「浮遊する女たち」ロストパラダイス・イン・トーキョー ニックルさんの映画レビュー(感想・評価)
浮遊する女たち
『雌猫たち』もそうだったが、白石監督は男より女が上手い監督だと思う。都会の道をキックボードで登場する内田滋を観て、この作り手は帰る家もなくモラトリアムを彷徨う女たちを本当に愛しているのだと思った。
行動含めたドキュメンタリー会社の人達のリアリティとか、結末のどうしようもない甘さとか、気になる所は多くあるが。会社を辞めて自称地下アイドルをやりながら風俗嬢をやっている馬鹿だけど憎めない女の在り方から社会の閉塞感を醸し出すという部分は良いと思う。
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