「汚らわしい人々」ポンヌフの恋人 momogaria-noさんの映画レビュー(感想・評価)
汚らわしい人々
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若き天才レオス・カラックス監督が魂をこめた作品。
消えゆきそうで不完全な人々の現実を生々しく描く。
パリ・ポンヌフ橋の上でアレックスは自分の寝床で眠るミシェルに出会う。
異彩な才能をもつ画家のミッシェルは目の病気を抱えていた。
アレックスは路上で生活する大道芸人。
二人の間に生まれた恋は、すぐに死んでいくものと思われた・・・
安酒を一気飲みしハイな二人に、大量の花火が一時の喜で満たす。
二人はポンヌフ橋で歪んで不完全な恋を謳歌した。
老人の垂れた尻、酔って男に殴られる女、川に飛び込む浮浪者・・・
汚くて目をそらしたくなる物を、愛でるように詩的に描いている。
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