「愛の無常」ブルーバレンタイン 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
愛の無常
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オレから見れば、あんなに真っ直ぐ奥さんを愛して娘を可愛がっている立派な男にそれ以上求めるものなどないくらいだとしか思えないんだけど、それでも別れを告げられてしまうなんて無常としか言いようがない。
(追記20500920)
14年ぶりに見返す。当時も結婚していたけど子どもがおらずいつ離婚してもいいくらいの、投げやりな気持ちで暮らしていたのだけど今は子どもが二人いて、今や妻がいてくれることで救われている。なので当然離婚は絶対にしたくない。そのため、妻はオレを責めることがあってもオレからは妻を絶対に責めたりしない。何があっても飲み込む。
ディーンもシンディも互いを責める。ディーン、責めちゃダメだぞとその度に心が苦しくなる。娘はシンディの連れ子みたいなものだが、ディーンにとてもなついていて、ラスト「じゃあ競争だ」というと無邪気に走って行ってしまうのがつらい。うちの子どもも血縁がないのだけど、血縁とか本当に関係ない。仲良く暮らせれさえすれば、それに勝るものなんてない。
ディーンもシンディも、各々の気持ちがとてもよく分かるだけに本当につらい。
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