トラブル・イン・ハリウッドのレビュー・感想・評価
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頑張るデ・ニーロに感心はした
試写会にて客の反応が悪くても気にしないデ・ニーロプロデューサーだが、資金調達したオーナーには逆らえない。「気にしてたら新しいことができない」 一理ある。トップは大変だなと思いましたよ。
関係者に先に見せてアンケートを取り、そして修正してストーリーを完成させる。一般客に上映されるのはそれからだ。
この一連の流れは良かったですね。なんかDVDやブルーレイの映像特典で「もうひとつのエンディング」てのが最近はよくあるのを思い出しました。
ただ、私生活のゴタゴタ話は退屈で、中盤はコメディ感が強くなりテンポよく進んでいったけど、笑える場面は少なめかな。
それより主役だから当然かもしれませんが、デ・ニーロはずっと画面に出ています。他の出演者がメインの場面はほとんどなく出っ放し!体力あるなぁ~と感心しましたね。
(再認識したシーン)
仲間が亡くなったとき葬儀で...
「見ろよ、こんなに知り合いがいたか?売人連中が泣いてる。譲ってほしかったな。女子高生みたいなのも居るぞ」
→ 短くもイカレた人生・・これぞ芸能界と思った。そりゃTV離れも加速するわ。
エンディングは信念を貫いた人に一本取られた感じで賛否両論でしたが、こういう人がいるからこそ斬新なアイデアが次第に普通になるんだなと思えました。
全体的には複雑になった現代では、あっと驚くような場面はなかったですね。
デニーロの困り顔鑑賞会
実際の映画プロデューサー、アート・リンソンの回想録”What Just Happened? Bitter Hollywood Tales from the Front Line”(何があった?最前線からの苦いハリウッド物語)をもとに自身が脚本を書いたプロデューサー稼業の悲哀を笑い飛ばすような内幕映画です。
髭で拗らすのは『ザ・ワイルド』(原題: The Edge)のアレック・ボールドウィンだったそうですがブルース・ウィリスがノリノリで怪演してましたね、本人も自虐ネタっぽいのは分かってのことでしょう。
まあ、内幕ものといっても驚くような話も無く私生活でも問題山積、デニーロの困り顔鑑賞会のような映画でした。
業界の緩衝材
誘惑もトラブルも多い映画業界で、映画プロデューサーBenが「"power"を失った」2週間をシニカルに描いています。
2度の離婚で慰謝料と養育費が重なり、Benは最低限の荷物も片付かないアパートに一人暮らし。一方、2人の元妻は大豪邸住まい。そして2番目の元妻には未練タラタラのご様子。仕事では、実にくだらないことで製作決定になったり、はたまたコケたり。とにかく仕事も私生活も案件が多すぎで、口八丁な彼でも対応しきれません。
しかしどんな時でもBenはポジティブ!とりあえず良い方へ物事を運ぼうとします。クセ者ばかりの業界で多大なストレスを受けながら、あまり報われない潤滑油にはなっているようでした(^^)。
共感する点はほぼ皆無でしたが、俳優陣が面白くて飽きずに観れました。
華やかな業界の裏の切実さ
総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 70
音楽: 65
華やかな印象のある映画プロデューサーの日常を面白おかしく描いている。
芸術家きどりの監督と、利益を追求して一般受けの良い作品を求める出資者と、ひげをぼうぼうに伸ばしたブチ切れる大物俳優たちがいる。そんな人々の中に挟まれて、それぞれの立場を立てながら四苦八苦していく様子が、喜劇の中にも哀愁がこもっている。そんなに忙しいのに、離婚した家族の問題まで絡んでくるから余計に複雑だ。
似たような話はテレビ等で聞いたことがあるし、その話を知った後でいろんなことをして妥協点を見つけたりしなければならない調整役の仕事をみていると大変だなあと思うし、一見華やかな業界の華やかな仕事の裏事情の苦労が切実だった。最後のカンヌはやられた。別に大笑いする映画ではないし特別面白いと思ったわけでもないのだが、悲哀を感じて同情した。
どろどろ。。。
あんなにお金が動くし訴訟も多いんだからネタには尽きないと思うけど、
やっぱり実際に見てしまうとどろどろで本当タイトル通りの内容。
噂でもよく聞くけどスポンサーが絡んで内容が変えられてしまう事に関しては
前に見た映画で色んな車が壊されて行くのに
ひとつのメーカーだけはうまくすり抜けたり、かっこいいデザインの車が出て来たりして
その他のメーカーの車はぼっこボコになってる。
そんなんに気がついた時はお金の匂いがしてしまって映画に集中できなくなる。
でもこんな裏側を映画化するのは面白いと思うから
特に映画が好きな人は見て欲しいと思うw
ハリウッドの“あるある”ネタを垣間見られる?
ベテラン映画プロデューサーのベン(ロバート・デ・ニーロ)。
ショーン・ペン(本人が本人役で出演!)が主演する作品を
カンヌに持っていかなくてはいけないのに、
監督は芸術至上な(=観客受けしない)ラストを譲ろうとしない。
なんとかなだめすかして、再編集を懇願する。
さらにそれと平行して進めている作品では、
クランクイン間近だというのに
主演のブルース・ウィリス(こちらも本人が出演!)が
ヒゲ面&激太りで現場へ登場。
パニックに陥りつつ、ベンは問題に対処していくが…
実在のハリウッド・プロデューサーの原作を基にしているという本作。
業界の人にとっては、ブラックな「あるある」ネタが満載なのでしょう。
作り手・出演者から、そんな“内輪の楽しみ”な
雰囲気が(良い意味で)伝わってきました。
とはいえ、これだけのスタッフ・キャストをそろえた本作、
もちろんそれは、ただの内輪受けには終わっていません。
ですが、そんな作風ゆえに、
「ピリリとシニカルな笑いが聞いた佳作」に
終わってしまっているのも事実。
まあたぶん、もとからそれを狙って作っている作品なので、
よいのでしょう。
“本人役”を演じたショーン・ペンとブルース・ウィリスは、
特に楽しそうでした☆
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