劇場公開日 2011年9月16日

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「あくまでも実話に“基づいた”映画。」サンクタム アルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0あくまでも実話に“基づいた”映画。

2021年8月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

ほぼノンフィクションかと勝手に思っていたが、ほとんどがフィクション。実際は15人の隊で洞窟を探検し遭難、救出作戦が成功して全員無事帰還しているとの事。そこを踏まえると、観終わった感想としては“娯楽”とも“作品”とも判断しにくい映画ではある。

サンクタム=聖域。踏み入れてはならない自然の聖なる領域。
『洞窟という未知の空間での、閉塞感と恐怖。』
観ていて本当に息苦しくなるくらいの臨場感。進む先が全くわからないという想像を絶する不安。“光”の重要性、ありがたさを物凄く実感できる。
『極限状態の人間の精神や、行動。』
何が正しくて、何を信じれば良いか。限られた物資が少なくなっていく恐怖。仲間達が1人、また1人と減っていく中で、冷静で居られる訳がない。突如襲ってくる精神的なパニック。
『そこに無限かと思わせる程の恐怖を煽る水。』
生きる為に必要不可欠な“酸素”。普段当たり前にしている呼吸が出来なくなる、水という恐怖。

とても考えられて構成されているサスペンスホラー。少なめの照明で、洞窟内を表現している演出も良かった。当時はIMAX3Dでの上映だったようだが、さぞ水中の臨場感は凄かっただろうと思う。が、せっかくなら気持ち良く、心地良く、物語と映像美に酔いしれたい。
本作はレーティング『G』のはず?だが、Amazonプライムではレーティングが『18+』となっているくらいに衝撃的なシーンも多い為、観ていてモヤモヤの残る映画。心地良いハッピーエンドは期待せず、サバイバルな雰囲気を楽しむのならオススメ。臨場感とサバイバル感は素晴らしいので★+0.5。

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アル