「人はみな、生きている限り「星守る犬」だ。」星守る犬 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
人はみな、生きている限り「星守る犬」だ。
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映画「星守る犬」(瀧本智行監督)から。
タイトルや予告をみても、その意味がわからなかった、
「星守る犬」という言葉が、気になって仕方なかった。
作品の中で、こう説明している。
「『星守る犬』って言葉、知ってるかい?
決して手に入らない星を、ずっと眺め続ける犬のことだ。
これ、高望みをする人を表わす例えに使うらしいよ」と。
へぇ~とメモしながらも、ちょっぴり違和感があった。
「手に入らないものなんて、眺めているだけでムダだよ」と
言い返す主人公に、祖父はサラッと呟く。
「あのね、生きるってことは、所詮ムダだらけなんだ。
君のように、殻に閉じこもって生きるよりも、
高望みを続ける人生の方がいいと、僕はそう思うよ」
そんなシーンを観ても、この「星守る犬」の単語が、
しっくり私の心に入ってこないまま、観続けた。
そして、ラストシーン。
「望んでも、望んでも、叶わないから、望み続ける。
ただ、それだけ、それでいい。
人はみな、生きている限り『星守る犬』だ」の台詞で
なるほどなぁ・・と納得した。
最後に、忠告。犬好きの人で、今飼ってない人は、
この作品はお勧めしない、飼いたくなってしまうから。
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