「恋は愛に、愛は…」ブルーバレンタイン 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
恋は愛に、愛は…
とある夫婦の愛の始まりと終わり。
2人が出会ってから結婚するまでと別れる数日が、並行して交互に描かれる。
愛の「あ」の字も知らないような自分にはまだ早いかと思ってましたが、観れてとても良かった。
2人の立場はどちらもものすごく分かる。
だけど、登場人物誰も完全に共感できる人がいない。
あえて言うなら、親に振り回された罪なき娘が不遇なくらい。
途中まで、夫ディーンが1番まともなんじゃないかと思ってた。
男だからかな?それとも周りの男たちが揃いも揃ってクズばっかだったからかな?
妻シンディの昔の男、ボビーにはとにかく腹が立った。
映画の登場人物で久しぶりに殺意が湧いたよ。
紳士ならゴムつけろや、ボケ。
セックスに責任持てや、アホ。
ライゴズ殴んなや、クソ野郎。
こういう問題って近年日本でも山ほどあるだろう。
実際、ウチの親にもこの冷めた関係がふと現れる瞬間がたまにある。コワイ
将来の結婚についてたまに考える時、パートナーのことは一生愛し切ろうと思うけれど、これを観て結構自信をなくした。
だって、親みたいにはならないって言っていたシンディがそうなっちゃったんだから。
面倒臭くしんどい、冷め切った関係を終わらせるには離婚も一つの正解だとは思うけれど、やっぱり娘が可哀想。ワンちゃんも父ちゃんも失うなんて。
決して救いのある映画ではないけれど、色々学ぶところの多い映画でした。
↓以下余談
・ライゴズの変わり様がすごい。
眼鏡と髪型でこんなに印象変わるもんなんだね。
・ライゴズの歌声がすごい。
こんな歌声だったんだ。どことなく美輪明宏を感じる⁉︎
・ライゴズがプレゼントしたCDだけど、自作じゃないなら「俺と君だけの歌」じゃないよねw
・ライゴズ好き。以上。