「高齢化社会だし、これからはオヤジの時代だと思いました。」RED レッド Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
高齢化社会だし、これからはオヤジの時代だと思いました。
自分がオヤジだからかもしれないけど、オヤジが出てくる映画は好きです。
オヤジには、哀愁と、笑いがあって、いいと思います。(おばさんには、ないと思う。)
どことなく悲しい感じで、感動させやすいし、なんとなく笑える。
「カイジ」だって、石田のオッサンがいなければ、ストーリーが成り立たないし、別にどうってことない映画だったと思う。
「グラントリノ」や「レスラー」も、オヤジがいなければそもそも映画にならないし、感動できません。
オヤジについて、哀愁と笑いの2本の柱があるとすれば、この映画は笑いの方に走ってます。
その辺は名優揃いなので、アドリブなのかどうかしらないけど、セリフにセンスがあり、かなり笑わしてもらいました。
それよりおもしろかったのは、他の出演者です。
名優ばっかり起用して、お金がなくなってしまったのかもしれないけど、他の出演者が微妙に笑えた。
中でも、ジョン・マルコビッチに、ミサイルをぶっ放す、おばさんが最高でした。
CIAのスパイにはとても見えないし、役者さんにさえ見えない、その辺のおばさんを連れてきてやらせているような感じで、名優とのギャップが笑えました。
CIA内部で、えらぶっている女性(別の人)も同様におもしろかった。
女性と言えば、ヘレン・ミレンもよかった。
オヤジではないけど、すごくかっこよくて、惚れてしまいそうだった。
もしかしたら、主演でもよかったのでは?
それから、隠し味として、「ポセイドン・アドベンチャー」とかに出ている、アーネスト・ボーグナインとか「ジョーズ」などに出ていた、リチャード・ドレイファスなんかも出てました。
個人的には、音楽の中で、格闘シーンで使われていた、エアロ・スミス(ヤマトの主題歌などを歌っているスティーブン・タイラーのバンド)の「バック・イン・ザ・サドル」が懐かしくてよかった。
「エクスペンダブルス」なんかと比べると、強烈な主張と、肉弾アクションがない分、おもしろさはやや落ちるけど、その分、笑いと隠し味があり、よかったです。