さや侍のレビュー・感想・評価

観る前はお笑いの部分だけしか期待していませんでした。しかし、この「さや侍」では笑いも期待以上でしたが、笑いは脇役と思えるほど感動させられました。
何と言っても主演の「野見隆明」と「熊田聖亜」の演技力が凄過ぎました。もし主演が野見さんではなく芸人がやっていたら、これ程笑えて感動出来る作品は出来なかったのではないでしょうか。刀を捨てて廃人の様になった父勘十郎に対し、軽蔑しながらも父を支え、応援する娘たえの姿は観ていて引き込まれてしまいました。
個人的には観て得した作品の一つであり、お勧めしたいのですが、クライマックスに今までの感動を若干削がされたワンシーンがあった為、評価はｰ0.5させて頂きました。

第一作目、二作目と試作的だと言っていたが、まさにそれを証明したほぼ完ぺきな作品！！たくさんの笑いと愛と哀が詰まってます！！

まっちゃんの映画だから笑って終わりだろうって思っていました。
その予想を覆されてびっくり。
素人さんを使うことで生まれる面白さがあったと思います。

今までの松本さんの作品と違う点は考えなくても笑えるシーンが多数あること。しかもコメディ映画を期待した観客を裏切るラストの展開。豪華キャストを贅沢に使うことでベタな笑いがより面白くなっていたと思います。最初の方でストーリー展開を予想できる内容に関わらず、飽きることなく次々と野見さんが笑わせてくれます。松本さんが監督ということにとらわれず楽しめ、そして年代問わずに心に残る作品です。

まっちゃんの作品だからと思って、当たり前に笑わせてくれるだろうとだけ思って観るとケガします（笑）

本人が出ても良かったんでは？という感想も残るが
あえて時代劇で、俳優さんでは無い方を起用というのも納得。
同じ主題にしても、現代劇だったらこんなにストレートに伝わらないだろう。
無駄がないなあー。

本人目当てで見たい方も多いだろうということと
無条件に笑い！と望む声も多そうなのでそういう意味で４点にしておきます。

そして、人が温かい、、、、
何かを残してくれる奥深い感じを「笑い」だけではなく
繊細さを感じさせてくれる作品だった。

松ちゃん監督の前2作は正直言って冗長なコントという印象でした。
前2作を見て合わなかったという人も少なくないかと思います。

でも「さや侍」は松ちゃんが出ていないこと、単純ながらもストーリー性があること、結末など、今までとはがらっと違う作品になっています。

もちろん笑うための映画として作っているのでしょうから、リアリティなどを求める人には向きませんが、その分突っ込みどころ満載です。
2度目からでも「なんでやねん！」と言って楽しめる作品かと思います。

ネタばれしないようにコメントします。
世代も国も選ばず、すべての人におすすめできる内容でした。
なんだか、やさしい気持ちというか、素敵な役の人がいっぱいでてきました。
人ってあったかいな。そう感じました。
映像もいいし、音楽もすごくよかった。
サントラがほしくなりました！！！