ラスト・エクソシズムのレビュー・感想・評価
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エクソシズムはインチキか?!
数々行われてきたエクソシズム。一人の少年がその儀式の最中に死んでしまったことが原因で、エクソシズムはインチキだという信念を持っていた牧師コットン・マーカスがインチキを暴こうと試みる。
彼らが赴いたのはルイスの農場。彼の娘ネルが悪魔に取りつかれていると言うのだ。家畜が何頭も刃物で殺されていて、その都度ネルの衣服が血で染まっていた。早速インチキのエクソシズムを行うコットン。電気ショック、効果音、部屋に仕掛して家具を動かすといった手の込んだモノ。エクソシズムは上手くいったかのように見え、ルイスも満足した。しかし、その晩、コットンたちが泊まったホテルにネルが突然現れた・・・やがて、ネルを病院に連れていくが、異常は見当たらず、一旦帰宅するものの、今度はネルの兄ケイレブが彼女に刃物で傷つけられた。
もう一度エクソシズムをやってくれ!と銃で脅かすルイス。精神病だと考えていたコットンたちはとにかくネルを言葉でなだめ、地元の牧師にそれからをまかせてしまう。ネルが妊娠していたことについて、カフェの店員とセックスしたと告白したのだが、その店員にインタビューすると、彼はゲイであることが判明。やっぱり父親が近親相姦で?と再びルイスの家に戻るコットンたち。すると、そこでは密教と思えるほどの悪魔祓いの儀式が行われていた・・・
POVで撮られたドキュメンタリー。最後の儀式は、ネルをテーブルの上に乗せ、体から悪魔の子を取り出すというシーン。ゾッとしたが、これが悪魔だと、地元の牧師が正しいということになってしまう。悪魔を信じていない者が結局は悪魔を信じざるを得ない方向へと展開するストーリーだ。
あのクライマックスでは台無しでしょ…。
ある悪魔払いの様子を、モキュメンタリー形式で描いたホラー映画。
悪魔憑きの少女ネルの兄、ケイレブを演じるのは当時無名の俳優だったケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。
モキュメンタリーとはいえ、ドキュメンタリー映画の撮影という体で撮られているため、『クローバー・フィールド』の様に手ブレによる画面酔いをすることはなかった。ここには一安心。
「悪魔払いはインチキだ!」ということを証明するために、神父が自らその手法を明かしながら悪魔払いを行う様子は面白い。
信仰心を無くした牧師と、信仰心により悪魔を恐れる依頼主という、普通のエクソシストものとは逆の設定になっているところも面白い。
少女に起こる異変は本当に悪魔の仕業なのか、それとも精神の病が引き起こしているものなのか?
エンディングまで展開が二転三転して、どういう結末になるのか読めないところは非常に良かったと思う。
…それだけにラストは残念の一言に尽きる。あんな陳腐なエンディングなら、最後まで謎が残るような終わり方をしてくれた方が何倍も良い。
期待値が低かった分、思っていたより楽しめたが、決してお薦めできる様な映画ではない。
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自宅で鑑賞。米仏合作。E.ロス(共同)製作。バナナケーキレシピの件りが好き。ファナティシズム、ファンダメンタリズム、サタニズムカルト、DV、インセスト、同性愛、銃……と云った米国の抱える問題が鏤められており余りにも呆気無く唐突に迎えるラストは誰が真実を語っていたか判明する。ラストカットはこのジャンルのテンプレートとも云える『ブレア・ウィッチ・プロジェクト('99)』。歪曲・拗曲する“ネル・スウットザー”は全て演者A.ベルの軟体に任されCG等の特撮は未使用らしい。米国では続篇が完成している。70/100点。
・P.ファビアン演じる“コットン・マーカス”牧師のトリック種明かしの殆どは『Marjoe('72)』から拝借している。モキュメンタリーとして“ルイス、ケイレブ・スウットザー”のL.ハーサムとC.L.ジョーンズ、“シャンナ、ジョン、ジャスティン・マーカス”のS.フォレストール、J.ライトJrとJ.シェイファー、“アイリス・ライゼン”のI.バー、“ローガン・ウインターズ”のL.C.レイド“ベッキー・デイビス”のB.フライ......とファースト・ネームと役名を揃えている。
・鑑賞日:2012年6月17日(日)
怖くない
他のエクソシスト系のようにブリッジのまま階段駆け下りたり、
部屋の天井に張り付いたりするのかとおもいきや、
そんなシーンは全くなかった。
ちょいちょいビクッと驚くシーンはあったものの怖くないです。
ヒューマンドラマ系のちょっとホラー?w
最後はアメリカらしい悪魔崇拝ENDで
今まで可もなく不可もなく進んできたのに一気にB級爆発。
神や悪魔を信じれなくなってしまった牧師が最後の最後で悪魔と直面し、
新の牧師へとなるのを書きたかったのかな?
んー..もうちょっと悪魔崇拝の部分を匂わせたら良かったのかも
何か中途半端
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「パラノーマル・アクティビティ」でお馴染みドキュメンタリー仕立てのホラー、通称モキュメンタリーホラー。
主人公マーカス牧師への密着形式で話は進む。
悪魔など信じず、悪魔祓いはヤラセだと言い張るマーカス牧師。自身もまたイカサマの悪魔祓いを何度となく行っていた。
ルイジアナの農家から悪魔祓いを依頼される。実践しながら嘘を暴露するドキュメンタリー映画を製作するつもりでいたが…。
いくら実録っぽく作っても、結局は映画で作り物。それでもビクッとしてしまうのがモキュメンタリーホラー。いつもながら思うが、アイデアは面白い。
これまで否定していたものが根底から覆され、価値観がひっくり返る。マーカス牧師の葛藤の姿が強調される話だったら良かったのだが、やっぱり見所は恐怖演出とショッキング描写。
嘘だと分かっていても、楽しんで怖がるのが一番。
でも、終始画面が揺れてドキュメンタリーっぽく作ってるのに効果音や音楽は要らない。中途半端。後、急に劇映画的オカルト展開になってしまう終盤はポカ〜ン…。
悪魔に取り憑かれた少女の怪演は凄い。
この熱演だけは本物だ。
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