「【愛し合った二人の男女の出会いから結婚、破局までを描く痛切ストーリー。ミシェル・ウィリアムズとライアン・ゴズリングの魅力満載作品。特にミシェル・ウィリアムズ。原因は全て根源的に男にあるのである。】」ブルーバレンタイン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【愛し合った二人の男女の出会いから結婚、破局までを描く痛切ストーリー。ミシェル・ウィリアムズとライアン・ゴズリングの魅力満載作品。特にミシェル・ウィリアムズ。原因は全て根源的に男にあるのである。】
■結婚7年目、資格を取得して忙しく働く妻シンディ(ミシェル・ウィリアムズ)と、朝から酒を飲む夫・ディーン。(ライアン・ゴズリング)
互いに不満を抱えてはいるが、それを口に出せば平和が壊れてしまうことも知っている。
かつて夢と希望にあふれていたふたりの過去と現在を交錯させながら、愛の変遷を描いた作品。
◆感想
・如何に愛し合っていても夫婦の何気ない諍いの溝は深くなっていく。それをお互い自覚しつつ、直接的に相手に言えない(言ってはいけない)状態・・。
ー うわわわ、数年前の我が家と同じじゃん!-
・今作が、観ていて非常に共感できるとともに、キツイのは結婚している男女、もしくはその前の段階の男女に覚えがあるシーンが満載だからである。
・愛を交わした筈の男女にも音もなく訪れる隙間風。今作は、そのような状況をミシェル・ウィリアムズが体当たりの演技で魅せてくれるのである。
<だが、私は断言する。
そのような隙間風を起こすのは全て男の所業なのである。朝から酒を呑んでいる男に、妻が心を許す筈はない!(と書きながら、物凄く反省。勿論朝から酒は飲みませんが、夜は尋常でない量(と言われた)の酒を呑む。)
世の離婚の原因は、ほぼ男の責任である。妻が浮気した?、それは夫である男に魅力がなくなったからであろう。
私は、フェミニストではないが(ちょっと、その傾向はある・・。)愛した女性を悲しませる男には絶対にならないぞ!と今作を観て大いに反省した次第である。
それにしても、ミシェル・ウィリアムズは魅力的で強き女性だなあ。故、ヒース・レジャーと「ブロークバック・マウンテン」で出会いながらも、彼の悲劇的な死(一般的には、”ジョーカー”の役柄に落とし込まれたと言われているが。)に立ち会いながらも。逞しく生きる姿。
今作はその様な背景を考えても、観るべき逸品であろう。>
こんばんはNOBUさん。
このお盆休みにレビューの一気の上梓ですね!凄いなーと感心してしまいます。
大切なお連れあいについて語るとき、NOBUさんの筆致が変わるので、そこを読むときは いつもニコニコしてしまいます。まるで少年のような思い入れと決意が初々しくって。
(笑ってごめんなさい)。
ライアン・ゴズリングについては、一昨日に「ラースと、その彼女」という作品をDVDで鑑賞しました。
呑兵衛ではない、荒くれ者でもない、未知のキャラクターのライアン・ゴズリングです。役者って何にでもなれて大したもんだと思いました。機会がありましたらどうぞ。
きりん