劇場公開日 2011年2月26日

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「英国は期待する、各員がその義務を果たすことを」英国王のスピーチ 雨丘もびりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5英国は期待する、各員がその義務を果たすことを

2024年1月31日
PCから投稿

【英国は期待する、各員がその義務を果たすことを】
ドイツ軍のポーランド侵攻に伴いイギリスは宣戦布告。
ジョージ6世は家族への葛藤や自己不信をかなぐり捨てて即位、
言語療法士ライオネルも、先の大戦への思いを殺して"生徒"のレッスン、
彼の息子は徴兵され戦地に赴く。

逃れられない強大な危機に面し、己が役目を粛々と果たすべく、一歩を踏み出す人々の覚悟。
はたから見れば小さな行動だが、彼らの胸中で下された力強い決心を感じ、震えた。
そこには正義も悪も無い。

大切なシーンで、なんで敵国の音楽(ベートーヴェンの7番交響曲)を流したのか?製作者側の意図を汲み取れなかったので、私は0.5マイナス。
美術の美しさは目を見張るあざやかさ。ヘレナ=ボナム=カーターの表情豊かな演技は、とても魅力的でうっとりする。下まぶたとえくぼがCharming♪こういう技はバートン映画では見られない(だいたいいつも目の周り真っ黒にされてるから 笑)。そしてチャーチル似すぎ!あの俳優さんよく見つけて来たなぁ。

雨丘もびり