コクリコ坂からのレビュー・感想・評価
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大好きな映画
何度観ても飽きない自分の中の名作の一つ。この時代を経験したことはないけど、誰もが経験している青春時代のお話。この映画を観る度にあの時代にタイムスリップしたくなります。なぜかというと、人の温かさを感じたからです。現代日本で疲れたりすると無性にこの映画を観たくなります。そして、主役二人の恋。甘じょっぱい恋。とても好きです。色々あったけど、二人が結ばれて良かったです。そして、主人公の旗を毎朝上げる意味を知った時になぜか泣けてしまいました。
これからも私は現代日本に疲れてしまった時にこの映画を何回も観てしまうと思います。
昭和の香りが心地よい上品な映画。…退屈だけど😅
「コクリコ荘」という下宿を切り盛りする女子高生の松崎海は、文化部部活棟「カルチェラタン」の存続のために活動する先輩、風間俊と出会う。
2人はお互いに惹かれあっていくが、とある疑惑が持ち上がる…、という学園青春アニメーション。
脚本/企画を担当するのは『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』の、言わずと知れた天才アニメ監督にして本作の監督である宮崎吾朗氏の父、宮崎駿。
主人公、松崎海を演じたのは『世界の中心で、愛をさけぶ』『涙そうそう』の、「東宝シンデレラ」長澤まさみ。
海と惹かれ合う先輩、風間俊を演じたのは『木更津キャッツアイ』シリーズや『ゲド戦記』の、「V6」のメンバーである岡田准一。
俊の父親、風間明雄を演じたのは『世界の中心で、愛をさけぶ』『ゴールデンスランバー』の大森南朋。
コクリコ荘に下宿する女医、北斗美樹を演じたのは『平成狸合戦ぽんぽこ』『もののけ姫』の石田ゆり子。
海たちが通う港南学園高等学校の理事長、徳丸を演じたのは『20世紀少年』シリーズや『カイジ』の香川照之。
第35回 日本アカデミー賞において、最優秀アニメーション作品賞を受賞!
日本一可哀想な映画監督、宮崎吾朗の第2回監督作品👏
本作は『崖の上のポニョ』公開後の2008年に、宮崎駿が計画した「ジブリ3ヶ年計画」の一環。
『アリエッティ』、ジブリ美術館用の短編を数本、そしてもう一本中編映画を作ることによりスタッフの力を育成し、満を持して長編を作るという、新人育成&宮崎駿作品のクオリティアップという一石二鳥を狙った計画のことです。ちなみにこの計画により作り上げた長編が『風立ちぬ』な訳です。
本作はこの計画の第三の矢として放たれたもの。
宮崎駿が高度経済成長の時代を描きたいと言い出し、その題材として持ち出したのが「なかよし」に掲載されていた少女漫画「コクリコ坂から」だった。
ジブリの名物プロデューサーである鈴木敏夫は、ちょうど本作の登場人物たちと同じ時代に学生時代を過ごしており、宮崎駿が鈴木敏夫から様々な話を聞き込んでイマジネーションを膨らませたということです。
だからこの映画、原作とは全く違う話らしいですね。原作は未読なので詳しくはわからないが、原作には「カルチェラタン」が出てこないというのは驚いた。アレンジしすぎだろ💦
はっきり言ってこの映画、宮崎駿&鈴木敏夫が言いたい放題で吾朗監督に作らせた映画であり、吾朗監督は「雇われ演出家」という歯車の一つになってしまっている。監督自身の意思や熱意が出発点の作品ではない訳です。
「親父に脚本を渡され、プロデューサーからもいろいろ言われて、吾朗くんにとってはしんどい仕事だったかもしれません」とは鈴木敏夫の言葉。
いや、マジでしんどい仕事だと思うわ…😅怪物みたいな爺さん2人にプレッシャーかけられ続けるんだもんなぁ。吾朗監督はドMかな?
とはいえ、吾朗監督の穏やかな気質や現場の人間に好かれる性格はこの「雇われ演出家」という立場にピッタリとマッチしたようで、制作現場は和やかな雰囲気だったらしい。地獄のような宮崎駿監督の現場とは対照的ですね。
その和やかさが作品にも表れているような感じがする。
本作は大した事件も起こらない穏やかな物語であり、それが吾朗監督の淡々としていて、かつスロウリィなテンポ感の演出と調和している様に感じられる。
上品というか、優しいというか、とにかく心地よい作風で、面白いかどうかは置いておいて、非常に好感が持てる作品なのは間違いない。
本作の白眉はなんと言っても「カルチェラタン」!この魅力に尽きる。
この『ハウルの動く城』のような、ごちゃごちゃした内装や外観も素敵だし、その中で蟲のように蠢く部員達もみんな魅力的💕
大学時代の部室棟が、まさにこんな感じだったなぁ。
ウチの部は男だらけだったし、まさに「カルチェラタン」のような魔窟だった。このシンパシーだけで、胸が熱くなってしまった。
おそらくこの「カルチェラタン」の描写は、押井守監督の『ビューティフル・ドリーマー』から着想を得ているのではないだろうか?
吾朗監督は『風の谷のナウシカ』より『ビューティフル・ドリーマー』の方が面白かったと発言したこともあり(この2作は同年公開で、放映開始日もかなり近い)、相当思い入れがあるんじゃないかなぁ。勝手な想像だけど。
メガネがこっそりあの中に混じっていても絶対に違和感無い🤓。
哲研とかアマチュア無線部とか新聞部とか天文部とか数学研究会とか、側からみたらガラクタみたいな部活動に青春を燃やす学生たちって、なんであんなに魅力的に映るのか?
最近だと『映像研には手を出すな!』がまさにこんな感じで、この作品にも非常に心地良さを感じたなぁ。
とにかく、この「カルチェラタン」が好き過ぎるのでそれだけでこの映画合格!💮…と言いたいところなんだけど、やっぱりつまんないだよなぁ😅
メイン・ストーリーである海と俊、2人の恋愛がどうでもよ過ぎる。なにこれ?
実は2人は兄弟かも!?という問題提起と、それに伴う不器用なすれ違い描写は良かったのだが、問題の解決描写があまりにもおざなり。
終盤になって海のお母さんとか、俊と海の父親の友達とかが突然出てきて、「いや、実は云々…」という会話だけでミステリーが解決してしまうのは如何なものか。
俊の出生の秘密を、もっとドラマチックに、もっとサスペンスフルに描くことだって出来るはず。
大体、海の親父さんが口ベタ過ぎるが全ての問題なんだよっ💦明雄さんにちゃんと説明をしろ、説明を!とは誰もが思った筈。
思い切って、海と俊の兄弟疑惑を完全に捨てて、カルチェラタンを巡る学生運動に重点を置いた学園ドラマにしてしまった方が面白くなったのでは?
そうすると「コクリコ坂から」を原作にした意味全く無いけど😅
あと、細かいところだと海が友達や近所の人から「メル」って呼ばれている点。これなんの説明もないから初見の時には混乱してしまった。「ん?海とメルっていう名前の双子?」みたいな感じで。
海はフランス語で「メール」というから「メル」という渾名で呼ばれている。なるほど〜…。
いや、それを作中で説明せんかい!
こういう細かい所、すごく気になってしまう。説明しないのなら渾名という原作設定は無くせば良いし、渾名で呼ぶなら説明すべき。
あと、美大生の広小路さん。この人めっちゃ可愛い😍
…というのは置いといて。この人が描いた画を見て、旗に応答している船があることに海が気付く。このことは良いんだけど、広小路さんの絵がアーティスティックすぎて、観客の目からはあの絵が海で、あのモニョモニョしたのが船だとは到底思えない。
もっとわかりやすい風景画で良かったんじゃない?
海の家庭環境や「コクリコ荘」の描写は、複雑な割には説明が不足しており、鑑賞時のノイズになるところが多かった。
過剰に説明的にしないというのは映画の鉄則だけれども、その分設定や背景をわかりやすくする努力はすべきだと思う。
決して嫌いな映画ではないし、好感が持てる作品なのは間違いない。
でも、宮崎駿監督作品や題材が似ている『耳をすませば』など、他のジブリ作品に比べ優れているかといえばそれはやっぱりNOと言わざるを得ない。
吾朗監督は親の七光りだとか言われるけど、色んな意味で注目すべき監督の1人なのは間違いない。
近年の吾朗監督はCGアニメを手掛けている。その分野での飛躍を願ってます👍
余談だが、『耳をすませば』にすらあったファンタジー要素が、本作には一切ないのは一種の実験らしい。
つまり、ファンタジー要素が無い作品でもお客さんは来てくれるのかどうか、宮崎駿監督は試したかったのです。
Q:それは何故か?
A:ファンタジー作品ではない『風立ちぬ』を作りたかったから。
ノー・ファンタジーのアニメにどれだけ観客が来るのか、息子の作品を試金石にして見定める宮崎駿の悪魔っぷり…。あな恐ろしや😱
宮崎吾郎を見直す一作
父、駿の甥がたちが持ってきた少女マンガに載っているのを見つけて、長年映画化を検討していたという。時代は1963年の横須賀と言うが背景は明らかに鞆浦。ビルデュングスロマンの典型作品。傑作。
自分の爺ちゃん婆ちゃんが生きた時代
ひと昔前の昭和初期。自分の爺ちゃん婆ちゃんが生きた時代か、と思いながらずっと見ていました。
自分が体験したことのない時代の話なのに、まるで自分の昔の記憶の中を見ているような不思議な気持ちになる映画でした。
きっと丁寧な描写がそうさせるのでしょうね。
落ち着いた恋愛映画。
『コクリコ坂から』鑑賞。
*声の主演*
長澤まさみ
岡田准一
*感想*
実はジブリ映画を観てなかったシリーズ第2弾!(笑)
1963年の横浜を舞台に16歳の少女・海が新聞部の少年・俊と出会い、徐々にひかれあっていく物語。
当時の風景がとても美しくて、海が作る朝食が美味しそうだったな~
前半から中盤にかけて、なかなかその時代の世界観についていけず、盛り上がらなくて退屈だった。
当たり前ですが、アクションやファンタジー要素はゼロです。
落ち着いた恋愛映画を見てる感じでした。(^^)
上を向いて歩こう!
舞台は1963年
それだけで見る人を選ぶかな?
ターゲットと思われる我々の年代には、
懐かしくもあり、
こんなこともあったかなぁ?、
あったんだろうなぁ、
など、郷愁を誘う映画であった
見ていて悪い人がいないというのは
とても心地よい
アニメのキャラの表情でここまで心を揺り動かされるのか…
上を向いて歩こう…
なんてせつない曲なんだろう(T-T)
耳をすませばの劣化版のようw
1963年の高校生の純愛をテーマにしています。
う~ん。。。全く響きませんでした(;´∀`)スミマセン。
■物語に深みが無い
誰もが共感できるようなアニメではないような。
特に盛り上がるとこもなく・・淡々と進んで終わりましたw
笑うこともなく泣くこともなく、ワクワクもなく、ざわざわもなく・・・(´・ω・`)
メッセージ性はなんだろう?分からない。
■時代背景に入っていけない
この時代の学生は部活動?にかなり真剣なのは分かりますが
カルチェラタン存続に青春を捧げている意味が分からない。
もっと大事なものないのかな??ある意味羨ましいゎ。
■突然歌い出すの意味不明
いきなりみんなで歌ってどうしちゃったの??w
■その時代を知らない若い子には不可解な内容
むしろ当時を知る高齢の方には懐かしい気持ちにさせてくれる映画なんだと思います。
■コロッケ食べたくなった
ま~ったく面白くなかったけどコロッケのシーンだけ印象に残ってますw
学校帰りのコロッケ買い食い楽しみだったなぁ~。
宮崎吾朗の【ゲド戦記】も意味不明で嫌いな作品でしたが
これもつまらなかったですね。宮崎吾朗監督は私には不向きなようでありますw
同じジブリ恋愛ものなら【耳をすませば】のほうが遥かに良作品。
これからのジブリ
ちょっと前に映画館でジブリを観まくったので、その勢いで連休中に観ていなかったジブリ作品を観てみよう個人的キャンペーン。というわけで「コクリコ坂から」を観ました。
正直宮崎吾朗監督だったので何も期待していなかったのですが、あれ?面白い‼️「ゲド戦記」の時より全然レベル上がっているんじゃないでしょうか?吾朗監督は無理してファンタジーっぽいの撮らないで、これでいいと思います。色々な作品を一気に観たんでどうしても比べてしまうのですが、個人的には「風立ちぬ」より全然こっちの方が面白く観れました。
自分も学生の頃はメッチャ部室でダベってた人間なので、部室棟が壊されるかも知れない事に大騒ぎする気持ちはとても良くわかります。今では懐かしい思い出ですが、部室っていいんですよね~。気心しれた友人達と無駄にダラダラできる時間は若者の特権だと思います。
宮崎吾朗監督自身は知らないだろうに、昭和初期の雰囲気も良くできていたのではないでしょうか?もしこれが実写だったらかなり暑苦しい見た目になってたような気もしますが、アニメなんでけっこう爽やかに観れます。先輩と良い仲になりそうだったのにいきなり距離を置かれて戸惑う海の描写とか、事実を聞いてもそれでも先輩が好きって言える真っ直ぐさとか、若者の恋愛っていいですよね!
ご都合主義と言われても仕方ないかなっと思えるストーリーではありますが、そうだとしても若い時代だけに許される青春劇を楽しく観る事ができました。変に悪人が出てこないのも良い!ジブリだからってファンタジーにこだわる必要はないですよね。これからのジブリの方向性が伺える良い作品だったと思います。
コロッケ食べたくなりました
2011年7月試写会鑑賞
「ゲド戦記」はスルーしましたが、二本目ならばと足を運んできました。
これがなかなかに面白かったです。
ジブリなのでクオリティは問題なく、いつものように暖かいです。
自分の親の世代の話ですが、それでもどこか懐かしい箇所が所々にあるのが不思議な感じでした。
原作が少女コミックなのでどうしてもファンタジックな内容に偏ってはいますが、短い尺に慌ただしさを感じさせずに収めているのには感心しました。
何より歌が素晴らしい。
全体を通してどこか突っ込みが甘い感じもしますが、きちんとした良い作品でした。
何かこう、ふわっとした気持ちになれますよ。
あと、帰り際久しぶりにコロッケ食べたくなりました。
尊い
昭和の雰囲気が良い。
青春は今も昔も変わらないんですね。
ああいう部活動の部屋が有ったら入り浸りになっちゃいますね笑笑
耳をすませば、とはまた違った恋愛アニメです。ジブリはファンタジー系といい恋愛系といい、素晴らしい作品が沢山ありますね。
ジブリ作品の中で1番好きだわ
世界観が好き。
映画ってそんなもんでいいんだよ。
思ったよりも昭和?で、
素敵なものが詰め込まれてる。
これは俺でいう平成なんだな。
そして、日本を支えてきた高度成長期の
若者たちの青春だ。
ありがとうじじいばばあたち。
なんかあまりパッとしないと思ってしまった。ジブリというだけで自分の...
なんかあまりパッとしないと思ってしまった。ジブリというだけで自分の中でハードルが上がってしまうせいかな。良いストーリーだとは思うけど、盛り上がりに欠ける印象。
当時の情熱
"金曜ロードSHOW!" で3回目の鑑賞。
原作マンガは未読です。
輝かしい青春がこれでもかと詰まっていました。利害関係の介在しない純粋な友情。無鉄砲と言えるほどの行動力。汗水垂らして泥臭く、一生懸命物事に取り組む姿勢。…
カルチェラタンを存続させると云うことはそのスピリットを未来永劫継承せしめんとする行為であり、何ものにも代え難い経験を人生に与えてくれる場所を守る尊い事業です。
ところが今の若者(私も含めて)に彼らのような情熱があるかと問われれば、返答に窮してしまいます。若い世代が本作を観てピンと来ないのはそのせいかもなと思いました。
当時と違って、世の中が豊かになり過ぎたからなのかもしれません。ならば今の時代とはなんなんだろう。本作に描かれている若者たちの姿を心底羨ましいと感じました。
[以降の鑑賞記録]
2023/07/14:金曜ロードショー
※リライト(2020/08/28)
※修正(2023/07/14)
ジブリであってジブリでないような不思議なアニメ、悪い意味で
何を伝えたいのか全く分からないというか、多分コンセプトもないのかもしれない。
次に、アニメの質がジブリらしくないほど、テレビの30分アニメレベル。
さらに、沢山の大物俳優を声優に使いながら、なにかぼそぼそと話している素人レベルの出来上がり、あの半沢の香川ですらぼそぼそですから他は推して知るべし。
でも、なにげに落ち着くんだな、テレビの録画だから、ただだから、それなりに最後まで観ました。
まあ、特に非難すべき展開でも無いし、まあ、学生運動は意味不明なレベルだけど、ほっこりするから、いいんじゃないでいでしょうか。
爽やかな青春映画
何回か地上派で見流したけれど、
今回はしみじみと鑑賞。
1963年の横浜、港の見える丘にあるコクリコ荘が舞台。
時代的に想像がつかないけど、多分戦後の高度成長期って頃でしょうか?
三輪車が走ってたり、スーパーじゃなくて魚屋さんやら肉屋さんに買い物してた頃。
楽しい時代と想像できます。
16歳の少女・海。
通称「カルチェラタン」の取り壊しに反対する学生たちの運動に巻き込まれる。
1学年上の新聞部の少年・俊との運命的な出会いにドキドキです!
自転車の2人乗り、エスケープ、プラットフォーム、、、胸きゅんシーンを織り込み、素敵な作品だった。
あんな時代にセーラー服着て、女学生をしてみたかった。
9年前の長澤まさみさんが海、岡田准一さんが俊、のボイキャス。
観ている間、2人とも似合ってて素晴らしい溶け込み。
映画を通して、自分が知らない色んな時代に行けるんだな。
と、今更ながら感動。
初恋、友情、家族愛、海と坂道…昭和の風を感じながら心が洗われました。
あの2人の続きがみたい!
と、胸はずむ映画でした。
心が洗われた
丁寧な暮らしぶり、熱い思いを持ちつつも礼儀正しく明るい学生たち。その時代が丁寧に描かれており目が離せなかった。
現実のイヤな部分は描かれていなくその時代のいい所がフューチャーされていて、深く考えずに見るのにいいかなと思う。さわやかな映画でした!
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