「予告編から生まれた映画。すごいぞ!トレホ!」マチェーテ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
予告編から生まれた映画。すごいぞ!トレホ!
『グラインドハウス』の架空予告編として公開された『マチェーテ』。思い起こせば、公開日に観に行ったのに、手違いによって予告編が上映されなかったので、チケットもらってもう一回観させてもらった!冒頭、妻の首をトーレス(スティーヴン・セガール)が斬り落とすシーンはショッキング。こりゃ18禁になるわけだ。
3年後、テキサス。不法移民の弾圧を目論む悪徳議員マクラフリン(デ・ニーロ)を暗殺してほしいと謎のビジネスマン、ブースから頼まれるマチェーテ(トレホ)。彼は焼かれて殺されかけたハズなのに、元気そのものといった感じ。高性能ライフルよりもナタ(マチェーテ)を選ぶトレホが可愛い。マクラフリン暗殺はそのものが罠であり、不法移民警備強化法を推すために彼の人気を上げるためのものだったのだ。タコスを売りながら彼を支援するトラック運転手ルース(ミシェル・ロドリゲス)、不法移民の狙撃犯として彼を追う移民局の捜査官サルタナ(ジェシカ・アルバ)トラック、美人を揃えている。
サルタナはマチェーテが元捜査官だったことを見つけ、彼に協力するようになる。ルースはブースの部下でもある、自警団のボス、ヴォンによって呆気なく殺されてしまうが、ブースの妻と娘を拉致してブースを脅すマチェーテ。そして麻薬王トーレスとブースが繋がっていたことを突き止める。国境を強化して安いブツが入らないように法律を作ろうとしていたのだ。そしてマクラフリンの選挙資金もトーレスが提供していたことが発覚。こうして不法移民たちとトーレスとの壮絶な戦争が始まる。
B級感モロ出し!さすがはロドリゲス。どことなく70年代の雰囲気をも思い起こさせるが、デ・ニーロの役どころなんて今のトランプ大統領も彷彿させる政治家だ。いつの時代もテキサスでは移民を嫌ってるんだな~てのがわかる(笑)。それに加え凄いのが有名俳優の贅沢な使い方。日本刀を振り回す悪役のセガールは最期には切腹みたいな形で絶命。デ・ニーロだってブースの娘に殺されたかと思いきや、さらに自警団によって殺されるというオマケつき。そして死んだと思われたミシェル・ロドリゲスが右目を失いながらエロカッコいい女になって戻ってきた!