SUPER 8 スーパーエイトのレビュー・感想・評価
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誰もが通る子供時代の映画
始めに言ってしまうが,この映画は最近の洗練された作品とは全く違う性格を持ったものです。
ストーリーも単純で,もの凄く派手なシーンがあったかと思えば,細かい部分は無視している。
まるで,子供が遊びで撮ったような,そんな雰囲気のある作品です。
しかし,だから駄作かといえばそうではない。
本当に描きたかったのは,派手な事故シーンでもなく,軍の陰謀でもなく,エイリアンとの触れあいでもない。
誰しもが持つ少年の頃の淡い思い出,そして抱いていた夢そのものだったのだと思う。
**以下,本当にネタバレ満載
~あらすじ~
少年たちは,持ち合わせの道具だけで自主製作映画を作っている。
ありきたりなゾンビ映画で,お世辞にも上出来とは言えない。
だけど,自分たちの作品に誇りを持ってて,何より素晴らしい時間を共有していたのだ。
あるきっかけから,少年たちは大きな事件に巻き込まれていく。
それは軍が隠してきたエイリアンの逃亡から始まる。
大混乱におちいる街,そして仲間の少女アリスも連れ去られてしまった。
少年たちは,アリスを救うため,封鎖された街へ戻っていくのだ。
そんな状況の中,保安官代理の息子でありながら,
気弱で,おとなしい少年ジョーは,アリスを救うため,勇敢に立ち向かう。
ジョーとアリスはいつしか両想いになっていたからだ。
彼はついに,エイリアンの隠れ家を見つけ,彼女を救いだした。
しかしエイリアンに追い詰められ,逃げ場所がなくなったとき,ジョーはその身をゆだねた。
そのジョーを掴んだエイリアンは,彼を見つめて,それから放した。
元々は,人間に捕えられて,帰ることができなかったことが原因だったのだ。
そして,エイリアンが宇宙へ旅立つとき,ジョーとアリスはともにそれを見ていた。
その後ろには,度重なる誤解がもとで憎みあっていたお互いの父親もいた。
空高く上がっていく宇宙船を見ながら,二人は手を握り合った。
~あらすじ おわり~
この映画の本質は,全体のストーリーの中にもよく表れています。
そもそも,街をメチャクチャにでき,電気を自由に操れるエイリアンを捕えることができるのか?
そして,どういう目的でエイリアンを捕えて軍事機密にまでする必要があったのか?
そんな細かいことを考えること自体がナンセンスなのでしょう。
つまりは,全体のストーリー自体が,子供が抱くような発想なんですよね。
ひ弱な少年が,恋した少女のために驚くほどの力を発揮して勇敢に助けに行くなんてのも,
誰しもが少年期に妄想したに違いありません。
彼らが撮影していたゾンビ映画の中にも,同じ要素がちりばめられているのも注目です。
これは僕個人の考えですが,メインストーリーは逆でもよかったんですよ。
少年たちがSF映画を撮り,現実にはゾンビが現れても同じこと。
まぁ,スピルバーグがプロデューサーだったので,このようにしたのかもしれませんが(笑)
おそらく,アカデミー賞を取るような作品ではないですし,人を驚かせたり,何かを訴えかけたりするような性質のものではありません。
ただ,観たあとに心がふわっと暖かくなるような,そんな感じがしました。
宇宙人の設定をもっと考えてあれば……
とにかく、主役の少年が純で可愛いですね!他の子たちも純情一直線。
宣伝時にピックアップされまくっていたミステリー要素は、全くありません。物語はどストレート。
ご都合主義的なストーリー展開が若干目障りですが、迫力のある演出、美しい映像、そして少年らの可愛らしさが際立った構成は秀逸だったと思います。
おやじさんの「 I Gottya !」のセリフには少しだけウルッときましたが、人食い巨大エイリアンを応援しようと思う気は微塵も起きず、ETの再来とはほど遠いエンディングでした。
中途半端
謎の生物、地球の危機、恋愛、家族愛、友情…色々詰め込みすぎて、結果「中途半端」に仕上がってしまってます。
映像の迫力はあるので、それを目当てに劇場に足を運ぶのはアリですが、ストーリーには全く期待できません。
登場人物の誰一人感情移入できず、大きな興奮もなかったので、正直終わった後は「え、これだけ?」でした。
E.T.とスタンドバイミー
安心して見れる娯楽映画。
E.T.とスタンドバイミーを併せた映画と紹介されているが、
その通り。
宇宙人がE.T.より凶暴で、少しグロイ部分もあるが、
基本的には家族で楽しめると思う。
この映画も出てくる宇宙人が最近よく見る形だ・・・
コストを抑えるために宇宙人のテンプレートが
あるんじゃないかというぐらい・・・
というか、あるんだろうけど、
この夏はこの映画で問題なし。
コダックの黄色い箱。
かなり前に劇場でチラシを見つけた際、タイトルのスーパー8の意味が
まったく分かっていなかった私。(や~ね~もう、これだから~^^;)
というか、このタイトルから、すぐにこれが8mmフィルムだと気付くのって
きっとある程度の年代人のはず、ですよね。いや~8mmだって懐かしいv
子供時代から映画製作…って、やはりスピルバーグやらJJやらは同じ
環境というか境遇というか、才能ってのは若い頃から芽吹くもんですね。
写真に並んで写る二人、なぜか顔まで似て見えるから不思議~親子!?
さて…その、スピルバーグへのオマージュ全開で作り上げたJJの作品。
ものすごくスピルバーグ系なんだけど、明らかに違うのはドラマの薄さ^^;
もともとJJは、男の子と女の子の青春・成長・恋愛物語を作るつもりで、
結局あの怪獣もどき(爆)は、あとから話に足したんだとか。そのせい?か、
どこをとってもブツっと切れてるビデオテープみたいな物語になっている。
子供たちが撮影しているゾンビ映画の完成版が、ラストで公開されるけど、
あっちの方が上手くまとまってたかな^^;分かりやすいし、単純だしねぇ~v
色々テンコ盛りにするのも楽しいには楽しいけど、そこに完成度を求めると
途端にクオリティが下がるというか…まぁJJが描きたかった全てが詰まって
いるのなら、それはそれで彼なりに満足していると思うのでいいんですが。
スピルバーグだって駆け出しの頃は(そっちのが面白かったけど^^;)そんなに
完成度が高いわけじゃないし、勢いで突っ走ってたところもありましたからね。
いや~でも。懐かしさ満載。いろんな作品が含まれてましたねぇ。
そっちはそっちで大いに楽しめるので、往年のファンなら、あ~このシーン♪
と想いを馳せて楽しめるかと思います。
で、軸となるドラマの方は、あーいい子を見つけてきたなぁ、と思ったのが
主役のジョエルくん、まず可愛かったし複雑な表情とか良かったですねぇ。
アリス役のエル(ダコタの美人な妹)は相変らず色香を放つ、放つ!ゾンビ
演技も上手かったし、この子はおねいちゃんより早く大人になりそうですよv
この二人のコントラストも良かったし、あとグーニーズみたいな^^;メンバー。
彼らも'79年顔してたしなぁ。結構キャスト的にまとまっていたので、あとは
テーマを絞ってドラマ作り、すればもっと見せ場があったかもしれないですね。
勿体ない、、感動を削って、、SFに仕上げる、、かと思えば人情落ちしたり、、
やはりあれもこれも入れちまいましょう!ってのが軸であり仇になってます。
えっと…悪口言ってても仕方がないんですが^^;(スイマセン)
あの人食い怪獣の動きや、やってることはワケ分からないんでもう由として、
とりあえず親子の繋がりと成長期の恋愛・友情、は、なかなか良かったかな。
この時期の子供たちって、何を考えているか分からないところがあるけど、
みんなそれなりに親のことを想っているし、本当はもっと甘えたかったり、
自分の存在価値を、誰かに知らしめて理解して欲しいと訴え出たりする年代、
映画作りというのも、実はそんな隠れ欲望が沸々と描かれているのが面白い。
モテなさそうな面々が^^;(ゴメンね)ヒロイン相手に映画作り、っていう設定も
監督が共演俳優に女優を盗られた~なんていう設定も、ありがちで微笑ましい。
(いいですね~あのおデブな監督!すごく自分勝手で^^;素質ある!?)
私的にアリスの父親役、R・エルダードを久々に観た気がして嬉しかった。
ERの頃と比べるとずいぶん太った?せいではじめ誰だか分からなかったが^^;
いろんな意味でオマージュを捧げられた作品だったのね。
(JJの出世作、LOSTを観てないのだ(T_T)雑誌のJJなら知ってるんだけど…(古))
間違いなく言えることは、E.T.ではないよね…広報さん。
結論から言えば、
「スピルバーグ的なワクワクする映画のシーンをせっせとつなぎ合わせてみたらなんだかよくわかんないものが出来ちゃった」。
スタンドバイミーのような、「だれもが感じた子ども時代のワクワク感」にしては宇宙人出て来ちゃって話デカくなりすぎて感情移入出来なくなっちゃったし、
E.T.みたいなエイリアンとの心の交流に関しては、数分間みつめあっただけで「わかるよ」なんて…ちょっと…先生のビデオを観たとはいえ、ねえ。
ジェラシックパークのようなスリルはあったけど、結局自分で宇宙船組み立ててサッサと帰っちゃうし。
結局、映画ファンが「あ〜このシーンはあの映画のオマージュだよね」みたいな楽しみ方しか出来ない。
この映画を評価してる人って、そういう部分を評価してるんじゃないかな。
確かにそういう楽しみ方が出来る人に対してはおすすめできる映画なのかもしれない。
全体的に見て映画としてどうかというと、
まあ、ダメでしたよ。と。
コンセプトはオシャレ。だけど.,
もっとSFパニック系だと思ったが、意外に淡々とした青春群像劇。
少年少女が映画制作の夢を追っかけるストーリーは確かに素敵。
スピルバーグ、エイブラムスもああだったのかな。
●宇宙人が出てくるけど、それでもヒューマンドラマに焦点が当たり続ける。
●言葉も通じないコワそうな宇宙人が、実はいい奴。
こういう、「宇宙人が出てくる映画の既成概念をガラッと変える」ような作品にしたかった意図は分かるし、オシャレな視点だとも思うけど、失敗しています。
なので、興業映画として数スクリーン占領するような作品ではないし、鑑賞はDVDで十分。
子供向け
何というか完全に子供向けの映画ですね。
まぁ多分そうだろうなとは思ってましたが、ある意味全く予想を裏切らなかったw
全体的にかなり中途半端な仕上がりになっています。感動もしないし、驚きも無く、笑えもしなかった。でも悪い映画かと言うとそうでも無くて、なんというか、突出した部分が無いんですね。唯一盛り上がったのは列車の事故のシーン。そこの部分でちょっと「おっ!」と思わされましたが、その後は特に、、、。
でも小中学生のお子様には良い映画だと思います。家族連れで行くならお勧めの映画ですね。
子供たちは良かったけど…
かなりの期待外れ作品でした
予告からは、もう少しサスペンス系かと思いきや、子供達の話中心。
それはそれでも成立していればいいけど、まとまりが全くない。
要は。
同じ映画を撮る仲間がいて、ヒロインの女の子に惚れちゃって、仲間と被り、主人公だから両思いみたいとなるが、父親が反対するんだけど、まあドサクサで、まあいいか…
というお話。
これだけでもしっかりつくってあれば良かったけど、かけらもなし。
救いは子供達の演技。
本編よりテロップ中の子供達の作品の方がまとまっていたような気がする。
確かに21世紀版E.Tと言えなくもないかも
21世紀版E.T.との呼び声に引かれ、楽しみに観に行きました。
最後まで飽きる事なく、観る事が出来ましたが、やはり物足りなさは感じました。
ETを連想していたからいけなかったのかも知れませんが、宇宙人キモすぎ、怖すぎでした😣
登場人物は、それぞれ個性がよく出ていて、ストーリーとしては楽しめるものでしたが、いかんせん宇宙人がキモすぎて、宇宙人に全く感情移入できないし、そうできる行もほとんどなかったと思います。
エンドロールの部分は面白かった😂
ああいうのは、大好き❤
全体的には楽しめました。
DVDは買っちゃう✌
おおざっぱ。
途中までは面白かった。
しかし、父親が空軍に捕まり、脱走する。
その時の無双ぶり!!
あれで、かなり「おや?」って思ってしまった。
ちょっとやりすぎ。あなたただの保安官代理でしょ?
しかも主役の父親で、主役じゃなく脇役。
なんでそんなランボー並みの強さなのよ。
SF映画でも一定のリアリティは必要で、そのラインを
あのシーンで確実に超えてしまった。
その後の金髪ロングもみあげ不良中年との和解のシーンも微妙。
なんで許したの?素直にあやまったから。うーん、説得力に欠ける。
雑にやりすぎ。もみあげの事を見直す場面か、自分の心情の変化を
表現する場面が必要なはず。
あと、これが一番失敗かもしれない。
人間を食べる生き物に同情することはできない。
恐怖か敵視しかないでしょ?ふつう。
せめて、一般人だけでも食べないで欲しかった。
死んでしまうのはエイリアンにひどいことをした空軍さんだけ
にして。
じゃないと、エンディングの宇宙に帰るシーンをどんな
気持ちで見ればいいのかわかんないでしょ?
よかったねなの?取り逃がした!なの?
おでぶの子供映画監督は好きです。
彼はいい!ナイスキャラ。
ダコタファニングの妹より彼のこれからに
期待しています。
一年経てば観たことも忘れる。
その程度の映画です。
小学生、中学生が洋画入門として観るのに最適です。
小学生、中学生が洋画入門として観るのに最適です。
ただ大人の鑑賞には堪えません。
スティーブン・キング小説の出来損ないといったストーリーで、なにも目新しさは感じられませんでした。
たぶん「スタンド・バイ・ミー」、「グーニーズ」、「ET」あたりと比べられるのでしょうが、それらに比べるとシナリオに深みを感じませんでした。
たとえば、「スタンド・バイ・ミー」では、少年それぞれが抱える問題がさりげなく説明されており、物語の最後で、主人公たちのその後が紹介されます。
E.T.では、エイリアンと少年の交流を丁寧に描いていたと思いますが、本作ではエイリアンについての説明が不足しているように思われます。
本作ではそういった細かな人間ドラマやエイリアンの心理描写が手薄になっているので、感情移入ができませんでした。
なぜエイリアンは殺戮を繰り返しながらも、少年は助けたのか?
幼年がエイリアンの心を癒したのはなぜなのか?
そのあたりを丁寧に描くべきではなかったのでしょうか?
もしこの作品で「スタンド・バイ・ミー」のように、成長した子供たちの姿が描かれていたとしたら、本作を鑑賞し終えたあとの印象は違っていたことでしょう。
例えば…
ジョー&アリス ジョーは科学捜査に欠かせない鑑識官。アリスと結婚するも、妻のアル中で悩まされる日々を過ごす。もちろん趣味はガレキ作成。
チャールズ・カズニック=映画監督を夢見ながら雑貨店(8㎜を現像していた店)で働く。以前の店員が大麻でラリって、交通事故で死んだため。
マーティン ハリウッドスターになり、アカデミー主演男優賞をとるも、式典で嘔吐。
ケアリー 大学に進むが、プラスティック爆弾を超える爆弾を作ろうとして失敗し爆死。
とか(笑)
小学生や中学生の男の子が観るには最適な内容ですが、ひねくれた大人には向かないと思います。
とにかく、評者は本編よりもエンドロールのほうが楽しめました。
楽しめなかった理由
途中、寝ました。
焦点がどこにあるのかがよくわからず、後半の間に合わせ的なエイリアンとの交流はあまりにも雑すぎます。
鉄道事故の謎、以後の超常現象、目撃してしまった少年たち、少年たちの8mm映画製作への意欲、ロミオとジュリエット的な許されざる恋、空軍の国家機密、母親を亡くした少年の消失感と自立、エイリアンの出現・・・盛り込みすぎです。
結果、どれも中途半端で、せっかく時代設定を1970年代後半にして雰囲気を出しているのに、そこも全然活かされていません。
最後の主人公ジョーの台詞はとても良かったのになぁ。
「辛いことはあるんだ、でも生きていける」…ここに結び付けたかったのなら、もっと引き算があったでしょうに。
お金をいっぱいもらって
「好きなものを買っていいよ」といわれた子供が、いろんな種類の駄菓子を買い込んで手当たり次第に食べて気持ち悪くなる・・・そういう映画だと思いました。
つまらん。
結局、クローバーフィールド(+グーニーズっぽいけど)でした。CMなど、前評判で煽りすぎ。はっきり言いますが、スピルバーグ映画へのオマージュもまったく感じられません。あえて言えばジュラシック・パークと宇宙戦争です。そもそもこのあたりはスピルバーグの斜陽期の映画ですから感動もへったくれもありません。あと、CMやトレイラーで出てくる列車事故のシーンクリーチャーがドアを蹴破る場面は一切出てきません、JJならではの手法です。実際の映画は違った角度からとらえている、といったおもむきです。これも許せん。
悪くはないけど…
全体的には安心して観れる映画でした(^O^)
ただ私もCMに踊らされていたな…と;
本年度No.1は言い過ぎでしょう(^_^;)
ところどころETやスタンドバイミーへのオマージュは感じられ嬉しくなったのは確かww
でも話はありきたり(・・)
というか無理やり話を伸ばした感じが否めません。
列車事故の時に散らばったもの集めれば彼はすぐ帰れたんでは…?
途中の話にもう少し深みがあればそんな感想持たなかったと思うのですが(^_^;)
期待しすぎたかも…
しかしあんなCM見たら誰もが期待してしまうと思います。
「早くも今年度No.1!!(の呼び声)」とか…
「ET×スタンドバイミー」とか…
いくら客寄せとはいえ嘘は駄目です(笑)
まぁJ.Jエイブラムスっていう時点で「ET×スタンドバイミー」はあり得ないんでしょうね。目指していないと思いますそんなの。
とはいえ良い部分もありました。
前半の列車事故シーンのド迫力や、不可解な出来事の描写なんかはやっぱり凄くよかったし、子供たちを取り巻く微妙な人間関係はどう回収されるのかすごく気になりました。
(まぁ、後半大失速でガッカリするわけですが…笑)
それに子役の演技やエンドロールの8mm(個人的には本編)、あとmy sharonaは最高!
スピルバーグが監督してくれたらなぁ〜
声優ジェイミーベルだし、タンタン観ようかなぁ〜
胡散臭さが魅力的だった80年代SFへの踏襲と裏切り
各々の悩みを抱えた少年達が異星からの何者かと出逢い奮闘する事で、自立心が芽生え、成長する過程は、『ET』や『未知との遭遇』etc.のSFファンタジーを踏襲している。
一方で、事件の全容が暴かれ、主の凶暴性が発揮し、恐怖度がエスカレートしていく展開は、トビー・フーパーの『スペース・ヴァンパイア』やスティーブン・キングの『IT』、ジョン・カーペンターの『遊星からの物体X』etc.の手作り感丸出しのB級モンスターホラーを彷彿とさせる。
緊張と追い打ちのテンポが心地良く、飽きの来ない面白さを満喫できた。
父親の警官がヒーローばりに大活躍するキャラクター性や、友人に必ずデブとメガネとセクシーな女のコetc.を揃える人物配置(そういう意味ではグーニーズの要素も入っている)、
音楽、そして、モンスターが人間を襲撃する際のやたら煽る演出etc.スピルバーグの絶頂期だった1980年代のSF映画から匂わす胡散臭さを意図的に演出しているため、現代のCG技術と組み合わさると不思議な興奮度が出来上がっており、私のような古株の映キチ連中には興味深い世界観を構築していた。
その代わり、オチはとてつもなくヒドい。
まあ、妙にしっかり者の主人公が屁理屈を述べて、一気にまとまらせ、無理やりオトす強引さも80年代らしい創り方やから仕方ないかもしれない。
気楽に恐がりたい人間には、満足できる作品ではなかろうか。
まあ、私のレビュー自体がそもそも屁理屈やけどね…。
要は、背伸びした子供が夢見る奇跡と恐怖を大人が面白がって、大人げなく箱に詰め込んで遊んでるような映画って事である。
では最後に短歌を一首
『真夜中の フィルムを焦がす 抜け荷かな 模型幼き 還り路(未知)追ふ 』
by全竜
場面ごとに異なる楽しさ
「スタンド・バイ・ミー」(←これはスピルバーグじゃないけど)的な少年たちの設定と、「グーニーズ」のような冒険、謎の生物との邂逅は「E.T.」「未知との遭遇」。列車事故や後半の市街地でのド派手な展開は「宇宙戦争」ばり。
とはいえ、スピルバーグへのオマージュうんぬんは知らなくても楽しめる。
友情、初恋、親子の絆、SF、サスペンス、パニック…いろいろな要素がつまっていて、見ているシーンごとに印象が異なってくる面白い作品でした。
個人的には「LOST」ファンなので、見えそうで見えない、はっきりしたようでしない絶妙のぼかし具合がいかにもJJらしくて楽しかった。
あとはエル・ファニングが良かった。年齢よりも少し大人びた、あんな女の子がそばにいたら、そりゃ男子は恋しちゃうだろうなぁ…。そんな淡い思い出なんかも思い出させてくれる、大人向けエンターテインメントでした。
うそでしょ。。
たぶん今までみてきた中で一番、、つまらなかったです。
こんなに見終わった後の爽快感・満足感の無い映画もイマドキあるものか、と。
散々ぼかして、引っ張った彼の正体。何となく想像はつくもののの、嫌でも高まる「彼を見たい」感。
そして遂に登場した彼。やっぱりねーって「あなた、別の映画にも出てたでしょ?そうだよね?見たことあるよ?その目、その口」と思わず突っ込み・・。
途中張られた伏線も解消されぬまま。
ってあまりにインパクト無さ過ぎて家に帰って気づいた僕。
そういやどうして犬たちは行方不明に?
そんな直ぐに帰れるのにどうして今まで帰ってなかったの?
列車が脱線したから適当に壊して人喰ってばいば^い的な、あっそう。みたいな。
製作側の知名度、宣伝文句に完全にだまされました。人喰った時点でこの作品終わりです。えーやっぱり喰っちゃうんだー。へえー。
でも主人公は喰わないよねー。やっぱり。そしてたった一言で許し合えるんだー。やっぱり。
これから見にいこうとしているあなた!悪いことは言わないから他のにしたら?時間とお金を無駄にしますよ!
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