「溢れる映画への愛」CUT eleboyさんの映画レビュー(感想・評価)
溢れる映画への愛
「本当の映画」を守るために、「本当の映画」を作り生き残るために、戦い続ける秀二の身体は、物語が進むに連れて、どんどん痛ましくなっていく。しかし、その魂は最後の最後まで、まっすぐ映画に向かっていた。ラストシーンが終わった後、沈黙のエンドロールの間も秀二の映画への愛は放出され続け、映画が終わった後の我々に一種の映画愛の卵を産みつける。秀二が守ろうとした映画というものを、自分の大切な何かに置き換えて観るというよりは、秀二が映画を守ろうとするその姿を、何も置き換えずに観るほうがよい
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