「アンアンアン、それで良いのかドラえも〜ん💦」映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
アンアンアン、それで良いのかドラえも〜ん💦
国民的アニメ『ドラえもん』の長編映画第31作。
1986年の長編第7作、『ドラえもん のび太と鉄人兵団』のリメイク。
ある日、のび太の下へ巨大ロボットが降ってくる。
喜ぶのび太だったが、それはロボットが支配する星「メカトピア」から送り込まれた兵器だった。
人間を捕らえ奴隷にすることを目論むメカトピアの軍団にのび太たちが立ち向かう。
TVスターである福山雅秋の声を演じるのは『東京タワー』(主題歌)、『ガリレオ』シリーズの福山雅治。
国民的作品『ドラえもん』!
1969年、藤子・F・不二雄先生の手により生み出されてから、50年以上にわたり子供たちに愛されている作品。
日本国民ならよっぽどの高齢者でない限り、ほぼ全員知っている作品と言っても良いでしょう。
とはいえ、個人的にはそれほど思い入れはない。
子供の頃にちょこちょこっと漫画、アニメを観ていた程度。
劇場作品は1996年の『銀河超特急』を最後に卒業したかな?
だから24年振りの長編『ドラえもん』の鑑賞となりました!
原作漫画もリメイク前の作品も観ていないので、先行作品との比較は出来ない。ピッポがオリジナルキャラクターであることも知らなかった。
名作と評判であり、たまたまテレビでやっていたので鑑賞してみた。
子供から大人まで、幅広い年齢層にファンがいる作品ではあるが、あくまでも『ドラえもん』は児童向けアニメ。
子供が楽しむことができれば、作品としては大成功なのであり、大人がとやかく言う作品ではない。
そういうことで言えば、本作は大成功じゃないですかね。
『ドラえもん』シリーズとしては、かなりハードなSF展開が繰り広げられますが、きちんと子供目線に立った物語になっており、笑ったり怖がったりしながら物語に没入できるはず。
ゲストキャラクターであるリルルやピッポは可愛らしいし、彼女たちとの別れは子供にとってはかなり感動出来るのではないでしょうか。
子供向けアニメとはいえ、親世代もしっかりと楽しめるアニメーションに仕上げようという製作サイドの意図も十分伝わってきた。
ハラハラするようなサスペンスや、手に汗握るロボット兵団との戦いが繰り広げられるので、少なくとも退屈することはないはず。
ギャグシーンやコメディシーンにはかなり気を使っていたようで、大人が見ても普通に面白い。
のび太ママの前で色々なキャラが「ここは狭いから…。」という場面や、ピッポが生まれた場面なんかはついつい笑ってしまいました🤣
のび太たちが、誰もいない街でワイワイとバーベキューをする場面。ああいうの好きだなぁ💕
子供たちが誰からも支配されない自由な時間を過ごす。こういうシーン、個人的なツボ。
細かいところで気になる点はあるのだが、まぁそれは許せる(しずかちゃん、どうしてここに!?って、そりゃ家の風呂を勝手に改造されてるからだろ…😅)。
ロボット兵団とのラストバトル、ドラちゃんの秘密道具を活用すれば普通に勝てるだろ?とか思ったけど、それもまぁ許せる。
でも、クライマックスの展開は擁護しようがなくないか?
過去に戻ってリルルやピッポごとロボット兵団を消す…。
確かに感動的な別れを演出できるし、敵を一掃出来るしで最適解の様に思えるがちょっと待てぃ!
メカトピアには罪のないロボット達が沢山いるんじゃないの!?そいつらごとジェノサイドするの!?
それじゃ身勝手に侵略してきたロボット兵団となんにも変わらないじゃん!
ロボットたちは所詮物質、ってこと?いやでもピッポやリルルには心が芽生えたんだから、メカトピアの奴らだって心があるかもしれないじゃないか!
過去何万年にもわたり過ちの歴史を繰り返してきたが、それらを踏まえてより良き世界を創り出すように努力しよう!それこそ君たち子供たちに伝わってほしいメッセージなんだ!ってことならわかる。すげーわかる。
でも、過去を全て無かったことにして新しい世界を創ろう!というのは納得出来ないし教育的にも良くないっ!!
人間たちのような素晴らしい世界を〜、とかリルルが言ってたけど、人類の歴史は血みどろだし、現在進行形で問題は続いていますよ。そういう事実を教えることも大事だと思うよ。
安易な歴史修正は大問題だと、個人的には思うのだがそれを言い始めると『ドラえもん』という作品自体を全否定してしまうことになるので難しいところ。
まあ、子供向けアニメだということで広い心で楽しく観る分にはオススメ。何より子供、特に男の子なら大満足するのではっ!?
アニメーションのクオリティも抜群なので、アニメファンには大いに見所あり!
ドラえもんってモチモチしてて気持ち良さそうだな、っと思った(小並感)😋