「ファンタジー全開作品」星を追う子ども カルベさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジー全開作品
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主人公の渡瀬あすなは、とある田舎の母子家庭の中学生。看護士で家にいないことの多い母に変わり、家事料理はそつなくこなし、勉強も頑張れる子。そんな女子力全開ハイスペックガールだが対人関係は、ちょいと課題あり。あまり友達付き合いがよいほうではない。趣味は秘密基地作りにラジオを聞くこと。
ある日、いつもどうり秘密基地にいく途中で得体のしれない怪物と出くわす。
そこを助けてくれた少年シュン。
不思議な少年と仲良くなるのだが。
その日から、不思議なことが続いていき。さて。
ジブリかと思わせるような、ファンタジー作品。地底世界アガルタを目指して、あすなの旅が描かれます。不思議な地底世界の冒険、出会いと別れ。死者とのふれあい。
旅には、妻のとの再開を願う先生。シュンに似た少年シン。二人が深く関わります。それぞれが愛したものとの死別、孤独を抱えており、その思いや葛藤が描かれていきます。
そして、長く不思議な旅の果てにみるものとは?
古事記のイザナミとイザナギの話。これがそもそものお話のモデルのようです。
愛したものとの死別。それを経て、長い旅の果てになにを見るのか?。どう乗り越えていくのか。これがテーマかなと感じます。人間にとって永遠のテーマかもしれません。
この作品、主人公以外のキャラクターが(特にアガルタにいってからは)あまり出てこないため、印象深いキャラクターが少ないんですが、もののけ姫におけるところの神様みたいのがたくさん出てきます。
アガルタの人は、どこかよそよそしい人々でした。
先生とシンとあすな。
3人の描写がどこまでも印象的でした。
深い作品なので、また見てみたいです。
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