キッズ・オールライトのレビュー・感想・評価
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ある家族が困難を乗り越える姿を描いた傑作だ。
本作はレズビアン・カップルが出てくるが、結婚生活で、誰にでも起こりうる問題を取り上げた映画だ。家族の危機を乗り切るためには、当事者たちが向き合うことだという、明らかなメッセージも感じられる。
本作は、胸の露出を含むヌードやセックス描写があるため、R15+指定。リサ・チョロデンコ監督自身、ミュージシャンのウェンディ・メルヴォイン(メルヴォワン)とレズビアン・カップルであり、匿名の精子提供に基づき男児を出産している。
俳優陣のアンサンブル演技が素晴らしい。ある家族の個性を楽しく、困難を乗り越える部分を感動的に描いている。自然に温かく見守る目線が感じられるし、面白くスマートな映画だ。
感傷的で甘い話かもしれないが、ユーモアと緊張の間で揺れ動く瞬間がある。ある出来事から生じた葛藤を乗り越える姿を、適度なテンポで取り上げた、ホームドラマの傑作だ。
形はともあれ日常の延長線上を描いているのかも
アネット・ベニングに引っ張られてか、気が付いたら観ている最中から「アメリカン・ビューティー」と重ねていた。角度によっては多少家族構成が違うのかも知れないが、アメリカの平凡な核家族の日常の延長線上を垣間見た気がした。
コメディタッチだが結構シビアだ。
観ている側の感情としても紆余曲折あったが、最終的にはニックの立ち振舞いに胸が熱くなった。
色々と考えさせられる印象深い作品だった。
いつのまにか大人になってる
家族構成はレズビアンの夫婦と精子提供で産んだ二人の子供。
ちょっと変わってると言えば変わってますが
映画の根幹は家族を描いている
普遍なものな気がします。
親たちだって過ちをおかすし、
いつの間にか子供たちはそれを受け止めて
人間同士としての理解をしようと
成長した姿を見せてくれる。
ちゃんと愛情をもって出来上がってる絆は
固いものだと改めて感じられる
いい作品でした。
こういうの観たかった!
ピーナッツバターファルコンと
メインビジュアルが似てたので
前情報なしに鑑賞。
そうそう、こういう
あたたかくてちょっと泣けるの
観たかった!
レズビアンママカップルと
それぞれが同じ精子提供者の精子で産んだ
2人の姉弟という
なかなか類を見ない家族構成!
珍しい家族構成だけど、
家族の悩みはそんな特別でもない。
仕事のことでピリピリしたり、
自立したい年頃の子どもと、
どうしたって心配な親…
そして登場する"精子パパ"。
子どもたちは嬉しくても、
「自分の家族をとられちゃう」と焦って苛立つママ(夫)の気持ちは、分かる気がする…
でもこれがどうしたって憎めないパパなのね(マークラファロは適役でしたね)
見てよかった!!
子供たちは大丈夫。でも大人たちは・・・
レズビアンという設定を除けば、
フツーの映画です。
今見れば、とくに面白みもありません。
2011年現在なら斬新な設定でしたね。
10年ほど経ったいま、
この設定がフツーになった世界は、
もしかしたら実際にレズビアンだという監督の
望んだ世界だったのかしら。
2022年現在、LGBTQをはじめとする各種差別は
さらに細分化されもはや何が差別で何がフツーなのか
分からなくたってきたような気がしてならない。
もっともっと、もっともっと、さらに細分化され、
特定のカテゴリーで分けるのが難しくなったとき、
差別の境目がなくなるのかもしれない。
いまから10年後、
「この映画の設定の何が面白いの?」
と、この映画の評価が最低ランクをつけられたときが
ほんとの意味で差別がなくなったときかもしれない。
その時代は完全に個人の時代になっており、
国、人種、肌の色、血縁、職業、趣味嗜好、土地柄、
家系図、戸籍、といったIDが意味をなさなくなったとき、
ぼくは何をアイデンティティに生きていけば良いのだろうか。
そんなことを考えずにフツーに暮らしたい。
男が気持ち悪い俳優だと思った。でも、最後まで見て、それで良いと思っ...
男が気持ち悪い俳優だと思った。でも、最後まで見て、それで良いと思った。
ロシア文学見たく愛する者を殺すとあるが、カラマーゾフの兄弟を指しているのだと思うが、家族だけれども、愛はなかったと僕は見ているが。
赤面もの
名作との評判なので気になって観てみたが、まさか中年レスビアン・カップルの話とは面食らった。
確かにこんなシチュエーションのホームドラマは今まで見たことが無かったから、新しい時代の風を感じます。タイトルのThe Kids Are All Rightはレズビアンカップルが人工受精で生んだ子供がどう育つかという不安に応えているのでしょう。
精子ドナーの匿名性堅持と子の出自を知る権利については国や州によって異なるがワシントン州では2011年から「子どもが18歳になる時点でドナーの身元情報と病歴の公開」が可能となったのでプロットの下敷きになったのでしょう。幸いに本作のドナーはまともな方ですが人によっては全く異なるストーリー、場合によってはホラーにもなってしまいますね・・。
元は他人だから、長年連れ添うことで生じる軋轢はレズビアンカップルでも同じですね、蜜時を過ぎれば互いの粗が見えてくるのに不思議はない。
倦怠期の夫婦がポルノを観ながら行為に及ぶシチュエーションは有りそうだが劇中のカップルはゲイのポルノを観て興奮するのだから、ブラック・コメディにしか思えない。ことほど左様に性とは何かがテーマのように露骨なセリフや、描写が頻出するので赤面もの。
子供たちの友人が性的関心が異常に強かったり麻薬にまで手を出す不良の設定だが本人たちはいたって正常、ドナーの男性と一緒にバスケを愉しんだり男親ならではの存在に惹かれる気持ちも描かれる。
だから子供たちを想うなら普通の家庭を持つべきでしょうとは今の時代は言い辛い、結局、特殊な家庭環境でも子供たちは大丈夫よと当たり障りのない幕引きでした。
レズ夫婦と息子たち
監督自身がレズで同性婚してる人らしいので、ドラマチックの割に淡々として描写です。
同性愛流行の最近ではなく10年前の作品なので、それなりに斬新だったのでは?
登場人物が全員美男美女ではない普通の外見なので妙にリアル。
ゲイの心情は頭では理解するけど心ではついていけないので、やはり感情移入はしづらいですね。
いかにもサンダンス系の内容ですが、ゲイ映画にしてはStoraightにも観易くスラッとした仕上がりです。「なにこれ?」って人も多いと思います。人には薦められません。
ヘテロ向けのレズビアン映画
この作品監督自身が、ヘテロ大衆向けに作ったと言ってます。
そして、海外でも、レズビアンのための作品でないと批判されてます。「レズポルノ」が好きな人は笑って見れるかもしれないけど、レズビアンとして生きる人が楽しめる作品とはいえない。
ポールのヒッピー風、ボヘミア風の生き方が好き!
コメディが大好き!!特に米国のは面白いから、時々、探しては見る。 マークラファロMark Ruffaloの出るコメディ? 彼が、出演する作品は『スポットライト』と『ダークウォーター』しか見たことがない。弁護士や新聞記者役は彼にピッタリあってるし、私も個人的に社会問題の映画が好きだ。コメディはどうかな? それがなかなかいい。物静かな性格そうだが、落ち着かなそうの態度がよく出ていて滑稽だった。
ニック(アネット・ベニング)と娘ジョニはなんでもできる優等生タイプ。ニックはアル中と戦ってるけど。 ジュリアス(ジュリアン・ムーア)とレイサー(息子)と精子を提供したポール (マーク・ラファロ)が似たような滑稽なタイプ。
ちょっと気になったところ、好きだったところはポールのヒッピー風、ボヘミア風の生き方。ジョニも(ニックの好きだったヒッピー時代の歌手の大御所、ジョニミッチェルの名前をとる)ポールのこの生き方が気にっているようだ。 Blue という昔のアルバムから All I Want をニックが歌い出すとポールも一緒に歌い出す。 ニックは高校生の時このアルバムに浸っていたようだ。ニックは高校時代はヒッピー思想を愛していたようで、その後、産婦人科医になって、人生をもっとコントロールしてきたようだ。今では、家族で、もっとも収入を得る立場になっているから、柔軟なヒッピー風の生き方をしていない。 ポールと歌うことにより、ジョニーミッチェルに酔っていた自分を取り戻したが。
ポールはジュリアスとの浮気を除いては、面白いタイプの人。 大学も中退し、スポーツもダメかもしれないが、彼の生き方に、ジョニとレイサーは憧れる。家族の中でニックは男親であっても、二人にとってはそのポールの存在は新鮮だった。(二人はゲイでもレスビアンでもないから男の存在を求めているところがある)ポールはヒッピー風であって、自分の有機野菜農園を持って、そこからの野菜でレストランを経営していて、フリー スピリッツがあり、バイクに乗り、親のように規則を作ったりして、二人の青春時代を規制しない。(責任がないからねえ)
なぜ、子供たちは大丈夫になったのかわからないが、子供より、家族に焦点がおかれ、家族は大丈夫の方がいいのではないか?
ルイスは悪くないじゃない!
観た後は『6才のボクが大人になるまで』に似た気持ちになった。ここにもジュリアン・ムーアが。ルイスは悪くないのにー!
この家族のこの時点での話にしたのが現代的かなとは思った。
ポールは意識高い(笑)系。
すんごい豪華キャスト…
なのに…あれ?
いや演技とかさやっぱ凄いわけよ
アネットベニングの男っぷりとかおおってなるのに
なんだこのストーリー?
まったく面白くないぞ
子供達ただただかわいそう
片方はすごく堅物で片方は浮気
う〜ん
すごく2人とも愛はあるのだけどね
良作
家族、兄弟、恋人、親子、セフレ、友達…… 様々な名前の付いた人間関係について、それって何だろう、どうしてこうなんだろう、というような疑問を投げかけながら、突き放さず、シリアスな事柄もコメディタッチであたたかく描いた素敵なお話。
EDで流れるMGMTの「The Youth 」、大好きな曲でびっくりしてしまった。
The youth is starting to change
Are you starting to change?
Are you together?
ハッピーエンドなのか分からないのはハッピーってなんだろうって思うからなのかも知れない。不思議な鑑賞後感。面白かった!
なんだかサザエさん的な映画に見えてしまった。どろどろしてるけど。 ...
なんだかサザエさん的な映画に見えてしまった。どろどろしてるけど。
18歳の子のキスシーンが良かったなー
なんかなんでかどうしてそうなったかわかる気がする。若気の至りだね…後悔しないといいね…
またすぐに観たくなる映画!
レズビアンカップルとその子供達っていう、ちょっと変わった家族だけど、そこで起こる日々のあれこれは、どの家庭にもあるごく普通の日常やトラブル。
家族って良いも悪いも含めてこういうものだなって、そしてそれが一番素晴らしい事だって見つめさせてくれる。
大好きな映画です。
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