「"待"ってたぜェ‼︎ この"瞬間"をよォ‼︎ シリーズ10周年に相応しいオールスターゲーム、開幕!」ワイルド・スピード MEGA MAX たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
"待"ってたぜェ‼︎ この"瞬間"をよォ‼︎ シリーズ10周年に相応しいオールスターゲーム、開幕!
カーアクション&クライム映画『ワイルド・スピード』シリーズの第5作。
リオデジャネイロを牛耳るドン、レイエスが溜め込んでいる大金を盗み出す為、ドムとブライアンは世界中からかつての仲間たちを招集する。
そんなドム一味を追い、最強のアメリカ国防保安部特別捜査官ホブスがリオへと現れる…。
○キャスト
ドミニク・トレット…ヴィン・ディーゼル(兼製作)。
ブライアン・オコナー…ポール・ウォーカー。
ミア・トレット…ジョーダナ・ブリュースター。
ローマン・ピアース…タイリース・ギブソン。
ジゼル・ヤシャール…ガル・ガドット。
新たなキャストとして、最強の保安部特別捜査官ルーク・ホブスを演じるのは、『ハムナプトラ』シリーズや『ゲット スマート』の、「ザ・ロック」ことドウェイン・ジョンソン。
『ワイルド・スピード』シリーズも本作で10周年👏
本作は10周年に相応しく、『ワイスピ1』〜『4』までのキャストが再集結したお祭り騒ぎのオールスターゲーム!✨
これまでのシリーズは、走り屋たちのプライドをかけたカー・レース要素と、主人公が悪の組織に潜入するというスパイ・サスペンス要素が前面に押し出されていた。
しかし、本作からそのカラーはガラリと変わっており、犯罪界のプロフェッショナルたちがチームを組んで獲物を狙うというケイパー・ムービーへとシフトを切り替えた。
本作を端的に言い表すならば、”世界一頭の悪い『オーシャンズ11』”。
意識したのか偶然なのかは不明だが、ちょうどチームの人数は11人。
本作はその11人が、それぞれの個性を発揮しながらターゲットである1億ドルを盗み出す映画…だと思うじゃな〜い?
「バカな中学生が寄り集まって、ワイワイ言いながら考えました」的な、どうしようもないほどにパープリンな物語を、異常なまでのノリとテンションで突っ走る真性のバカ映画💥
一応色々と計画を立てるのだけど、もう最終的にはそれらは全て無視!!
用意するものは、速い車とウインチ!🚗💨
そしてどこから、どうやって持ってきたのか不明な、ターゲットとおんなじ金庫!
史上最高に大味でおバカな強盗描写に、笑いが止まらない!!
これこそ、自分がイメージしていた『ワイルド・スピード』だ!もう色々とMEGA MAX!!って感じで、ぶったまげた〜❣️
しかし、本作の最大の見どころは金庫市中引き回しの刑にあらず!
最大の見どころは、そう!最強(物理)の捜査官ルーク・ホブス!というかザ・ロック様〜💪
ディーゼルさんの182cmの体が 小さく見えるほどのビッグマッスル!得体の知れぬ坊主‼︎
巨漢のはずのヴィン・ディーゼルよりも一回りデカいその巨躯はまさにモンスター級!
改めて、ドウェイン・ジョンソンの唯一無二な存在感に圧倒されてしまった。
ザ・ロック様とヴィン・ディーゼル。
ハリウッドを代表する2大筋肉ハゲによるマッスル・ドッキングを拝めるのだから、それだけで本作を鑑賞する価値は充分すぎる程あると言えるでしょう!!
あ〜もう本当におバカ💕
なんだけど、一つまじめなことを付け加えるならば、本シリーズが大ヒットしている背景には、メインキャストの絶妙な人種バランスがあるのだと思う。
近年は変わりつつあるとは言え、例えば「MCU」などの超大作シリーズでは、その中心的キャラクターは殆どが白人。
しかし、この『ワイルド・スピード MEGA MAX』のメインキャラクターの中で、純粋な白人はブライアンを演じているポール・ウォーカーのみ。
チームメンバーからライバルに至るまで、黒人、アジア系、中東系、ラテン系、それらのミックスなど、多種多様な人種の人々で構成されている。
しかも、それが如何にもポリコレに配慮しているというわざとらしい感じではなく、とても自然に行われている点が素晴らしい✨
監督のジャスティン・リンがアジア系だということも関係あるのかもしれないが、とにかくこの、ほかの大作シリーズと比べても一歩進んだ人種バランスこそ、本シリーズの最大の魅力なのかも知れない。
あのガル・ガドットの相手役をそつなくこなすサン・カンの兄貴、カッケーっす〜👍
これまではあまりノレなかった『ワイルド・スピード』シリーズだけど、本作はとても楽しかった♪
130分という長尺だが、始めから終わりまでずっと楽しくて退屈する暇が無い!
ようやく『ワイスピ』人気の理由がわかった気がします!
人種バランスの件、本当に強く共感です。
ポリコレで仕方なくって感じではなく、ごくごく自然に当たり前な感じでワイワイやっているのが本当に素晴らしいと思いました。