「それぞれの愛情が静かにぶつかる」小川の辺 Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれの愛情が静かにぶつかる
クリックして本文を読む
上意討ちなんてそもそも暗いテーマ。向き合う家族。主人公と親父は主君に従う、封建制度の侍。主人公の妻は、ひたすら見守るばかり。立場が微妙な奉公人も慕う妹の身を案じる。母親だけが唯一思いを述べる。それぞれの思いが絡み合い、でも衝突はしない感じ。感情移入もなく淡々と物語は進む。
当事者の妹が、何とも腑に落ちない中途半端な設定で気持ちが迫ってこないのが不完全燃焼。菊池さんらしく、きっぱりと白黒つける脚本にして欲しかった。だから、後味が悪いな。
庄内地方の四季折々の風景。東山さんと片岡さんの殺陣シーン。映像的には見甲斐があったけど、ドラマとしてはイマイチかなあ。
コメントする