攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3Dのレビュー・感想・評価
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タチコマが存在する攻殻機動隊
セル版持っているけど、見るのは10年ぶりくらいかな。児童虐待や孤独老人がテーマとなっているが、コロナ禍でより深刻化している現在の方が見ているものに響く。
「貴腐老人」というワードセンスがすごくいい。介護マシンにつながれたまま、ワイン用の貴腐ブドウのように干からびて死んでいく様から来ているらしいが、ブラックジョークと言えないくらい現実味を帯びてきている。
STAND ALONE COMPLEXは、なんと言ってもタチコマが存在しているところがいい。それぞれの個体が自我を持ちながらも並列化によって知識を共有できるという機能を持っている。遺伝子がなくても、多様性を実現する自律型AIマシンとして理想的な感じがする。
気合いが必須
人物背景を知るためにもまず前のシリーズを一通り観ておいたほうがいいでしょうが、とりあえず「公安9課」という組織と、そこに属していた「少佐」と呼ばれる草薙素子という有能な女が独自に行動していることさえわかっていれば、初見でもなんとかわかる内容だと思います。ただ、作中では多くの固有名詞が当たり前のように出てくるため、かなり集中して観ていないと、ただの雰囲気アニメとなってしまうでしょうから、気合いが必要です。
CGと絵がうまい具合にマッチしていて、迫力や派手さは少ないですが、映像的には申し分ない出来だと思います。
内容の複雑さと映像の素晴らしさで、二度、三度と観返したくなる、そんな作品です。
傀儡廻(くぐつまわし)なるハッカーを追え
【2006年版】
・舞台が現代の都市みたいになってる
・虐待受けた子供を誘拐→集団洗脳→貴腐老人に引き渡す(介護ネットのソリッドステイト)
・隊長になった人間のトグサが操られ左手に娘右手に拳銃を持ったシーンがハイライト
・タチコマ登場の一瞬の癒し
・犯人はリモート義体された官僚のコシキ、だがこれも操られてた
・モーフィングで登場人物がくるくる変わる
・説明の省略が多いまま話が進むので、途中でついていけなくなる
【2011年版】
・神山監督のコメンタリーつき
・字幕がどちらのDVDにもついてなかったのが惜しい
・緑画面の傀儡廻視点、単独行動してた草薙素子視点、操られるトグサ視点、事件を追うバトー視点、秘密を抱えながら動く荒巻視点など複数のラインが走る複雑な構成
シリーズ作を久しぶりに観た
劇場公開からだいぶ経ってますね、録画を本日観ました。
現代社会へのフィードバック、近代的ハッキング事件と遠くない未来
に起きそうな事件で、割とスムーズに見ることができました。
内容は複雑なのでアニメといっても大人向けなのは確か。
あと一通りシリーズを把握してからのほうがいいかも。
パンフレット買おうと思ったけど、高かった
シリーズは未見でしたが、
・予告編の画像の美しさとスケール
・『東のエデン』の神山健治監督
・『劇場用マクロスF』の菅野よう子さんが音楽を担当
3点の魅力に抗うことはできず、
公開2日目に、予め先売り券で良席をゲットして参戦してきました。
◇ ◇
鑑賞当日は、予想以上の大混雑で、エレベーターホールには長蛇の列。
3D作品で、鑑賞料金が2,000円と割高なのにも関わらず満席(驚)。
劇場から溢れ出しそうな熱気の中、上映開始を待ったのでした。
★彡 ★彡
音楽よし!
映像よし!!
ストーリーよし!!!
パンフレット高し!!!!(泣)
音楽は、オープニングシーンで、いきなり鳥肌!
音色は、『マクロスF』よりも、『空の境界』っぽく感じました。
この系統の旋律はCDを購入して繰り返し聞くほど愛していますので、
ストーリー上、仕方がないのかもしれませんが、音楽が掛かるシーンを、
もう少し、増やしてほしかったです。
映像、特に人間が電脳で繋がる
ネット系のシーンの3D効果が抜群でした!
一部、「ここ2Dでいいんじゃない?」ってシーンもありましたが、ご愛嬌ってことで♪
ストーリー、
こういう複雑な作品、好きなんです❤
昨年の『いばらの王』ほど、難解ではありませんでしたので、
序盤はストーリー背景を、なかなか把握することができず、苦しみましたが、
理解し始めた中盤以降は、映画館ではなく、まるで自宅で観ているかのように、
どっぷり集中しきって、作品の世界に、酔わせていただきました。
神山健治監督、
『東のエデン』の最終章で落胆させられましたが、
今作で、マイナス分を取り戻しただけでなく、
お釣りまでもらってしまったような感じです。
もし目の前に監督がいらっしゃったら、
「ありがとうございます!!」と
両手でガッチリと握手をしたくなるくらい、
テンションを高め、気持ちを高揚させてもらえました。
死をキーにしながら、
現代社会への警鐘も忘れない。
・電脳
・記憶の移し替え
・高齢化社会
・強い正義感の表と裏
・仲間、部下を信じること
・国を牛耳る官僚と政治家
オープニングから見ていくのと、
エンディングから遡っていくので、
同じ場面でも感想が異なる多様性。
予告編でも流れていた
トグサが自分の娘を左手で握り、
右手で拳銃を持ち自分の頭につけるシーン。
オープニングから見ればハラハラするだけだけれども、
エンディングから遡ると、そこには崇高な計算が見え隠れする。
特に終盤にかけては、こんなシーンが連続。
エンドロールが流れ始めた瞬間、疲れが一気に出てしまいました。
あまりにも作品に夢中になりすぎてしまっていたから(笑顔)
そして、パンフ売場へ。
なんと、1,000円。
作品と、あわせると3,000円かよ!!
買いたかったけれども、泣く泣くあきらめました。
★彡 ★彡
「こんなストーリー、よく思いつくよなぁ」
映画を見終わった2人の男性が興奮しながら話していました。
わたしも全く同感です!!!!!
『東のエデン』でも、全く同じことを感じたのですが、
神山健治監督の頭の中の世界は、一体どのようになっているのでしょうか?!
ヒントになるセリフを散りばめながら、
わかるようでわからない、いや、わからないようでわかるエンディング。
あのシーンの、あのセリフが、案外キーだったのかもしれないな・・・
そのように自分を納得させ、この作品に対するけじめをつけました。
5点満点を
お贈りするだけでなく、
一言付け加えさせてください。
頼む!!!続編!!!!!!
前知識がなかったら観てはいけません
2011年日本映画。108分。2011年21本目の作品。アニメは滅多に見ないけど本作に関しては上々の評判を聞いていたので観てみました。
内容は:
よく分かりません。
これは日本のアニメ映画に顕著な傾向ですが、とにかく内容が抽象的かつ解説を省きすぎている。マニア以外はお断りといった姿勢が本作にもにじみでています。結局なにが言いたいのかさっぱり伝わらず、どこか説教くさいと観ていて眠くなってくるのは避けられない。
こういう上から目線の作品は苦手です。
コアなファン向けの作品だ
コアなファン向けの作品でしょうか。新宿のバトル9で観ましたが、周囲の観客は必ずしもコアなファンではありませんでしたが、「カッコいい」という言葉が発せられていました。私もそう思います。
士郎正宗の原作漫画の一部分を切り取って、ストーリのピースに組み入れています。私などはコアなファンなので、どの部分がこの作品に取り入れられたか判って面白かったのですが、それは特異な楽しみ方だったのでしょう。二本の映画とニセットのテレビシリーズの後継作品としては、よく出来ていると思います。さすがにテレビシリーズよりは絵が綺麗ですしね。
全部カッコイイ!
3Dの映画というものを、初めて映画館で見たのがこの作品。
時間はレイトショーで、会社帰りのサラリーマンらしき観客も。
私がこのアニメに興味を持ったきっかけは「音楽」です。音楽が格好良かったのでアニメを見始めました。
なので恥ずかしい話ですがストーリーとか完全に理解できているわけではないです。基本的な設定とか登場人物のプロフィールとか知っている程度で。
でもそんな、細かい所が分かってない初心者級の人間が見ても、このアニメはすごく格好良い。
この作品ではサイトーの狙撃シーンが一番好きだったりします。
渋いオジサン好きなので荒巻課長もかなり好き。
音響も劇場だとやっぱりすごい。良曲はたくさんありますが「replica」は特に好きな一曲。
「今回の3D版最大のポイントは電脳体験ができること」
その言葉通りでした。
「おお、これがそうか~」と。
とにかく格好良いの一言しかないです。
このシリーズはこれからも続いてほしい。
(できれば)音楽は菅野よう子さんの続投で。
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