劇場公開日 2011年4月2日

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「退屈に感じて正解の映画」SOMEWHERE 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5退屈に感じて正解の映画

2022年6月16日
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笑える

単純

寝られる

前半30分くらいのところで寝てしまった。はっと起きて、見落としたところを戻して見直した。退屈だった。でも、観ていくうちにわかった。そう感じたのはこの映画の目的にかなっていたんだと。
同じことの繰り返しで発展性がなく退屈、目を見張るような贅沢も繰り返されると感覚がマヒしてくる。それがジョニーの日常で、「物足りない、飽きた」というような言葉で説明はさせない。あくまで映像で体感させてくれる。
確かに、チヤホヤされて笑顔で返すのも神経が疲れてくるし、女性も最初はキレイな人だなと思ったけれど、だんだん似たような人ばかりでウンザリ、みんなバカみたいに行動が軽過ぎ、AさんとBさんとどう違うの?となってくる。

そんな中でジョニーの娘の飾らなさや素直さが、新鮮に見えてくる。でも、そこでもまた、ゲームで遊んでやることしか出来ない能のなさやマンネリ化が浮き彫りにされてくる。

ジョニーのもつ優しさは、娘への態度や周囲の人たちへの配慮に伺える。彼自身はさほど駄目になってはいなかった。だから次へと繋げられる。

なかなかおもしろい映画だった。

あま・おと