
ひとりまたひとりと脱落していくなか、チーム・リーダーのフランクと息子ジョシュの親子関係がドラマの中心になる。
探検のためなら一切の犠牲をもいとわない父親を冷徹だと非難するジョシュ。沈着冷静な行動で、わずかな判断ミスが命取りになることを身に沁みて知っている父親フランク。
一流の探検家だが、親子関係を築くことに不器用なフランクは、ジョシュになかなか自分が蓄えた知識と経験を上手く伝えられない。息子のジョシュもまた父の偉大な側面を素直に受け入れられない不器用さを持つ。
社会で生きることに不器用な彼らは、誰も足を踏み入れたことのない場所に、自らの名を刻み込む。彼らにとって生きた証のように・・・。
ほとんどリアルタイムで進む地底洞窟からの脱出劇。親子関係は修復するのか? いったい誰々が助かるのか? 未知のトンネルはどこに続いているのか? きっと、ポップコーンを食べるのも忘れて見入ることだろう。
p.s.1 「アバター」のジェームズ・キャメロンの作品として売り込みたかったようだが、今作での彼は製作総指揮で、監督は今作が長編2作目のアリスター・グリアソンだ。日本での公開は今作が初。なかなか上手い監督だ。
p.s.2 今作の公開日は、当初4月22日の予定だった。
聖域からの脱出
ワクワクドキドキの大冒険!胸のすくアドベンチャー!的なのを期待してると、かなりガッカリするかもしれません。
また逆に、予告の時の様な洞窟内の湖底探検!深海の神秘の探求!みたいな感じとも掛け離れてます。
要するにサバイバル映画です。
あと、親子愛もテーマにありますかね。
出口を失った洞窟内から、如何にして仲間と助け合って別ルートで脱出するか!という。
ジェームズ・キャメロンが製作総指揮だけあって、迫力・臨場感ともにバッチリの3D映像で体感しちゃう訳です。
相当見応えありましたよ。
ジャングルの上を流れる様に滑空して見せるシーンとか、ポッカリ開いた洞窟に降り注ぐ雨粒の描写とか。
それでサバイバルする訳ですから、辛辣な物語展開のライヴ感はなかなかのモンです。
バンバン仲間が犠牲になるし、刻々と状況の変わる過酷な洞窟内では、待ったなしに判断が迫られる。んでまた犠牲が出る。
気を抜くと自分も犠牲を蒙る緊張感。
極限状態の加速度が増すから、理解者だったり善人だった人がパニクり、挙句には狂人に様変わり。
ここまでスペクタクルやら人間模様やら盛り過ぎると、少々“親子愛”なんて要素があざとく感じられて、欲張り過ぎていないか!?という。詰め込み過ぎじゃね!?という。
いや、まあこの『父と息子』がストーリーの軸に当たる訳でして。彼らが狂ってしまったら、ベクトル狂うし物語破綻しちゃうので仕方ないんですが。
個人的には、もっと湖底探索とか、水中を彷徨う感じの要素をたっぷり見たかったんですけどね。
にしても、この3Dでの体感度はかなり没頭できました。
面白かったです。
劇場で一度体感して、損はないと思います。
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