キッズ・オールライトのレビュー・感想・評価
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ある家族が困難を乗り越える姿を描いた傑作だ。
本作はレズビアン・カップルが出てくるが、結婚生活で、誰にでも起こりうる問題を取り上げた映画だ。家族の危機を乗り切るためには、当事者たちが向き合うことだという、明らかなメッセージも感じられる。
本作は、胸の露出を含むヌードやセックス描写があるため、R15+指定。リサ・チョロデンコ監督自身、ミュージシャンのウェンディ・メルヴォイン(メルヴォワン)とレズビアン・カップルであり、匿名の精子提供に基づき男児を出産している。
俳優陣のアンサンブル演技が素晴らしい。ある家族の個性を楽しく、困難を乗り越える部分を感動的に描いている。自然に温かく見守る目線が感じられるし、面白くスマートな映画だ。
感傷的で甘い話かもしれないが、ユーモアと緊張の間で揺れ動く瞬間がある。ある出来事から生じた葛藤を乗り越える姿を、適度なテンポで取り上げた、ホームドラマの傑作だ。
形はともあれ日常の延長線上を描いているのかも
いつのまにか大人になってる
こういうの観たかった!
子供たちは大丈夫。でも大人たちは・・・
レズビアンという設定を除けば、
フツーの映画です。
今見れば、とくに面白みもありません。
2011年現在なら斬新な設定でしたね。
10年ほど経ったいま、
この設定がフツーになった世界は、
もしかしたら実際にレズビアンだという監督の
望んだ世界だったのかしら。
2022年現在、LGBTQをはじめとする各種差別は
さらに細分化されもはや何が差別で何がフツーなのか
分からなくたってきたような気がしてならない。
もっともっと、もっともっと、さらに細分化され、
特定のカテゴリーで分けるのが難しくなったとき、
差別の境目がなくなるのかもしれない。
いまから10年後、
「この映画の設定の何が面白いの?」
と、この映画の評価が最低ランクをつけられたときが
ほんとの意味で差別がなくなったときかもしれない。
その時代は完全に個人の時代になっており、
国、人種、肌の色、血縁、職業、趣味嗜好、土地柄、
家系図、戸籍、といったIDが意味をなさなくなったとき、
ぼくは何をアイデンティティに生きていけば良いのだろうか。
そんなことを考えずにフツーに暮らしたい。
男が気持ち悪い俳優だと思った。でも、最後まで見て、それで良いと思っ...
赤面もの
名作との評判なので気になって観てみたが、まさか中年レスビアン・カップルの話とは面食らった。
確かにこんなシチュエーションのホームドラマは今まで見たことが無かったから、新しい時代の風を感じます。タイトルのThe Kids Are All Rightはレズビアンカップルが人工受精で生んだ子供がどう育つかという不安に応えているのでしょう。
精子ドナーの匿名性堅持と子の出自を知る権利については国や州によって異なるがワシントン州では2011年から「子どもが18歳になる時点でドナーの身元情報と病歴の公開」が可能となったのでプロットの下敷きになったのでしょう。幸いに本作のドナーはまともな方ですが人によっては全く異なるストーリー、場合によってはホラーにもなってしまいますね・・。
元は他人だから、長年連れ添うことで生じる軋轢はレズビアンカップルでも同じですね、蜜時を過ぎれば互いの粗が見えてくるのに不思議はない。
倦怠期の夫婦がポルノを観ながら行為に及ぶシチュエーションは有りそうだが劇中のカップルはゲイのポルノを観て興奮するのだから、ブラック・コメディにしか思えない。ことほど左様に性とは何かがテーマのように露骨なセリフや、描写が頻出するので赤面もの。
子供たちの友人が性的関心が異常に強かったり麻薬にまで手を出す不良の設定だが本人たちはいたって正常、ドナーの男性と一緒にバスケを愉しんだり男親ならではの存在に惹かれる気持ちも描かれる。
だから子供たちを想うなら普通の家庭を持つべきでしょうとは今の時代は言い辛い、結局、特殊な家庭環境でも子供たちは大丈夫よと当たり障りのない幕引きでした。
レズ夫婦と息子たち
ヘテロ向けのレズビアン映画
この作品監督自身が、ヘテロ大衆向けに作ったと言ってます。
そして、海外でも、レズビアンのための作品でないと批判されてます。「レズポルノ」が好きな人は笑って見れるかもしれないけど、レズビアンとして生きる人が楽しめる作品とはいえない。
ポールのヒッピー風、ボヘミア風の生き方が好き!
コメディが大好き!!特に米国のは面白いから、時々、探しては見る。 マークラファロMark Ruffaloの出るコメディ? 彼が、出演する作品は『スポットライト』と『ダークウォーター』しか見たことがない。弁護士や新聞記者役は彼にピッタリあってるし、私も個人的に社会問題の映画が好きだ。コメディはどうかな? それがなかなかいい。物静かな性格そうだが、落ち着かなそうの態度がよく出ていて滑稽だった。
ニック(アネット・ベニング)と娘ジョニはなんでもできる優等生タイプ。ニックはアル中と戦ってるけど。 ジュリアス(ジュリアン・ムーア)とレイサー(息子)と精子を提供したポール (マーク・ラファロ)が似たような滑稽なタイプ。
ちょっと気になったところ、好きだったところはポールのヒッピー風、ボヘミア風の生き方。ジョニも(ニックの好きだったヒッピー時代の歌手の大御所、ジョニミッチェルの名前をとる)ポールのこの生き方が気にっているようだ。 Blue という昔のアルバムから All I Want をニックが歌い出すとポールも一緒に歌い出す。 ニックは高校生の時このアルバムに浸っていたようだ。ニックは高校時代はヒッピー思想を愛していたようで、その後、産婦人科医になって、人生をもっとコントロールしてきたようだ。今では、家族で、もっとも収入を得る立場になっているから、柔軟なヒッピー風の生き方をしていない。 ポールと歌うことにより、ジョニーミッチェルに酔っていた自分を取り戻したが。
ポールはジュリアスとの浮気を除いては、面白いタイプの人。 大学も中退し、スポーツもダメかもしれないが、彼の生き方に、ジョニとレイサーは憧れる。家族の中でニックは男親であっても、二人にとってはそのポールの存在は新鮮だった。(二人はゲイでもレスビアンでもないから男の存在を求めているところがある)ポールはヒッピー風であって、自分の有機野菜農園を持って、そこからの野菜でレストランを経営していて、フリー スピリッツがあり、バイクに乗り、親のように規則を作ったりして、二人の青春時代を規制しない。(責任がないからねえ)
なぜ、子供たちは大丈夫になったのかわからないが、子供より、家族に焦点がおかれ、家族は大丈夫の方がいいのではないか?
すんごい豪華キャスト…
良作
またすぐに観たくなる映画!
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