「山の少女、地底の世界を探検する」星を追う子ども akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
山の少女、地底の世界を探検する
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二時間。新海誠作品。星はでてくるけれども、星を追いかけるようなことはなかったように思われる。山の近くに住み、山に毎日でかけている少女が、ある少年と山の中で出会うことによって始まる冒険の旅。
特徴的なのは宮崎駿作品からの引用がかなり多いように見受けられたことだ。
ジブリ的な表現がいくつあったかというようなことを数えるのは無意味だ。原作が新海誠のオリジナルであることを考えると、かなり練られた物語である。
地底に、光が溢れていることが、まずわたしには違和感があったけれども、不思議の国のアリスの冒険を持ち出すまでもなく、地底に地上と同じような広大な平野や森や谷があってもいいのかもしれない。
そこは黄泉の国なのだから。
この作品の大きなテーマは、喪失されたものは、取り戻せないということだ。ラスト近くで、死者を蘇えらせる神に出会うけれども、わりと納得できる展開だった。
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