名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)のレビュー・感想・評価
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少年探偵団の皆さんって小学一年生なのね
2011年公開
劇場版コナン第15作品目
2006年から制定された日本アカデミー賞アニメ部門優秀賞6年連続受賞
2011年も最優秀賞ならず
最優秀賞は『コクリコ坂から』
監督は『名探偵コナン 11人目のストライカー』『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー』『名探偵コナン 業火の向日葵』『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』の静野孔文
脚本は『名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)』『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』『名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)』『名探偵コナン 11人目のストライカー』の『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー』に古内一成
粗筋
再選を果たした東京都都知事の朝倉優一郎に脅迫状が届いた
都営地下鉄東都線の開通式に出席した朝倉都知事は東都線の列車に乗車
警察関係者や私立探偵の毛利小五郎も同行
一方で阿笠博士が運転する黄色のビートルで首都高速を利用し郊外のテーマパークに向かう少年探偵団の中でコナンは開通式の模様を伝える中継番組をスマホで観ながら不安視していた
東都線列車の真下には首都高速のトンネル
直前に爆弾が取り付けられていることに気づいたコナンによって死者は出ることはなく大惨事は最小限に抑えた
犯行は朝倉都知事に対する恨みと睨んだコナンは次の標的は都知事が国土交通省大臣時代に着工完成させた北ノ沢ダムと推測
新潟県北丿沢村に向かうコナン
少年探偵団と阿笠博士と毛利親子と園子といういつもの顔ぶれで
北丿沢村では移設5周年記念スノーフェステバル
村の幼馴染の5人が8年ぶりに集まっていた
8年前に轢き逃げ事件を起こし最近まで刑務所に服役していた山尾のせいだった
山尾が轢き殺したのは幼馴染5人組の1人でロッジ経営の遠野みずきの妹だった
幼馴染5人組の1人で東京から久しぶりに村に帰ってきた氷川尚吾はダム建設前に土地をさっさと売って村を離れたのでダム建設反対派急先鋒でやはり幼馴染で木彫り職人の武藤岳彦から恨みを買っていた
もう1人の幼馴染は村の診療所で働く看護師の立原冬美
彼女には15歳の息子がおり7歳の頃に雪積もる崖から滑落し意識不明のままだったが少年探偵団がワイワイ遊んでいると目を覚ました
8年前東京新宿で起きた宝石店強盗殺人事件
犯人はサラ金返済で苦しんでいた山尾
盗んだ宝石が入ったカバンを乗せて祖母が住む実家の村に行く途中で山尾はみずきの妹を轢いてしまう
みずきの妹は姉と上京を巡って揉み合いの喧嘩となり転落
その時はほぼ無傷で姉に言い返す元気があったが
たまたま通りかかった山根に轢かれて亡くなるアンラッキー
その現場を見てしまったのは母が働く診療所に向かう途中だった立原冬美の息子の冬馬(当時7歳)
みずきに追いかけれた冬馬は必死に逃げた崖下に転落
強盗殺人事件の犯人が山根だとわかってしまった氷川は彼を恐喝し盗んだら宝石を山分けする算段だったが山根に殺されるハメに
8年間昏睡状態だった冬馬は奇跡的に意識を取り戻したことによりみずきは不安になった
劇場版コナン初めての冬
特別出演として渡部陽一が新潟県警の刑事役として登場
声はもちろん渡部陽一だがキャラも渡部陽一そのものだった
アニメ制作の人たちがよっぽど彼のことを気に入っていたのだろう
爆弾によるダム破壊により大量の水が放流されると村が全滅してしまう
そこで立ち上がったのは我らがヒーロー江戸川コナン
ダムから放水された大量の水の流れを変えるために雪崩を起こすというスーパーマンのような離れ業
雪崩に巻き込まれるも阿笠博士の発明「どこでも射出ベルト」によって九死に一生を得る
『ベイカー街の亡霊』を除くとわりと強く記憶に残っている作品
このシーンのおかげだろう
エンディングテーマはB'z
Don't Wanna Lie
舞台となったのは新潟県だがダムのモデルは富山の黒部ダム
東京の人は昔からスキーなどウインタースポーツをする際に気軽に新潟に行くがなかなか富山には行かない
制作者側がイメージするダムが新潟に無かったのだろう
声の配役
黒ずくめの組織に飲まされた毒薬・APTX4869の副作用で小学生の姿になってしまった「東の高校生探偵」工藤新一の仮の姿の江戸川コナンに高山みなみ
新一の幼馴染かつGFで空手の達人の毛利蘭に山崎和佳奈
蘭の父親かつコナンの保護者で警視庁捜査一課強行犯係の刑事から探偵に転職したものの推理に関してはてんで駄目でコナンのおかげで「眠りの小五郎」として名を馳せている毛利小五郎に小山力也
コナンの本来の姿の高校生探偵の工藤新一に山口勝平
元黒の組織の一員かつAPTX4869の開発者で組織に姉を殺されたことがきっかけで組織に反発しAPTX4869を服用し小学生の体になり脱走し阿笠博士に保護され少年探偵団に合流した灰原哀に林原めぐみ
コナンや少年探偵団にユニークで便利なメカを無償で提供してくれる発明家で灰原哀の保護者だがメタボ体型のため灰原に食事の管理をされている阿笠博士に緒方賢一
蘭の同級生かつ親友で鈴木財閥の令嬢にも関わらずとても気さくでユニークな性格の鈴木園子に松井菜桜子
元太が操縦するスノーモービルに光彦と共に同乗するも公道で出てしまい挙句に転倒し子供3人の力で起こすことができず探偵バッジでコナンに助けを求める吉田歩美に岩居由希子
スノーモービルの件で光彦と口論になるも灰原と共に助けに来たコナンに制止され諭される小嶋元太に高木渉
スノーモービルの件で元太と口論になるも灰原と共に助けに来たコナンに制止され諭される円谷光彦に大谷育江
肥満体型で腹がだいぶ出ているがそれが幸いすることもある警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部に目暮十三に茶風林
警視庁捜査一課のキャリア組警部で帝丹小学校小林澄子教諭と交際中の白鳥任三郎に井上和彦
警視庁捜査一課の刑事かつ警部補で格闘技に長け洞察力鋭く射撃もドライバーテクニックも一流だがいまいち頼りない高木刑事と交際中の佐藤美和子に湯屋敦子
警視庁捜査一課の刑事かつ巡査部長で佐藤刑事と交際中の高木渉に高木渉
ちょっと太めな警視庁捜査一課の刑事かつ巡査部長で高木刑事の後輩の千葉和伸に千葉一伸
白鳥警部と交際中の帝丹小学校1年B組担任教師の小林澄子に加藤優子
記者会見では本人の頼みもあり「警察の協力者」として工藤新一の名を伏せている警視庁刑事部長の小田切敏郎に中田浩二
北ノ沢村診療所の看護師で立原冬馬の未婚の母親の立原冬美に飯塚雅弓
飲酒運転で遠野なつきを撥ねて死亡させる轢き逃げ事件を起こしてしまい自首したものの八年間服役し最近になって出所し村に戻ってきた山尾渓介に難波圭一
東京で保険調査員している元村人で護身用のスタンガンを所有している氷川尚吾に関俊彦
山尾の事故で亡くなった遠藤なつきの姉でロッジ「KITANOSAWA」の従業員の遠野みずきに朴璐美
北ノ沢村で木彫りの土産品を制作する木彫り職人の武藤岳彦に江川央生
冬美の息子で崖から転落し一命を取り留めるも8年間眠ったままで15歳の冬に意識を取り戻し立ち上がり歩き始めた立原冬馬に宮田幸季
小学生時代の冬馬に三瓶由布子
みずきの妹で家族の反対を押し切り上京しモデルを目指すため村を出ようとするも山尾が運転する車に撥ねられ亡くなる遠野なつきに加藤英美里
冬馬の小学生時代の友人で冬馬が意識を取り戻したことを知り他の同級生と共にお見舞いにやってきた千草香織に加藤英美里
冬馬の小学生時代の友人で冬馬が意識を取り戻したことを知り他の同級生と共にお見舞いにやってきた関友恵に三瓶由布子
冬馬の小学生時代の友人で冬馬が意識を取り戻したことを知り他の同級生と共にお見舞いにやってきた桜井学に柳沢栄治
冬馬の小学生時代の友人で冬馬が意識を取り戻したことを知り他の同級生と共にお見舞いにやってきた楢山雄太に声無し
なぜか見た目と喋りかたが某戦場カメラマンにそっくりな新潟県警の刑事の渡部に渡部陽一
渡部刑事の部下の笹本に草尾毅
北ノ沢村診療所の医師の木崎仙太郎に高桑満
北ノ沢村駐在所の巡査の畔上忠男に外谷勝由
北ノ沢村駐在所の巡査
ロッジ「KITANOSAWA」の女性従業員の水田加奈に日野ろい
ロッジ「KITANOSAWA」の従業員に神道寺こしお
ロッジ「KITANOSAWA」の従業員に江森浩子
雪崩を止めるコナンに驚く旧北ノ沢村跡に建てられたダムの職員に佐藤祐四
雪崩を止めるコナンに驚く旧北ノ沢村跡に建てられたダムの職員に鳥木元博
事件について質問するコナンに対して沢尻湖に飛来する白鳥の調査を薦める北ノ沢村役場の職員に伊藤昌一
国土交通省大臣時代は北ノ沢ダム建設に誠意を持って尽力し都民の評判も良い東京都知事の朝倉優一郎に麻生敬太郎
都知事と共に列車に乗り込みインタビューするもテロ事件に巻き込まれる東都線開通式の女性司会者に江森浩子
東都線爆破事件の記者会見で質問する記者に鳥海勝美
東都線爆破事件の記者会見で質問する記者に柳沢栄治
東都線爆破事件の記者会見で質問する記者に江森浩子
東都線爆破事件の記者会見で質問する記者に宮根誠司
雑感
・犯人がクソすぎ映画って聞いてみてみた
けど、確かに銀行強盗して、人を轢く、男の子落とす、開通1日目の電車爆破する、高速道路爆破する、ダム破壊する、街こわすはやりすぎ
・高速道路走ってる車から犯人の手の中にあったものが分かるのコナン目が良すぎて草
・スケボーで天井走れんの重力どうなってんの
・流石に高速道路でスケボー逆走は頭おかしい
・雪のトリック結構単純だけどオモロイ
・哀ちゃんがスケボーの加速させるスイッチ押すの大好こ
・「ガキが生意気なんじゃない?」「はいはい」これ良すぎ
・一回コナン落ちたかもしれないように見せかけるのよき
・コナンならできるって皆信じてるの愛してる
・いいとこでスケボー壊れるのドラえもん展開すぎる
・台パンで雪崩起きるの強すぎワロタ
・雪崩に巻き込まれて首折れないの強すぎ
・サッカーボールの着地音気持ちよすぎ
・とうまくんいい子
・幼馴染み?四人がそれぞれが秘密抱えすぎてて流石に草だった
・雪崩で変えるのすごすぎ
・蘭ねーちゃん手ボロボロになりながら探すの感動
シリーズの中でもアクションシーンが上手い、冬の雪国編!!
出だしのCG走行シーン、続けて爆破シーン、後半の狙撃シーン、終盤のスノボシーン等。アクションが丁寧に作られていると観じました。特に爆破シーンの作り込みはコナン映画でNo.1だと思います。冬の雪国が舞台なのが珍しく、更にダム×宝石泥棒×猟銃という要素がありながらも怖くはないですが、ストーリーは8年越しの事件解決だと思うと重みを感じました。タイトルで損をしていると思うのですが、「沈黙の氷片(ダイヤモンドダスト)」等が良かったと思います。渡部陽一さんは何か合っていました。ダムというと詳しくは省略します(岐阜のダム建設の為に円山町に移住した人たちがホテル街を始め、東電社員としてその移住を担当したのが円山町で亡くなった被害者の父親)が東電OL事件を思い出しますが、個人的には電力会社を絡めた、もっと怖い内容でも良かったです。
盛り過ぎで冷める
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8年前、ある静かな村の同級生5人の周囲で2つの事件が起こる。
1つはみずきの妹が、名倉顔の奴にひき逃げされた事件。
もう1つは冬実の小学生のガキが何者かに追われ崖から転落した事件。
実はその前日に名倉は東京で10億円の宝石強盗をした。
宝石を持って村に戻る途中でみずきの妹をひき逃げしたんやが、
そん時飛び散った宝石を見られたため冬実のガキを殺そうとする。
逃げるガキは崖から転落、8年間意識を失ったままになる。
名倉は村に宝石を隠し、ひき逃げで出頭するが、実刑8年も食らった。
しかもその間に村がダムになり、10億円はダムの底になる。
出所後、それを取り戻すためにダムへ行き、爆破する。
いつものようにコナンが上記を全部推理して、ジ・エンド。
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いやー、相変わらずやね。とにかく盛り過ぎ。
盛り過ぎで、全てが作り物っぽくて、ふーんそうなのって感じになる。
なのでツッコミにしか筆が進まない。
冒頭で地下鉄が爆破されて底が抜け、車両が下の車道に落ちる。
それでも走り続け、カーブ手前でギリギリ助かるというシーンがある。
これは明確な根拠もないのに何故か計画を確信したコナンにより、
これだけの大事故にも関わらず被害者ゼロ!えええええええええええ!
ところで史上起きた事もないようなこの大事故、何のために計画されのたか?
前述のように犯人はダムを爆破するが、警備が手薄な式典中を狙った。
その式典に都知事が出席するとTVクルーも来てしまい犯行の阻害要因になる。
なので事前に都知事が乗ってた地下鉄を爆破したわけ。
ええええええええ?犯人のこのブッ飛んだ思考は何なの?
っていうか、素人が1人で10億の宝石強盗に成功?
とにかく何でもかんでもオオゲサにすれば良いってものじゃないって。
雪の中で宝石が飛び散ったのと、ダイヤモンドダストが似てるってのも、
あまりにも強引にコジツケ過ぎやしませんか?
それにひき逃げ犯と被害者の姉が、ナンボ同級生やからって行動を共にする?
結構普通に接してたけどなあ、そんなのあり得んでしょうに。
あと出て来た瞬間から嫌味で非常識で、殺され役丸出しの奴が殺されたが、
その殺人はストーリーにほとんど関係がない無意味な殺人だった(場)
そんなに無理して殺人事件を盛り込まなくてもいいってば。
それからみずきが少年らを猟銃で撃ったのも意味不明。
怪我させる気すらないのに、尾行してまで撃つ目的は何なの?
後日談「とにかく遠ざけたかったのよー」・・・同じ村に住んでるのに?アホ?
しかも尾行に気付きながら、それが誰だかもわかってない少年達。
スケボーで脇をすり抜けながらも誰だか気付かないコナンと灰原。
事故って8年意識が戻らないのに何故か自宅にいる少年。
ちょうどコナンらが来た8年後に目覚める恐るべきタイミング。
眼鏡の状態を暗闇で一瞬見ただけで、しかもその直後の記憶をなくしてるのに、
8歳フケて眼鏡をはずしたみずきを一目見て同一人物と即断定する神の眼。
最後は決壊したダムの水からスケボーで逃げながらも山に回り、
雪崩を起こしてちょうど水と中和させて近隣の皆さんの命の恩人ってか。
他にも、コナンがランとの電話での内容をワザワザ雪に書く、
光彦とデブのケンカを止める時に突然、二度と会えなくなるかもとか言う、
雪崩に埋まった際の命のタイムリミットは15分と強調する、
狭くて暗い所が嫌いです・・・等々、いかにも強引な前フリが多数。
うーん、少年誌出身のこの漫画、どんどんお子様向けになってる気がする・・・
シチュエーションは良いけどストーリーはイマイチ…
「黒鉄の魚影」を観て、哀ちゃんが多めに出てる過去作を観てみようと鑑賞。
近年は人気キャラクターをメインに据えつつコナンくんとの関係を描く方針になってるけど、この頃は毎回舞台を変えつつ、少年探偵団や「新一!」「蘭!」がなんだかんだ全面に出てて懐かしいなーと思いながら見ていた。
全体の感想としては雪山や地方の村というシチュエーションは良いのだけどストーリーがいまいち…。
展開に無理があったり、最初から最後までひたすらコナンくん独壇場で(東都線の爆弾被害阻止、ダムの爆破阻止、ダム結界後の雪崩れ発生…コナンくんいないと何人死んでいたのか…)色々気になり始めると止まらない…。
脚本上仕方ないのかもしれないけど、少年探偵団が夜にスノーモービル動かして壊したり、病み上がりで記憶の戻らない少年を連れ出したり勝手な行動が多くてそこもモヤモヤ…。
みんなで雪崩の中からコナンくんを助け出そうとするのも、感動すべき場面なのかもしれないけど、話の流れや登場人物の言動が突飛すぎることもあって特に感慨もなく…。
ゲスト声優渡部陽一さんの話し方が違和感しかなく、いっそホラーテイストに聞こえてきて怖かったんだけど、作中で少年探偵団たちがツッコミ入れてたのはちょっと笑った。笑
15分に全てをかける!
名探偵コナン(映画)シリーズ第15作。
Huluで鑑賞。
原作は未読、テレビシリーズは最近ご無沙汰です。
物語は薄味且つ、かなり粗さの目立つ展開でした。その粗さを過剰なスペクタクルで誤魔化している感が…(笑)。
それがコナン映画らしいと言えばらしいですけど…
犯人の行動も違和感を覚えることが多く、もっと他に方法があっただろうに…とツッコまざるを得ませんでした(笑)。
8や15と云う数字が散りばめられ、時に人間ドラマを盛り上げ、時にタイムリミットとして機能してハラハラ・ドキドキの展開を生み出しており、とても効果的だと思いました。
[余談]
コナンくんの超人的活躍は、阿笠博士の発明に依るところが大きく、しかもその発明品が悉く優秀と来てる…
阿笠博士こそ、真の功労者だよなぁ…(笑)。
やっぱりすきだなぁと実感。
まさかの新たな事件関係者が浮上する辺り脚本の凄さを感じますね。
あとはコナンの雪崩でダムの水を止めるところも見所ですよね。
冒頭の地下鉄事故必要?
新しくできた地下鉄で事故が起こり、原因を探るうちに山間の村と関係がありそうなので行ってみる、という展開。
まず冒頭の地下鉄事故。
正直、話の途中からこの事故は記憶の隅。爆発させるためにトンネルの中で車を止めてうろつく犯人も目立ちすぎて不自然。
山間の村の話だけだと映画としては弱いため無理やり付け足した印象。
中盤から後半は当たり障りない展開。
コナンが雪崩に巻き込まれた雪の中からサッカーボールを打ち上げるところは、都合が良すぎる気がする。
おもしろくないわけではないが、違和感はそれなりにある。
最初と最後のアクションは歴代最高クラス
タイトル通り、最初10分のスケボーアクション&地下鉄爆破とラスト15分のスノボー&ダム破壊→雪崩は歴代最高クラスにすっごいアクションだったがあとは映画っぽくない。
驚くような展開や面白いトリックも特にない。コナンが事件を調査して、登場人物の過去を紐解き、謎を解決する。テレビ版と同じような感じだった。
しかも犯人の動機がヤバすぎて、え、ちょっとやりすぎじゃねって思うくらいだった。
まあまあでしたね。
コナンのファンの方は読まないで下さい
シリーズ15作目、2011年の作品。
雪国で起きた殺人事件と8年前の事件が絡む謎にコナンが挑む!
説明不要の超人気シリーズ。
コナンのレビューを書くのは初めてなので、先に断っておくが、僕はあまりコナンが好きではない。
コナンのキャラクターに魅力を感じないのだ。
高校生なのに専門家並みのあらゆる知識を持ち(高校生クイズレベルではない)、体は子供なのに驚異的な身体能力を持ち(金メダル確実)、イケメンで少々キザ…ああ、背中が痒い!
そんな全てにおいてパーフェクトなキャラクター設定に全く共感出来ないのだ。
右京さんも似たようなもんだが、まだ右京さんは謙虚で、その天才ぶりがかえって自虐的な奇人変人に見えて好感持てるのだ。(あくまで個人意見)
言わばコナンは製作陣の理想と願望と都合で作り上げられたスーパーヒーローなのだ。
そんなスーパーヒーローが格好良く活躍するスター映画。
なので、テロリストとも戦ったり、超人的アクションも披露したりする。
(今作でも、スケボーで高速や雪道を疾走したり、ダムからダイブしたり、ダム決壊を雪崩で食い止めようとしたり…)
最後は雪の中に埋まったコナンを仲間たちが涙ながらに探して救出し、どこまでもヒロイズム溢れる。
コナンは本格推理漫画として評価が高い。それには異論がない。
でも映画はスーパーアクションがメインで、推理はTVレベルと言うかTVの延長線。
アクションのスケールの大きさはイイが、推理の方ももうちょっと一捻り欲しい。
今作でも、事件の真相はかつての同級生たちが起こした事件や事故が連鎖して…というミステリーものの定番の哀しきドラマなのはイイが、はっきり言ってあっさりし過ぎて拍子抜け。
コナンの映画シリーズの中でも時にお粗末。
(推理以外でも、8年寝たきりだった少年が突然目覚め難なく歩いたり、粗が目立つ)
否定的な意見ばかりでファンの方には大変申し訳ないが、一応これでもTVシリーズは何度か見た事あり、映画シリーズも全部見ている者の一意見という事で。
毎回毎回興行30億前後稼ぐのは素晴らしいし、邦画の興行を支える頼れるシリーズである事には間違いない!
(でも、日本アカデミー賞アニメ映画賞で毎年毎年候補になるのはいかがなものかと…)
スケボー無双
他の映画だったら絶対3.0点もないのですがw、全作観てる劇場版コナンというだけで最初から2.5点くらいは固いのでこの点数になりました。
キリのいい15周年で、評判もいいので期待してたのですがちょっと物足りなかったかなあ。
私のテンションの推移は【↑→↓↑】こんな感じでしたw
まず毎回凝ってるOPと人物紹介のがいつもすごく楽しみで、あれでわくわく。
冒頭のハリウッドも真っ青のコナン無双のアクションで最高にわくわく。
ていうかコナン映画ってダイハードのオマージュ多いんですね。
お約束の博士クイズもあって、黒タイツ(昔は怖かったwアニメのアイキャッチも怖かった)もたくさんでてきて、謎解きの楽しみももハラハラドキドキもあったのですが、
まず戦場カメラマンの渡部さんで萎えましたw
いや、かなり面白かったんですが、あまりにも渡部さんすぎて一瞬コナンじゃなくバラエティーを観ている気分になりました。
コナンっていうのは設定や台詞回しがもうギャグみたいなもので、それを大まじめにやるからいいのに、らしくなかったですw
起爆剤に上手じゃないタレント声優を使うだけでも嫌なのに、わざわざそのために作ったような役だし、容姿や喋り方までまんまなのはちょっとやりすぎでした。
そういう狙った面白さはクレヨンしんちゃんに任せるべきw
ていうか渡部さんは本職が他にあるから旬が短いことが最初からわかってるのに、一生残る映画に起用する作り手の安易な姿勢に不満です。
渡部さん自身は好きですw
そして謎解きパートがあっさりしすぎていたことにびっくり。
アクションメインなのはわかるけどこんなにあっさりしてたのはアニメでもなかなかない気がします。
犯人と対峙して「バーロー」なり「江戸川コナン、探偵さ」なりを聞かせてほしかったw
冬馬くんの「なんか違う」もたいしたどんでん返しではなく、しかもちょっとみずきの方の美談っぽいまとめ方に疑問。
山尾は山尾で歴代犯人の中でもトップ争いできるほどのクズで、北ノ沢村が心配ですw
山尾は8年懲役しててなんであんなに爆弾のエキスパートみたいになってるんだろう。
あんなに爆薬買ったら宝石があってもそんなにお釣りもでない気がしますw
リアリティのなさは今に始まったことじゃないしそういうところにつっこむのも楽しみの一つですがw、せめて話の中では説得力を持たせてほしいです。
そしてクライマックスのコナンのスノボシーンから巻き返し。
スケールがでかくて良かったです。
雪山が舞台と聞いた時は真っ先に蘭ちゃんが生き埋めになって「らーん!」「新一…?」というお馴染みのシーンを想像してしまったのですがw、コナンだったのはいい意味で裏切られました。
いつも邪険にしてるおっちゃんや園子が必死に捜索してる姿にはちょっとウルっときてしまいました。
小五郎はなんだかんだ居候のコナンやその友達にまで本当に良くしてるしいいおっちゃんです。
そしてあのボール出すベルトそんな威力あったのね…w
アニメだからできることを出し惜しみなくやっているアクションの見せ場である最初と最後がキモの映画でした。
そしてOPと同じようにお約束たっぷりのEDも毎回楽しみで、色々文句はあっても「16弾制作決定」を見るとテンションが上がってしまうのです。
来年も観たいなあと思いつつも、私が生きている間に「あの方」の正体がわかるか不安なので早く黒の組織と対決してほしいですw
子供向けと言えども、もう少し現実味が欲しい
コナンが、スケボーで高速を逆走ってありえない。
瞬時に爆弾を察知して東京都知事を間一髪助ける?
ダム用地買収から完成まで8年間?
服役して出所後の犯人が、高度な訓練と知識が必要な爆薬の入手、設置などどうやったらできるのか?
雪崩を利用して決壊したダムの水の進路を変えるって?
妙に疑問ばかりが浮かんできて楽しめませんでした。
変わり続ける、勇気
静野孔文監督が挑む、青山剛昌原作のアニメーション映画待望の第15弾作品。
ある著名な日本画家は、作品を重ねる毎に題材を変え、作風を変えてファンを喜ばせていた。だが、ある時に人生のライフワークとなる題材を見つけ、それにのめり込んだ。その結果大作家にはなったが、つまらない画家となった・・。「変わり続けるから、皆追いかけてくれるんだ」ある男は言った。それは、画家に限らず、どんな芸術にも言えることなんだと。
劇場版「名探偵コナン」シリーズはその点において、「変わり続ける」芸術を追求した作品群である。推理劇に重点を置いたサスペンスを作ったかと思えば、推理はそこそこにスクリーンを意識した大スペクタクルを重視した作品もある。では、本作はどうかといえば、十中八九、後者に属しているだろう。
今作で発生する殺人事件に対して真相を明らかにする展開が、まさかの推測で語られている事からみても、それは歴然だ。「これは、あくまでも推理でしかないんだが・・・証拠もないし」で、地味にほの暗いトンネルの中で語られる事件の顛末。一気にそれまでの謎を潰していく急ぎ足の解明シーン。掘り下げればもっと広がりを見せられたはずの記憶喪失に、密かな想い。細かい謎を美味しく料理していく余裕が感じられないのが非常に残念である。
何はともあれ、消化し尽くした一連の事件解決のくだりを終えれば、後は本作の真のクライマックス、ダム決壊に、雪崩。軽快に格好良い壮大なアクションに涙と、立て続けに叩き込み、観客を物語に釘付けにする。これまで以上にスクリーンの大きな空間利用を意識した展開を無駄なく、効果的に配置し、高い満足度に繋げている。
人間の葛藤、復讐、悲哀のドラマに、若干の違和感や無理が発生しているのは否めないが、静と動、どちらも高いレベルを求めるのは酷というもの。素直に雪山での活劇に目を移して楽しむのが正解となる作品だ。
常に振れ幅大きく、変化し続けることを恐れない「コナン」シリーズ。既に決定している次回作は事件重視か、それとも活劇に力を込めるのか。「追いかけられる」事を選んだ一人の名探偵の物語は、観客の予想を裏切り続けることを楽しむ難しさに挑み続ける。
アクションが多い!
アクションで始まり、アクションで終わるような、とにかくコナンがスケボーやスノボーで走りまくりの動きまくりでした。3Dだったら迫力でて良かったかも。
自分としてはハラハラしたし引き込まれて観てしまったので、凄く楽しかったです。
でも終わって思い返してみると、コナンの独壇場だった気がする…コナンしか活躍してなかったと思うぐらい他のキャラの印象が弱かったです。主人公なんだから当然なんですが^^; おいしいとこは全てもっていってしまったので、コナンがいつも以上に、かっこよくみえました。
あと欲を言うなら、もう少し蘭と新一のやりとりがあったら嬉しかったかな。
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