「いろんな思いが交錯」八日目の蝉 Tigersfanさんの映画レビュー(感想・評価)
いろんな思いが交錯
原作は読んだことなかった
同じ女性としての視点から登場する女性の置かれた状況、各々の立場に立って想いを考えることができた。
娘には何の罪もなく、育ての親に心を奪われた産みの母親。自分はもう子供を産むことができない体になったといえども、不倫相手の娘をここまで愛せることができるのか、とゆう疑問は残るが、娘と過ごした時間、思い出、娘との絆も素晴らしいものだった。最後の別れは切なくて苦しくて涙が止まらなかった。永作博美の演技も素晴らしかった。後で明かされる、写真館で写真を撮った時の母の言葉、母の表情がなんとも切なかった。八日目の蝉とゆう題名の捉え方は人それぞれだと思うけど、母親の娘への愛情は計り知れないものだ。
長く生きて愛する人がいない悲しみ、過去へのトラウマを背負って生きる辛さ。しかし素敵な場所や景色、新たな愛しい人と出会えることができる、そんな八日目は素晴らしいものであると願う。
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