「ドキュメンタリータッチな映像が切なさに拍車をかける」ブルーバレンタイン いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリータッチな映像が切なさに拍車をかける
期待していた感じの作品ではなかったが、ドキュメンタリータッチな映像や現在と過去を織り交ぜた構成等々、トータル的には凝っていて良かった。なんとなく終始暗く揺れている映像は観ていて落ち着かず少し酔いそうになったが、愛のボタンの掛け違いの切なさに拍車をかけストーリーを盛り立てていたと思う。
印象に残ったシーンとしては、二人を乗せたバスの背景に写り込んだ虹と、シンディのタップダンスの背景のハートのリース、そして何よりラストシーンからエンドロールへの流れ。花火を模したエンドロールは、個人的には歴代ベスト10に入ると言っていいほどバッチリ決まっていた。
とは言え評価星4つまでとはいかず、いずれにしても好み分かれる作品ということなのだろう。
コメントする