劇場公開日 2011年1月29日

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「園子温というジャンル」冷たい熱帯魚 オレさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5園子温というジャンル

2016年6月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

ヒミズとか愛のむき出しとか恋の渦とかあの辺りのどっちかってと園映画って言ったらこれでしょ的作品に触れずに、地獄でなぜ悪いとかラブ&ピースといった割と最近のエンタメ園映画だけ見て園子温を知った気でいた自分。
代表作であろうこの作品も観たことなかった。だってグロ好きくないもん腹の辺りヒリヒリするし笑。

というわけで鑑賞。実話の連続殺人をベースにした話らしく、その事件のWikipediaを見るとわりと忠実に再現されているのがわかる。つまりこんな犯罪をホントに行った人間が存在するこっわ。

村本演じるでんでんの飄々としながらも気分屋で残酷な一面をみせる怪演が光る。自分の力で生きてきた自負と自分に逆らうものは全員ぶっ殺すという自信に溢れた姿が相当恐ろしい。

それに対する主人公社本の気弱で自分がなく、事なかれ主義で生きてきた人間性が正反対に描かれている。村本の悪行を手伝わされ、衝撃の証拠隠滅を目撃し、村本に散々侮辱され続けた2時間分のフラストレーションを後半一気に爆発させる吹越満の演技力にも驚く。
たった20分で2時間分の情けなさを取り戻して余りある狂気を見せつけてからの

人生ってのはなぁ!!!
ぃたぃんだよぉぉぉ⤵︎⤵︎

なぜこのタイミングでその発音?笑と一瞬思ったが忘れられないセリフに。意味はあまりわからない笑。

溜めて溜めて溜めて大爆発。そんな感じの映画。問題のボディを透明にするシーンはなんかもう壮絶すぎて逆にマヒしてそこまで恐怖抱かないクラス。きっとあの現場に居合わせたとなると視覚的衝撃より嗅覚的衝撃の方がキツイんだろうなぁ(誰)
正直絶賛される理由がよくわからないがでんでんと吹越満の怪演とラスト手前のアイコとのまさに血で血を洗う壮絶なシーンと神楽坂恵の巨乳がたまらない作品。

オレ