ブラック・スワンのレビュー・感想・評価
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【白鳥から黒鳥への怖ろしき変化。ナタリー・ポートマンの鬼気迫る演技に魅了される。】
徹頭徹尾、テンションの高さが異様である。
そのテンションを更に上げる鬼芸術監督ルロワ(ヴァンサン・カッセル)と必死に食いついていくニナ・セイヤーズ(ナタリー・ポートマン)の姿。
ライバル、リリー(ミラ・クニス)の舞う姿も凄く、追い込まれていくニナの姿・・。狂気が忍び寄り・・。
かつてのトップ・ダンサー、ベス・マッキンタイアを演じたウイノナ・ライダーの姿も(彼女の実人生と被って見えてしまい)美しくも悲しい・・。
ナタリー・ポートマンの鬼気迫る演技に魅了された作品。傑作。
後日明らかになったナタリー・ポートマンの結婚相手に、納得してしまった事も覚えている・・。
<2011年6月18日 劇場にて鑑賞>
黒鳥のぐるんぐるん
小さい頃の漫画で、黒鳥のヒュッテじゃなくてフェッテがすごーく大変で、かつ見せ場で、大変美しいものだという知識を得ていて良かった。
黒鳥。
ちびうさが闇落ちした時のブラックレディを彷彿とさせる。なんでだろ??
ともかく、
痛い、怖い、辛い、美しい、エロい。
うん、エロさがすごい。なんでやろ??
情欲を煽る。笑
あとこういうののお母さんて、えてしてこう。あかん。
自分の人生と娘の人生を同一視してはいけないよぅ。
でもよかった。
最後の演技は本当に鬼気迫るものだった。
お母さんもライバルもセクハラ振付師も入り込めない、彼女のバレエで周りの全てを圧倒した。鳥肌が立った。
セッションと同日に観るという、しんどいことを自分に課してしまった。笑
ドラムでもバレエでも、極めるためにはきちがいになるまで追い込まなきゃいけないのかな…しんどいなぁ…
でもそのおかげでわたしらは感動したり、胸が震えたりする。ありがたいと思おう。笑
バレリーナ体型の文句なしに美しいナタリーポートマン、夢か現かわからない綺麗で怖い映像による演出、セッションより好きな要素は多いはずなんだけど、比べてしまうとシンプルさに軍配なのかしら、セッションの方が残るんだなぁ…
ただJKシモンズの強烈ぶりに勝てないだけかな。笑
ん〜って感じ
変化
この映画を、大役のプレッシャーに押しつぶされて心を病んで暴走してしまった自傷癖の女の子の話、とでも表現する人がいるのなら、私はこの上なく幻滅する。
この映画の主題は、白鳥の変化である。
つまり、良い娘であり優等生だったニナが自らの純潔を殺し、自分で刺した刃にもがき苦しみながらも、どこまでも自由で孤高に美しい黒鳥へと姿を変える、その葛藤こそが見どころなのだ。
少女が自分の中の処女(比喩)を汚す苦しみ、わかんないかな?わかんないんだろうな。どうせみんないつか忘れてしまうんだろう。
「愉しみを知れ」と言うような無責任でエゴイスティックな大人が私は大嫌いだ。おじさんが言う「芸術のためのエロ」なんて私は絶対信用しない。
途中何度か姿を現す暴力的で攻撃的なニナは黒鳥としての本性。ニナは黒鳥であると同時に白鳥だった。なぜなら芸術に殉死したニナの在り方そのものを見た時、どこまでもまっすぐで誠実で純潔だからだ。
サイコホラー的な演出や猟奇的なレズセックスも刺激的で私は面白いと思った。
ウィノナさんじゃないですか
どこからどこまでが 妄想と現実だか、わからなくなる 編集が凄いなと...
まるでホラー映画のよう。
ナタリー・ポートマン渾身の演技!
重圧と成熟
ポートマン、演技の極致。
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