劇場公開日 2011年4月29日

  • 予告編を見る

「犯人視点だときれいなストーリーに見えてしまう」八日目の蝉 しょたごんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0犯人視点だときれいなストーリーに見えてしまう

2023年3月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

1985年、自らが母親になれない絶望から、希和子(永作)は不倫相手の子を誘拐してわが子として育てる。4歳になり初めて実の両親の元に戻った恵理菜(井上)は、育ての母が誘拐犯であったと知り、心を閉ざしたまま成長する。やがて21歳になった恵理菜は妊娠するが、その相手もまた家庭を持つ男だった……。(解説より)

希和子(誘拐犯)視点に立つと本当の愛だとか、子への愛とは、というものを考えるところがあるが
本来であれば感情移入するのは恵津子(本当の母)視点であって、そう考えるとなんともいえない誘拐犯の歪んだ愛のストーリーだなと感じてしまった。

希和子が子へ注いだ愛は確かなものであると思うが、そもそも誘拐されてなければ恵津子もきっと今とは違った育て方、コミュニケーションが取れたのだろうと推察する。

どなたかが他のレビューでおっしゃっていたが、某朝鮮国の拉致と何ら変わらないのではという意見を拝見し、確かにそうだなと納得してしまった。

最後のシーンも「え、ここで終わり?」というような尻切れ感が否めなかった。

しょたごん