バレッツのレビュー・感想・評価
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設定の引き算を
引退したマフィアのボスが、舎弟の仇を撃つためにマフィアと抗争を繰り広げる物語。
ジャン・レノの魅力たっぷりのマフィア映画です。
マフィアの残虐性の描写、銃撃戦の迫力は流石です。マフィア物らしく家族の情愛もしっかりと描かれていますし、片やリベンジアクション物としてカタルシスを感じることも出来る楽しめる映画でした。
やや主人公を美化し過ぎているように感じられたのが難点。またラストの8人目の話は蛇足に感じます。22発も撃ち込まれた設定も極端で、その後バイクアクションは流石に出来ないでしょう・・・等と突っ込みを入れたくなってしまいました。設定はもう少し引き算しても良かったかもしれません。
私的評価は普通にしました。
娘が可愛かったので加点。
スピーディな展開で名前を覚える暇もない。最初は幼なじみってのが誰なのかさっぱりわからなかったくらいだ。
それにしても22発も撃たれたのに、よくぞ生きていた!復讐はしないと言っていたのに、仲間の一人、イスラムのマリクが殺されると途端に豹変。復讐鬼となってしまう。パーティしていたところに乱入し、銃と手りゅう弾を構えていたが、なぜか殺したのは一人だけ。『荒野の七人』だぜ!などと浮かれていたヤツにも手をかけなかったし。
マフィアの仲間入りしたときに父親代わりの男に教えてもらった言葉、「この世界に入ったら抜け出せない」。とにかく復讐の連鎖を強調した内容だ。『仁義なき戦い』の現代フランス版といってもいい。「家族がいる」ということが弱点でもあること。それはマフィアも警察も一緒。とにかく復讐が生まれてしまうのだ。結局、足を洗うなんてのは不可能なのね。
ストーリー的には殉職した夫の犯人に対する証拠が欲しいゴールドマン刑事の存在が重みを持たせた。終盤には息子を無事に取り戻すことに必死になるシャルリ。殺人容疑者として逮捕することもできたのに、協力してしまうゴールドマンがいい。まぁ、共通の敵であるザッキアという存在があったからだが・・・
最後まで復讐
興奮♪
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