「悲しい終わり」ブルーバレンタイン まり☁︎さんの映画レビュー(感想・評価)
悲しい終わり
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2人の出会いから終わりまでを描いた映画。
だめになってる現在と楽しかった過去を行ったり来たりするのだが、似たような状況を比べるようにシーンが入れ替わるのでより切なくなる。うまい。殴られた方が殴る方に、愛し合うシーンもなんでこうも違うか…と。
もう何をしても上手くいかないことってある。
しかし個人的にはディーンはシンディーにあそこまでなじられる程かと思ってしまった。病院に押しかけ部屋で言い合いになった場面。結局は止めに入った上司を殴ってしまうからディーンも当然悪いけど…
何でもするから(直すから?)言ってくれと泣きながらいう台詞があったが、ディーンは本当に分からないのだと思う。それくらい本当に今に満足してるんだ。妻と子供がいて、それなりに働くという生活に。それをポテンシャルがあるのに何故活かさないのか、というイラつきをぶつけられてもなぁ…
自分の子でないと分かって結婚して良き父としてやっているディーンの覚悟と優しさに贔屓してしまい、シンディーそこまで言うかね、そんなに拒絶しなくても…と。
でもこの感じも不満なのだろうな、彼女は。
どちらかに肩入れせずに観た方がよかったのは分かってるけど無理だった…
ラストシーンの去るライアンゴズリングの後ろ姿と追ってくる子供と花火がすごく印象的。
楽しい過去より、上手くいかない今のシーンがリアルで、悲しいけど見入ってしまった。
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