さや侍のレビュー・感想・評価
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切腹を申しつける!ドドン!
過去数回鑑賞
監督と脚本は『大日本人』『しんぼる』『R100』の松本人志
「三十日の行」
一日一芸若君を笑わせたら無罪放免切腹を免れる
三十日笑わせることができないと切腹
火の輪くぐりの日に土砂降りだったシーン好き
「首が戻った」はちょっとしつこかった
いくらなんでも柄本時生の口開きすぎ
松本人志作品の中では1番好き
基本的に時代劇映画が好きだからかも
たえ役の熊田聖亜は現在医学生らしい
おそらく医者になるんだろう
たいしたもんだ
配役
2年以上逃亡生活を続けた後つかまり『三十日の業』を命ぜられる元伊香藩水位微調役の武士の野見勘十郎に野見隆明
「生き恥を晒すならご自害なされ」などと幼いながらも武士の心得を説く勘十郎の娘のたえに熊田聖亜
賞金首の勘十郎の命を狙っていた賞金稼ぎの1人で三味線に刀を仕込んでいる三味線のお竜にりょう
賞金首の勘十郎の命を狙っていた賞金稼ぎの1人で真紅の服に二丁拳銃を身につけている二丁拳銃のパキュンにROLLY
相手の首の骨を素手で折って殺める骨殺師ゴリゴリに腹筋善之介
母を病で亡くしたショックで笑わなくなった藩主の後継ぎの若君に清水柊馬
勘十郎が芸を見せた後に若君が笑わない時は「切腹を申し付ける!」とその都度伝える多幸藩家老に伊武雅刀
金平糖が好きでよく食べている多幸藩藩主に國村隼
勘十郎に芸のアドバイスをする門番の倉之助に板尾創路
いつも口を開いている門番の平吉に柄本時生
たえに勘十郎のラストメッセージを伝える托鉢僧に竹原ピストル
最も笑えるのは“うどんすすり指導:ほっしゃん。”というクレジット!!!
3作目にしてやっと普通の映画を撮る気になったか?と思っていたら、主人公の野見隆明が全然面白くない。こりゃ若君も笑うわけないわな・・・やがて過激なバラエティ番組の延長線そのものであるかのような、人間大砲、ロデオ、人間魚拓、人間花火・・・最後の日には若君が好きだという風車。その大風車を吹こうとする芸だ。次第に町民たちが勘十郎を応援していくという面白さもある。しかし、笑うまでには至らず、とうとう切腹が決まった。最後のチャンスとばかり、辞世の句で笑わそうと考えた見張り番の倉之助(板尾)と平吉(柄本時生)。しかし、言葉を発せず腹を切ってしまった。しかも生々しく。
死んでから、路頭に迷う娘の前に現れた托鉢僧(竹原ピストル)が娘の気持ちを歌った歌がなかなかいい。そして墓の前に現れた幽霊に笑う若君・・・意味わかんない(笑)
お金を払い、大画面で見る価値のある映画。
監督の松本人志氏は出演していないので、同氏にアレルギーのある人でも安心して観られます。
で、たぶんこんな映画だろうという事前の想像は、外れます。
日本刀という、男性の象徴を暗喩するものを捨てながら、さやだけにこだわる武士。
この造形を思いついた時点で、このドラマは成功への道を歩きはじめていたのでしょう。
江戸時代に、武士が貧しさ故に刀を手放しても、せめて竹で作った刀(竹光)を差していたという常識の正反対側に展開される心理劇。
非常におもしろい映画でした。
それと主演女優の熊田聖亜さん。
末恐ろしい演技力で、たまげました。
わずか9歳なんですぜ。
彼女の演技を観るだけでも、お金を払う価値は充分にあると思います。
吉本流のドタバタ劇の要素を慎重に抑えつつ、非常に良いドラマに仕上がっており、感動しました。
今までのまっちゃんの監督は面白いとは思わなかったが、その前作よりか...
今までのまっちゃんの監督は面白いとは思わなかったが、その前作よりかはマシだった。もう、まっちゃんは映画を撮らないほうがいいと思うけど、次回作も作るのであれば次こそは面白い作品をとって欲しいものだ。
映画のつくりがシンプルで最後まで一直線。 中盤からほぼ門番が考えた...
映画のつくりがシンプルで最後まで一直線。
中盤からほぼ門番が考えたネタをいわれるままやり、だんだん大掛かりになっていく。後半は笑わせようとしていなくて、ただの見世物。BGM流れるシーンは感動させようとしてる感あって抵抗ある。娘が隠れていることに気づいた板尾の場面とか。
金平糖の殿様は大砲くらいからハマりはじめ、最後の最後は無理矢理笑ったことにしようと画策する。
ここで侍魂。
鞘を持っていたのこの為。
他の映画作品で解らないと評されたりすることあるからなのか説明役の殺し屋3人組を用意。どういう意味なのか解説も劇中でやらせる。観客の中にゴリゴリがいても大丈夫なように辞世の句の意味までも言う。丁寧な作りの映画。
松っちゃん監督の作品はすべて見たけど、 さや侍が一番よかった。 娘...
松っちゃん監督の作品はすべて見たけど、
さや侍が一番よかった。
娘が出来ていろいろ心境の変化があったんだろうか。
最初は棒読みの野見さん見てオワタと思ったけど、
なんだかんだ最後は感情移入できたしね。
でも10年前くらいのシネマ坊主書いていた頃の
松っちゃんがこの作品を見たらどんな評価をするか気になる。
こういう明らかに泣かせる系のもの嫌いじゃなかったっけ。
滅びゆくこと
それは
生きるということ。
負けないということ。
生き恥を晒すということ。
本当の潔さ。
戦わないこと。
闇に光を照らすこと。
我を捨てて生きるということ。
流れに身を任せるということ。
風が守ってくれるということ。
負けないこと。
負けないこと。
負けないこと。
意味はわからないけど、そこそこ面白かった。でも邦画ファンとしては、もう少し上を目指してほしい。
松本さんの、この映画の前の作品、「大日本人」は映画館で(レビューも書いた)、「しんぼる」はDVDで見ました。
松本さんの映画は、頭で計算しない、感覚的な作品が多いと思います。
こういう映画はヨーロッパ系に多くて、たけしさんも以前、はまっていて、そういう傾向の作品作っていたけれど、私はちょっと苦手です。
感覚的に合っている人はおもしろいのだろうけど、合ってない人はまるで面白くない。
今回の映画は時代劇なので、なんとか見られたけど、「しんぼる」はきつかった。
松本さんはお笑いのセンスがあって、それで今までうまくやってきたのだろうけど、映画的センスとはちょっと違うと思う。
例えばですけど、歴代の3大ギャグは、谷啓さんの「ガチョーン」とたけしさんの「コマネチ」、志村さんの「アイーン」らしいんだけど、たけしさんの「コマネチ」と他の2つは明らかに違う。
たけしさんの「コマネチ」は体操選手のナディア・コマネチのハイレグは面白のだ、ということを体全体で表現しているギャグ。
面白さと、ねらいがはっきりしていて、それを体全体で表現している。
他の2つは、意味はないけれど、なんとなく面白いギャグ。
バラエティーなどでは、使いまわしがきく分、他の2つの方がいいのだけれど、映画でやるのなら、「コマネチ」的なものだと思います。
松本さんの映画は、例えばですけど、2時間「ガチョーン」「アイーン」を連発しているような印象がある。
それはそれで面白いのだけれど、邦画ファンとしてはもうちょっと上を目指してほしい。
ちなみに「大日本人」は、前の自分のレビュー見たら評価4.0つけていた。
たぶん最初のところがドキュメンタリータッチで、「ガチョーン」「アイーン」的なギャグが使えなかった(結局、最終的には使ったけど・・・)ので、その分面白かったのだろうと思いました。
話の筋とテーマだけであげたい。
ああ、この映画の主人公は野見さんであると同時に松本人志そのものなのだな。いつものパターンなのだなと思った。
ただ、いつものパターンがとてもいい。
これはやることなすことけなされてしまう松本そのものだ。
この映画の主人公は本人でもよかったかもしれないが、最後のあの迫力はこの人じゃないと出ない。
そこだけは演出の凄みを感じた。
しかし、だがこの映画の肝というか惜しいところをあげつらうなら、それはそれで山のように出てくるのである。
それを一口に言うなら過多であるというふうに言えるだろう。
そんなこと言わなくても大丈夫だという台詞が多い。
むしろそれは入れちゃだめなところだろうという印象だった。
演出にもそれは言えることで、こんなことしなきゃいけないのかと飽きてくる。似たようなことをやってはいけない。
似たようなことをやるのだったらそこに何かが必要なのだ。
ボケたらツッコミが必要なのだ。
それは観客であってもいいだろう。
退屈という意見もあったようだが、それほどそこは感じなかった。
全体通せばぼちぼちだったように思う。
甘えの落とし穴
一体誰が一晩で人間を撃ち出す大筒や、ロデオマシンを準備しているのだろう? ─ などと考え出したら、そこから先、どんな物語が展開しようとも映画が信じられなくなります。
観客は これくらいは見逃してくれるだろう、といった甘えの落とし穴を作り手に掘って欲しくなかったです。
近所のゲオではいつも貸し出し中
いまだにレンタルの回転率がいいので気になっていた。
しかも旧作なのに3本も稼動している。
先日、たまたま1本空いていたのでようやく借りて観た。
働くおっさん~で脚光を浴びた素人を主役に抜擢し
公開前情報での設定で引き込む、いわゆる「掴みはオッケー」
松本氏に対する先入観は気にせず観たつもりだが、
はっきりいってツマラナイ。1以下を付けられないのが残念なほど。
金を掛けた学芸会。冗長。時間返せ。最後の10分だけでいいだろ。
と、沸いて出るのは恨み節ばかり。
それでも前述通り、ネームバリューと掴みで
それなりの数字が出てしまうのは皮肉な現実であろうか。
働く~はいわばソリッドシチュエーションスリラーだと思う。
わけもなく、ちょっと変なおっさん達を一ッ所に閉じ込めて
特定のベクトルを与える事で発生する化学反応を観察する。
そのコンセプトが面白かった。
無駄が無く、大掛かりな舞台装置とは真逆である。
今作で終始強面の演技を続けた伊武雅刀が、同じく家老役を務めた
「桜田門外の変」の台詞を借用・改変しよう。
「馬鹿めが…!映画を、どうするつもりなのだ…!!」
既存の映画ではないものを作りたいという意欲には期待するが、
作外で語るよりも作品で見せて頂ければと思うだけである。
松ちゃんが描く、父と娘
松本人志の映画監督第3作目。
刀を持たず鞘だけ持ち歩く“さや侍”とその娘を描いた時代劇。
「大日本人」と「しんぼる」は良くも悪くも松ちゃんのシュールな世界観が炸裂した作品だったが、本作は意外や意外の好編に仕上がっていた。
切腹を免れる為、さや侍が笑わない若君の前で披露する“三十日の業”は野見さんの頑張りに笑える。
父に呆れ果てているが、本当は父を信じている娘たえ。
そんな娘へ父が遺したラストの辞世の句には素直にホロリとさせられる。
同時に、松ちゃん自身が愛娘へ捧げた思いのように感じた。
野見さんは役者には出せない平凡っぽさが出ている。たえ役・熊田聖亜は達者な演技。
松ちゃんの監督作の中では一番好き。
クスッ(^ω^*)ともしない。
まさか1度もクスッ(^ω^)とする事がないとは思わなかった…。
とにかく、この作品について何も深く考えてはいけないこと。
設定は凄くいい感じなんだけどなぁ…。イジメられてる感があって可哀想に思えて…おっと…深く考えちゃいけない。お気楽に見るものなんだ…。うん。
ラストはハッキリ言って悪い意味での裏切られ方をしたかな。
この人の一生ってなんだろ…。まぁ、いっか。
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