「一歩前へ踏み出したくなる」阪急電車 片道15分の奇跡 erieeさんの映画レビュー(感想・評価)
一歩前へ踏み出したくなる
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何気ない日常の中のわずかな時間を電車内で共有する人々の物語。
宮本信子のおばあちゃんと孫の芦田愛菜ちゃんがとても良い。
車内で聞こえてくる会話が物語を紡ぐ。
車内に佇むウエディングドレス姿の女性に声をかけ優しく話を聞きアドバイスをするおばあちゃん。
赤の他人だからこそ話せることがある。話したら楽になるわよ。本当にその通りだと思った。
イケメン彼氏にDVを受けているが別れられずにいる彼女。車内で怒鳴り散らす彼氏に驚いた孫は大泣きする。おばあちゃんは孫に言う。「泣くのはいい、自分で涙を止める事の出来る女になりなさい」と。
おばちゃん集団は車内でお喋り。突然の腹痛で途中下車したおばちゃんにDVを受けていた彼女が介抱する。
「そんなの友達じゃないからもう付き合い辞めたら」
断る勇気を貰ったおばちゃん。
駅のホームで少女が1人。
どうやらハブられているらしい。
偶然同じ名前だった女性は少女を励ます。
「きっと貴方はステキな女性になる、だって私に似てるから」
おばちゃん集団は今日もお喋り。
すると孫が言う。「電車の中では静かにと習ったのに何でお喋りしてるの?」
おばあちゃんは「あなたは、面倒なことに口を挟んだわね」おばちゃんvsおばあちゃん。おばあちゃんの圧勝。
電車内で席を譲ってくれた青年がお祖父さんの若い頃に似ていた。あんなに犬は飼わないと言っていたおばあちゃんが犬を買って来た。
孫「私にも貸して」
おばあちゃん「だめです。これは私の犬です」
ほんわかしていてピシッと筋の通ったおばあちゃんはカッコいい。
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