「オマエらのクルマは戦車か!!」ワイルド・スピード MEGA MAX マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
オマエらのクルマは戦車か!!
超絶カーアクションが見せ物のシリーズとはいえ、冒頭からド派手な演出の連続だ。
話は前作のラストから始まるが、息つく暇なくドムとブライアンが大立ち回りを演じる。予告篇の見せ場なぞ、ほんの序の口と思い知らされる。
ブラジル、リオデジャネイロに潜伏するドムとブライアン、そしてドムの妹でありブライアンの恋人のミア。
ストーリーは、ひょんなことから敵に回した裏社会の黒幕レイエスとの戦いと、ドムらを執拗に追い詰めるDSS(外交安全保障局)捜査官・ホブスから逃れる2つの要素からなる。
この2つの要素が絡み合ううえに、レイエスへの挑戦状として突きつけるのが、レイエスの裏資金1億ドルが入った大金庫の襲撃。しかも、その実行のために昔の仲間たちを招集し、史上最速のドリームチームを結成するという、ハジの上塗りならぬハデの上塗り。
スラム街の銃撃戦なぞカワイイもので、捜査官ホブスが持ち込んだハマー・タイプの装甲車がリオ郊外を我がもの顔に疾走する。
このホブスを演じるのが格闘技役者ドウェイン・ジョンソンだ。ドムとの大型肉弾戦も見応えがある。
「ワイルド・スピード」といえば、カーアクションともうひとつのお楽しみ、お色気があるが、今回もお馴染みドムの妹ミアと、ドリームチームの一員ジゼル(ガル・ギャドット)、それに地元警察官のエレナ(エルサ・パタキー)が加わる。エルサ・パタキーは身長が低めだが知的な美人で、いいところをサラっと持っていく役どころだ。
ラスト30分はリオの街を壊しまくりのカーチェイス。どこまで実写で、どこがVFXなのか? ムチャするにも程があると唸ってしまうスピード感と迫力に圧倒されてしまう。オマエらのクルマは戦車か!!
TV画面でコレなのだから、スクリーンで観られなかったのが悔やまれる。
エンドロールではサプライズまで用意してある。
そりゃ、人気が出てきたあの人、もったいなかったとは思ってましたよ。
製作者サイドも失敗したと思ってたんでしょうね。ここで、こんなアラ技に出るとは・・・。
それにしても、今回がファイナルラップじゃなかったんかい!?