「クシャミがうまい」さや侍 aceさんの映画レビュー(感想・評価)
クシャミがうまい
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刀がさびついて抜けないとか木刀を仕込んでいるとかはみたことあるが、
鞘だけを腰に差している侍は初めてみた。
野見の貧相な顔と体にそれがよく似合う。
三十日の業はたけし軍団の笑いと同じだ。
殿(ビートたけし)から出される無理難題を体当たりでやる軍団メンバー。
そこから笑いが生まれる。松本監督もそのへんに狙いがあったのだろう。
三十日の業は笑いから徐々に芸になっていく。そしてダレる。
そのダレがラストにむかって適度な息抜きになるのだ。
野見が自害するのは三十日でやりきったからだ。
今まで娘から何度も自害してくださいと言われてもできなかったことが今ならできる。
みんなが無罪放免を願っているのに本人はやりきった感まんまんで腹に刀をたてる。
腹に何か仕込んで最後にひと笑いかと思ったが本当に死んじゃった。
みんなが期待していることはやらないよという松本監督のへそ曲がり。
竹原ピストルのうたは泣けた。
竹原のうただけでは泣けないかもしれないが、物語をなぞってきたうえでのうたは泣ける。
この作品はもしかして竹原ピストルの長い長~いプロモーション?
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