「疲れた大人を癒す映画」コクリコ坂から りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
疲れた大人を癒す映画
4年ぶり3回目の鑑賞。
初回は20歳頃に鑑賞しましたが、その時の感想は「学生運動?どうでもいい!恋愛要素もよくあるありきたりでつまんない」でした。
ですが、20代後半になるとこの映画のよさが分かるようになり、30代になると心癒す作品になるなんて思ってもみなかったです。
カルチェラタンにいる学生たちは、いわゆるオタク。
各自好きなことに夢中で、なんて生き生きしてるんだろう!眩しくて素敵でした。
そして今の若者と全然違う。若者たちがこんな風に生きれない時代になってしまったなと。
未来に希望が持てず、行動する前に諦め癖がついてしまった今の時代を悲しく思いました。
海と俊の恋もふとしたキッカケで、少しずつ惹かれていく様子がかわいくて10代らしくて素敵でした。
出会う前から旗で繋がっていたことや出生の秘密など、不思議な縁で結ばれている関係って素敵だなと思いました。
1963年の横浜の映像も緑豊かで街も賑やかで楽しく、彩に溢れ輝いてました。そして、若者の夢が詰まったカルチェラタンもとても素敵でした。
海の家も趣があり、こういったひとつひとつな丁寧な所はジブリならでは!ですね。
若者のまっすぐな気持ちって大人ははっとさせられますね。
夢が見れなくなって疲れてる大人を癒してくれる映画でした。
音楽は久石譲さんにやって欲しかったな…。
ちょっと合わないかな?と思う所があったので残念。
<ノーカット>
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