「電車に乗ろう」阪急電車 片道15分の奇跡 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)
電車に乗ろう
あとでパンフレットを見たら
監督さんも脚本家さんも
好きな人ばかりだった。
特に脚本家は「ちゅらさん」の
岡田惠和さん。
直後に原作を読むと
台詞回しは、ほとんどそのまま採用されているのに
驚いた。
その原作に、実に自然に台詞や
演出で合間を埋めていることにも
改めて驚く。
原作にない部分で気に入ったのは
おばあちゃんの時江の
回想シーン。
現在の時江を宮本信子さん
若い時の時江を黒川芽以さんが演じていた。
とても、よく似ていて、仕草なども
きっと演出も合わせてあるんだろうけど
違和感のなさに一人で感動していた。
他の登場人物のキャスティングも
大成功だったと思う。
それと
原作も映画も、子役の使い方が
絶妙だと思った。
主に阪急電車の車内での
出来事を描いているのだけれど
赤の他人との接点は、
何もなければ難しい。
恋する者同士は
自然と出会いの会話のきっかけが生まれるけれど
そうでない場面は、
そうはいかない。
そこで時江の孫、亜実が、
その役割を発揮する。
その流れが自然で、好ましく
久々に用もないのに今津線に
乗ろうかという気分になった。
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