劇場公開日 2011年10月15日

「オリジナルを越えた?「電人ザボーガー」!」電人ザボーガー ratienさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0オリジナルを越えた?「電人ザボーガー」!

2024年5月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

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自分は、ザボーガーにそれほどの愛着は持ってませんが、この作品からはその熱い想いがヒシヒシと感じられました。当時、流行りのリメイクとか、昔懐かしの登場人物を現代に蘇らせるとか・・・。
でも、大概の作品はその取り上げ方が雑だった気がします。出せば良いってもんじゃない。
今でこそ、「シン・ウルトラマン」等の愛ある作品が出来て、嬉しい限りですが、当時は・・・。
そんな意味では、このザボーガー、本当に最高の蘇らせ方だったと思います。

CGでの変身?(バイクからロボットに変わるところ)シーンなんてかっこよすぎ、明らかにオリジナルを越えてます!
そして、いきなり最後の話で申し訳ないですが、エンディングに登場人物たちのオリジナル映像を入れるなんてホンっと感動すら思えました。

作品としては、二部構成で、テレビ放映時のリメイクとなる青年期とオリジナルとなる20年後の熟年期になってます。
もう、熟年期の方はおふざけの極地ですね。なんせ、板尾さんが演じてましたから。
前編と後編の間にCMインみたいな映像が入るのもお洒落でした。
それでいて、結構考えさせられる部分もあります。不条理な上の意向に従うことが正義と言えるのか?みたいな・・・
おふざけばかりの井口作品には珍しいんじゃないかなって、思っちゃいました。

元々、井口監督の作品って大好きなんです。(「片腕マシンガール」なんて最高傑作だと思ってます)
でも、このザボーガーは井口監督にしては、ちょっとおとなしかったんじゃないかなって気もします。エロさもバカさもグロさも全てがちょっとダウン・・・。まぁ、そこが万人ウケとでも言いましょうか。誰でも安心して見れるっていう感じもします。
ヒーローものだから、そのくらいの方がいいのかな・・・。

だから、自分的にかなり不満なところもありましたが、熟年のヒーローということで、環境が自分に近い想いがこもっていて・・・。
別の意味で感情移入できる面白さもありました。

今回はブルーレイでの鑑賞だったんですが、特典でついていたスピンオフ、こちらもとても面白かった!
自分的にはオリジナル以上に楽しめた一本でした!

ratien