「マネージャーの物語」もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
マネージャーの物語
ノーバントノーボール作戦の攻撃主体のチーム。池田高校がやってきたことに似ている。何でもドラッカーの言う言葉に当てはめようとする努力は買うが、マーケティングに関してはちょっとおかしいと感じた。内部の人間関係より、周りの人たちがターゲットであろうと・・・
入院中の宮田夕紀(川口春奈)が手術を受けるか死ぬかってことは想像できる範囲だったのに泣けてきた。決勝戦前に手術するとか、そのくらいだろうと思ってたのに、決勝戦前に死んじゃったんだから・・・。
今までの野球ドラマといえば選手が主体だったのに、これは明らかにマネージャーの物語。どれだけ選手をクローズアップさせるかが難しいところを無難にまとめあげたといった感じ。そして、川島みなみ(前田)が少年野球をやってたこと、最後の試合のバッティングでは初球を大振りして相手投手を油断させるといったイチローのような技を使い、それを甲子園予選での最後に持ってくるのは上手い。人物描写の薄さはその伏線によって打ち消された。
たいしたことないウンチクもストレートに言われると凄いと感じてしまった。ノーバントという作戦も最後にはそれを裏切る行為だったり、みなみが「プロセスよりも結果が大事」という誤った解釈をしていたことに気づくことも青春映画の証だと思う。
コメントする