ブルーバレンタインのレビュー・感想・評価
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始まりと終わり
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二人が出会って、恋に落ちて結婚するシーンと、倦怠期を迎えてお互いに不満を抱え、暴発するシーンが、代わる代わる描かれるところがとても印象的な作品。
最も幸せなシーンと最も悲しいシーンが同時に描かれるので、何とも言えない切ない気分になる。
確かに、結婚して子供もおり、時間が経ってくると二人の関係がどんどん変わってくるのは当然のこと。
このような結末になるカップルもいれば、単に相応に落ち着いていくだけの人たちもいる。
この二人の場合、単に心情の変化だけではなく、元々二人の間にあった様々な違い(学歴・職業・家庭環境等)が、愛情が落ち着いてきたことによって、包み隠せないほどに表面に現れてきてしまった感じ。
離婚を選択したのかわからないままだが、そうならなかったと思いたい。
彼が後向きで立ち去り、その後ろで娘が、I love himと母親に訴える最後のシーンが切ない。
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愛していても、向いている方角が違えば
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男性の家族を守る気持ちはよくわかるが、女性の向いている方角が違えば、いつかすれ違いが生じ、愛される側の不満が爆発する。
人が惹かれ合う力と、持続して一緒に幸せに暮らす力は違う。
男性の見落としやすい過ちであるが、男性であるが故に、ロマンチックに一人の女性を愛し、守り続ける。自分の価値観で。だから、何度も別れが無くならないかもしれない。
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