「【”絶対に諦めない大学教授の男。”突然、殺人犯として捕らえられた妻の無実を只管に信じる大学教授が企てた、妻を脱獄させる計画を実行する様をスリリングに描いた作品。】」スリーデイズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”絶対に諦めない大学教授の男。”突然、殺人犯として捕らえられた妻の無実を只管に信じる大学教授が企てた、妻を脱獄させる計画を実行する様をスリリングに描いた作品。】
■妻ララ(エリザベス・バンクス)が彼女の女上司の殺人の容疑で逮捕されてから3年が経つ。大学教授の夫のジョン(ラッセル・クロウ)は妻の無実を証明するため弁護士を立て、奔走してきたが、殺人罪が確定したことで絶望した妻は、自殺未遂騒動を起こす。
その妻の姿を見て、脱獄させるしかないと決めたジョンは、7度脱獄した男デイモン・ペニントン(リーアム・ニーソン)の助言を基に綿密な計画を練り上げ、実行する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作を観ると、どうしても”司法は機能しているのか!”と考えてしまうが、そこを考え出すと面白みが無くなる、というかラッセル・クロウがジョンを演じているので、そんなことは徐々にどうでも良くなり、この映画の流れに引き込まれるのである。
・序盤のジョンがでデイモン・ニントンから教授、脱獄方法を綿密に検討し、妻が収監されている群刑務所から、35分以内で検問を突破する事を検討する、彼の自宅に壁いっぱいに貼られた地図や、様々な情報を書き入れた壁の絵がリアリティを醸し出している。
・ララが、重度の糖尿病である事を記した刑務所の定期健康診断書の差し替えや、何度も騙されながら、悪の組織に大金を払って作らせた身分証明書や、パスポートを手に入れる過程もハラハラで面白い。
・そして、ララを脱獄させ、友人になった女性に預けてあった息子を迎えに行くシーン。時間切れになり、息子は後から方法を考えて迎えに行くとララに言った時の、ララの行動も強い母性を感じる。
<今作は、最後までジョン達の逃亡シーンがハラハラなのであるが、彼が警察に掴ませた壁に貼ってあった多くの逃亡資料に仕掛けられていた”写真”などのトリックも、鮮やかで、逃亡先の国で妻と息子がベッドで寝ている顔に焦点を当てて、写真を撮るジョンの姿が、格好良き夫であり、父であると思ったスリリングな作品である。>