ベストセラーのレビュー・感想・評価
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新たなホラーキャラクターの誕生です
「ミザリー」のキャシーベイツ、「シャイニング」のジャックニコルソンと肩を並べる奇怪なホラーキャラクターが誕生した!
あのおデブなお兄さんの人物造形がほんとに巧みで感心した。
いろんな感情がうごめいていて、次の瞬間何をするのか分からない怖さがある。それでいて愛嬌があり憎めない。
邪気と無邪気を行き来するああいうキャラクターはいままで見た事がない。
狂っている、というわけでもなく、我々も何かの拍子で抑えていたものが吹き出し、
ああなってしまうのではないかという危機感すら抱かせる。
前半を見てなめていたら後半がやばかった。後半釘付けになる。
この映画は「こわい」にまつわる様々な要素が詰まってる!
幽霊もの→ミステリー→サイコサスペンス→ソリッドシチュエーションスリラー→○○○
と映画のジャンルがどんどん変わっていき飽きさせない。
「まだ終わらせない」の連続でお腹いっぱい大満足!
いろんな映画をミックスしていると言えばそうだけど、それより作り手の「映画愛」「映画熱」
がひしひし伝わってきてもうパクリがどうののチンケな議論がどうでもよくなる「凄み」がある。
「母なる証明」でも思ったが、今の韓国映画は「親の狂気、親の子狂い」映画のトップランナーだ。
この映画も、親となった人間の抱える危うさ、危険をこれでもかというくらい思い知らされる。
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